不謹慎なのを承知で言えば、今年の「新語・流行語大賞」は“新型コロナウイルス”で確定したと思う。南極大陸を除く全大陸に感染者が確認され、其のは数多。日本も例外では無く、多くの感染者が確認されている。期限付きで学校が休校となり、多くの人が集まるイヴェント類は軒並み中止。外出を控える人が増えた事等により、経済の冷え込みが懸念される。世界中で毎日使用されているで在ろう“新型コロナウイルス”という用語が、新語・流行語大賞に選ばれない訳が無いだろう。
そんな中で迎えた今日「3月11日」は、東日本大震災発生から9年経った事になる。イヴェント類中止の流れで、今年は政府主催の追悼式典は中止。中止自体は仕方無い事だけれど、当時の恐ろしい記憶を多くの人が思い返す機会が減ってしまったのは、個人的に残念だ。
新型コロナウイルス大流行の影響で、マスクやトイレット・ペーパー、除菌グッズ、飲食物の買い占めが全国で起きている。東日本大震災発生から暫くの間、彼の頃の日本も似た“空気”だったのを思い出す。先が全く見えない不安や閉塞感で全国が覆い尽くされているのも、彼の頃と同じ。実に皮肉な一致だ。
そんな事を思いつつ、東日本大震災で犠牲になった方々を偲びたい。