バブル時代、そしてバブル崩壊以降暫くの間、カラオケに良く行っていた。会社の同僚や学生時代の友人、家族と、其の顔触れは色々だったが、2晩連荘で行った事も。
然し、何時の頃からか行く頻度が下がり始め、最後に行ったのは、もう何年前になるだろうか?歌いたい気持ちは在るのだが、足を運ぶのが億劫になってしまったというのも大きい。
街中からカラオケボックスの数が減り、残った所でも考えられない様な“価格破壊”が進んでいる様だ。中に入っていないから詳細は判らないけれど、掲示を見ると「30分10円」なんて店も在ったりする。(別にワンドリンクを頼まなければいけない様だけれど。)
3月29日付け東京新聞(朝刊)に、「カラオケボックス 最近は歌わない!?」という記事が載っていた。カラオケ業界では1996年に年間売上額が6,620億円とピークを迎えたが、以降は減少し続け、現在はピーク時の約4割減に当たる約4千億円を前後に推移しているとか。其の結果、「カラオケボックスを“歌う空間”としてでは無く、“個室という空間”として売って行く。」という動きが出ている。
「ひとりカラオケ専門店 ワンカラ」の「ワンカラ 新宿大ガード店」では、マンツーマンで英会話が学べる「ワンカラ英会話」を行っている。生徒は個室に設置されたパソコンで、フィリピンに居る講師とリアル・タイムで会話出来る。子供向けからネイティヴ・レヴェル迄15コース在り、午前7時から午前零時迄の間、自由に勉強出来るとか。利用者は20~40代の会社員が多く、設定は店員が行う事から、パソコンに慣れていない人でも問題無しと。
又、カラオケボックス「コート・ダジュール」を運営するヴァリックは、都内や神奈川県、埼玉県等の30店舗で、個室で映画鑑賞出来るサーヴィス「シネカラ」を行っている。現在は、ワーナー・ブラザースが配給する新作4作品を40~60インチ程の画面で提供。基本料金は昼間(午前9時~午後6時)が大人1,620円(ワンドリンク付き)、其れ以外の時間帯は大人2,160円なのだそうだ。
「周りを気にしなくて良く、家に居る感覚でリラックス出来る。携帯を切らなくて良いし、御喋りも自由。」、「時間が在れば、何時でも映画が見られるのは在り難い。画面も大きくて迫力が在る。又、使いたい。」というのは、初めてシネカラを利用した20代女性の2人組の声。
カラオケボックスも、色々進化している様だ。