2年前には“偽ディズニーランド”の存在が明らかとなり、他国から嘲笑を浴びた中国。運営者が「パクリでは一切無く、オリジナルだ。全く問題無い。」と言い張っていたのには呆れ果てたもの。そして先日、彼の国で「他国製の車を次々にパクっている現実」が報道されていた。それ等を製造している中国の自動車会社のトップは「パクリでは無い。うちのオリジナルだ。」と平然と述べていたのを見て、「この国は本当に変わっていないなあ。」と苦笑するしかなかった。
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「IT製品機密 中国、強制開示を要求」(4月25日付け、東京新聞[朝刊])
中国政府が日本政府に対し、情報技術(IT)製品の安全対策のソフトウエア情報を企業に強制開示させる新たな制度を導入する方針を伝えて来た事が24日、判った。日本政府は制度が導入されれば、中国側に企業の機密情報が流出する恐れが在ると警戒しており、来週開催の日中首脳会談等を通じて導入撤回を求める。
経済産業省によると、中国は5月1日迄に規則等の具体的内容を公表する意向と言う。外国企業が中国国内で生産、販売するIT製品の情報開示を拒めば、現地生産や販売の他、輸出も出来なくなる。
中国政府は昨年1月、企業に製品情報を強制的に提出させ審査する強制認証制度の対象に、コンピューターウイルスを防ぐ為の「ファイアーウォール」等IT関連の13品目を加える公告を発表した。IT製品の安全対策のソフトウエアの設計図「ソースコード」の開示を迫る内容で、今年5月に導入する方針を発表していた。
中国側は自国のコンピューター・ネットワークの安全確保を理由に挙げているが、国際的にこうした制度を設けている国は無く、日米欧の政府や経済界が一斉に反発し、再考を求めていた。
中国政府は今年3月、導入を5月より先に延期する方針を示していたものの、4月中旬に改めて制度の内容を5月迄に公表すると通告して来た。
中国の昨年1月の公告内容では、非接触型のICカードやデジタル複写機、現金自動預払機(ATM)のシステム等日本の得意分野のIT製品が対象になる可能性が在る。
二階俊博経済産業相は24日の閣議後会見で「(日中首脳会談で)日本の関心事項に入るだろう。(麻生太郎)首相に言及して貰う事が大事だ。」と指摘。中国側が改めて示す内容の詳細が判り次第、制度の見直しや撤回を求めて行く意向を示した。
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以前にも書いた事だが、我が国でも敗戦から高度経済成長期辺り迄、他国の製品をパクっていた時代が在った。しかし「それではまともな国として世界から認めて貰えない。」という事から、そういったスタンスから脱却する企業が続き、日本は今の地位を築いたのだと思っている。中国にもそういった動きを望みたいものだが、改善の姿勢は全く見られないのが現実。
パクリに関して改善する姿勢を見せない中国が、他国企業の機密情報に触れられる制度を敷くというのは、常識的に受け容れられるものでは無い。唯、世界的な大不況の中、一人勝ちで経済成長を続けている中国の巨大市場を他国は狙っており、今回の制度に何処迄他国が強硬に反対出来るかは不透明とも言える。
昨日、草剛氏が謝罪会見で口にした言葉ではないけれど、中国には「大人として恥ずかしい。」事は改めて貰いたい。そうじゃないと、何時迄も「まともな国家」として認めて貰えないだろう。
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「IT製品機密 中国、強制開示を要求」(4月25日付け、東京新聞[朝刊])
中国政府が日本政府に対し、情報技術(IT)製品の安全対策のソフトウエア情報を企業に強制開示させる新たな制度を導入する方針を伝えて来た事が24日、判った。日本政府は制度が導入されれば、中国側に企業の機密情報が流出する恐れが在ると警戒しており、来週開催の日中首脳会談等を通じて導入撤回を求める。
