昨季、リーグ優勝を逃したジャイアンツ。リーグ優勝を逃した原因は幾つか在るけれど、エース・菅野智之投手がピリッとしなかったというのは、非常に大きかったと思う。
プロ入りした2013年は「13勝6敗」、そして2年目の2014年は「12勝5敗」と、好成績を残して来た彼。3年目の昨季は、「10勝11敗」と3年連続で二桁勝利を記録したものの、負けが上回ってしまった。昨年の記事「エースに非ず」で記したが、「一瞬の気の緩みから失点し、大事な試合を落とす。」というのが目立ち、「8回迄は完璧な投球を見せていたのに、9回になって突然崩れ、逆転ホームランを食らって負け投手となった対ベイスターズ戦(2015年8月13日)」【動画】なんぞは、其の典型的な試合だった。
昨夜行われた「スワローズvs.ジャイアンツ戦」に先発し、完封勝利した菅野投手。此れで“2試合連続の完封勝利”となり、ジャイアンツでは2007年の高橋尚成投手以来の快挙。又、CSを含めた過去の対戦では7戦未勝利(5敗)と、菅野投手にとって神宮球場は鬼門となっていたが、初勝利を決めた。
此れで今季は4試合に先発し、「3勝0敗」(防御率:0.82)と好成績を残している菅野投手。3月31日の対ベイスターズ戦では初回からずっと好投を見せるも、7回に突然崩れ、3ランを食らって同点に追い付かれてしまい、「昨年の悪夢(2015年8月13日)を繰り返すのか・・・。」と不吉さを感じたが、何とか勝ち越しを許さなかった。昨夜も9回に大ピンチを迎えるも、何とか完封を決めたし、今季は期待して良さそう。リリーフ陣に不安が残るジャイアンツだけに、エースの復活は心強い限りだ。