経済産業省によると、中国は5月1日迄に規則等の具体的内容を公表する意向と言う。外国企業が中国国内で生産、販売するIT製品の情報開示を拒めば、現地生産や販売の他、輸出も出来なくなる。
中国政府は昨年1月、企業に製品情報を強制的に提出させ審査する強制認証制度の対象に、コンピューターウイルスを防ぐ為の「ファイアーウォール」等IT関連の13品目を加える公告を発表した。IT製品の安全対策のソフトウエアの設計図「ソースコード」の開示を迫る内容で、今年5月に導入する方針を発表していた。
中国側は自国のコンピューター・ネットワークの安全確保を理由に挙げているが、国際的にこうした制度を設けている国は無く、日米欧の政府や経済界が一斉に反発し、再考を求めていた。
中国政府は今年3月、導入を5月より先に延期する方針を示していたものの、4月中旬に改めて制度の内容を5月迄に公表すると通告して来た。
中国の昨年1月の公告内容では、非接触型のICカードやデジタル複写機、現金自動預払機(ATM)のシステム等日本の得意分野のIT製品が対象になる可能性が在る。
二階俊博経済産業相は24日の閣議後会見で「(日中首脳会談で)日本の関心事項に入るだろう。(麻生太郎)首相に言及して貰う事が大事だ。」と指摘。中国側が改めて示す内容の詳細が判り次第、制度の見直しや撤回を求めて行く意向を示した。
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以前にも書いた事だが、我が国でも敗戦から高度経済成長期辺り迄、他国の製品をパクっていた時代が在った。しかし「それではまともな国として世界から認めて貰えない。」という事から、そういったスタンスから脱却する企業が続き、日本は今の地位を築いたのだと思っている。中国にもそういった動きを望みたいものだが、改善の姿勢は全く見られないのが現実。
パクリに関して改善する姿勢を見せない中国が、他国企業の機密情報に触れられる制度を敷くというのは、常識的に受け容れられるものでは無い。唯、世界的な大不況の中、一人勝ちで経済成長を続けている中国の巨大市場を他国は狙っており、今回の制度に何処迄他国が強硬に反対出来るかは不透明とも言える。
昨日、草剛氏が謝罪会見で口にした言葉ではないけれど、中国には「大人として恥ずかしい。」事は改めて貰いたい。そうじゃないと、何時迄も「まともな国家」として認めて貰えないだろう。
それにしても対象国が日本だけってのも随分露骨ですね。
日本からODAがストップされると今度は技術ノウハウをタダでヨコセ!とおっしゃる。所詮は中華思想、非は絶対に認めない支那共産党の考えそうな事です。
知的財産強奪国家となりたいようで。パクリ天国支那の国w
自身の権利が侵害されそうになると声高に非難するのに、自身が他者の権利を侵害するのは何の恥じらいも感じない。「それはおかしいじゃないか。」ときちんとした理由を提示して反論すると、何だかんだと言い訳をするのは未だしも、一切無視を決め込んだりする。そういった困ったちゃんは何処の国にも居るものですが、国家としてそういった事をしてしまうというのでは、全く以て御話になりません。己がプライドを死守したいのかもしれませんが、そんな身勝手な言動はプライド云々を口に出来る権利すら無いと思うし。
個人的には「親中」でも「嫌中」でも無い人間ですが、そんな自分でもこういったニュースに触れると「この国は何なんだろうな。」と不快感を持ってしまう。中国人全体がおかしいとは思わないけれど、こういう体制を許していると自分達も国際的に嘲笑の対象になってしまうという事を、心在る中国の人々には理解して貰いたいものです。
記事でも触れました様に、我が国でもウン十年前迄は似た様な事をしていたのですから、「自分達の昔の姿」を彼の国に見てしまう所も在るのですが、少なくとも日本の場合はそういったおかしな部分からは脱却したという現実が在ります。
上でtak様宛てに書かせて貰った様に、「自身の権利が侵害されると声高に非難するのに、他者の権利を侵害する事に平気の平左。」というのでは、まともな国家として世界から扱われないでしょうね。
草薙ばっか報道してないでこの記事を前面に報道しないと。うちの首相はびしっと言ってくれるんでしょうね?
アメリカに関する一寸した事、又は中国に関する一寸した事を取り上げて、鬼の首を取ったかの様に嬉々としてバッシングする様な嫌米派や嫌中派がネット上では良く見受けられ、そういう手合いには辟易としている自分ですが、流石に今回の件は中国という「国」への憤りを感じました。他者からの権利侵害を声高に非難するので在れば、自らはそれ以上に律しなければいけないと思うし、そうで無ければ「まともな国家」として国際的に扱われる事は無いでしょうね。
影で何を言おうが構わない。
公然と反旗を翻す気力や国力が無く、かの国の保有する安価な生産力やレアメタル、海底資源や購買力といったアドバンテージに頼らざるを得ない国々は、表向きは「まともな国家」として相対せざるをえないでしょう。
それが嫌なら、諌めるなり絶交すればいい訳ですが、かの国が南沙諸島や東シナ海で行っているような国際ルールを無視して、やったもん勝ちの現状を誰も抑止力を持たない事実から、見かけの尊敬なんかよりも、実利を国是として選択しているのだと思っています。
でもさ、giants-55さん、これで中国の考えていることがわかったでしょ。同時にg-55さんが嫌中派と言っている人たちの気持ちもわかったでのでは?支那なんて一事が万事この調子ですから。所詮そんな国なんですよ。共産党の一党独裁で民主主義ではないんですしね。民意なんてあってないようなものです。近隣国は自分たちにこびへつらって当たり前というメンタリティーが奴らの心底にへばりついているんですよ。それは歴史が明らかにしています。
「法治国家」とは言えない「人治国家」な彼の国ですし、余所の国からどうこう言われるよりも、自国民の不満を様々な形でガス抜きする事に懸命なのは事実だと思います。「名より実を取る」という部分も在るのでしょうね。
巨大な市場と資源を抱えている事で、唯我独尊振りが結果的に黙認されている(せざるを得ない)現実が在りましょうが、こんな事が未来永劫許されるとも思わないし、中国人の中にも「こんな事は恥。」と考えている人間も居るでしょうから、当局の意向に抗ってでも内部変革して欲しいもの。時間は掛かりましょうが、それが出来なければ国際的にスポイルされるだけ
どうも誤解されている様なので“改めて”書かせて貰いますが、自分は中国という「国家」の唯我独尊的な部分や閉鎖性に関しては、“これ迄も”何度か記事で指摘していますし、そういった部分は好きじゃないです。自国民に対しても、又他者に対しても、最低限守るべき権利を守らない国家はまともな国家と思えないし。
自分がこれ迄何度も書いているのは、「自身が好きな対象で在れ、嫌いな対象で在れ『駄目な所は駄目。良い所は良い。』と公平なスタンスで捉えなければおかしいのではないか?」という点に尽きるんです。それは相手がアメリカだろうが中国だろうが、特定人物だろうが組織だろうが関係無い。
あくまでも一般論として捉えて欲しいのですが、ネット上で見掛ける主張の中には「自分が嫌いな対象に関しては、何から何までそれこそ嬉々とした感じでバッシングを繰り広げるのに、自身が好きな対象(乃至は自身が好きと思われる対象)が同じ様な事をしても一切触れない、又は理解に苦しむ擁護論で庇う。」というのが在り、「それはおかしい。」と思ってしまう訳です。
「理想社会」に於いては「All or Nothing」は在り得ても、「現実社会」にはなかなか在り得ないと思うし、「~だから全て駄目。」とか「~だから全部良い。」という話でも無い。
事例事例で考え、「今回のケースに関しては、中国の言い分はおかしいでっせ。」というのが自分の考えで在り、それ以上でも以下でも在りません。
彼の国が「人治国家」で在り、「法治国家」足り得ていないというのも、当ブログで何度か指摘している事ですし、この事が彼の国を国際的に「まともな国家」と認識させていない最大要因で在ると自分も思っています。