幼少時は人並み以上にアニメ番組を見ていた事を考えると、自分はかなり異質な人間なのかもしれない。と言うのも、スタジオジブリが手掛けた作品で実際に見た事が在るのは、「となりのトトロ」と「火垂るの墓」、そして「おもひでぽろぽろ」の3作品だけなのだから。「火垂るの墓」は何度も見ており、その度に滂沱してしまう程思い入れの強い作品だが、他の2作品は1度しか見ていない。「となりのトトロ」を見たのも僅か1年前という状況で、「天空の城ラピュタ」や「もののけ姫」、「千と千尋の神隠し」、「ハウルの動く城」等は見ようという気すらも起きなかったのだから、ジブリ作品ファンの方からすればきっと不思議に思われる事だろう。
そんな自分が映画「ゲド戦記」を観に行ったのは、世界三大ファンタジー小説と称されている3作品の内、映画化された「指輪物語」及び「ナルニア国物語」は観ており、残る1作品の「ゲド戦記」で完全制覇したいという気持ちからだけだった。因みにこの作品の監督&脚本を担当したのは、宮崎駿氏の長男・宮崎吾朗氏。
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物語の舞台は多島海世界“アースシー”。或る日、西海域の果てに棲む竜が突如として人間の住む東海域に現われ、共食いを始めた。それに呼応して、世界では様々な異変が起こり始める。世界の均衡が崩れ始めたのだ。
偉大な魔法使いの大賢人ゲドは、災いの源を探る旅に出る。やがて彼は、心に闇を持つ少年、エンラッドの王子アレンと出遭う。影に怯えるアレンと共に旅を続けるゲドは、ホート・タウンの街外れに在る幼馴染みのテナーの家に身を寄せる。其処には親に捨てられた少女テルーも住んでいた。彼女は、自暴自棄なアレンを激しく嫌悪していたが・・・。
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最も印象に残ったのは、劇中で流れる「テルーの唄」。「心を何に喩えよう 鷹の様なこの心♪」という例の曲だ。CMであれ程ガンガン流されれば、「麻原彰晃マーチ」の如く嫌でも頭に刻み込まれてしまう。或る意味、洗脳ソングと言えるかもしれない。
その他には、宮崎吾朗監督の父親・駿氏が監督した作品「ルパン三世 カリオストロの城」を彷彿とさせるシーンが幾つか見られる事が印象に残った程度か。
兎に角、登場する人物達の人物像が致命的な迄に掘り下げて描かれていない為、彼等の関連性が今一つ希薄に感じたし、彼等に感情移入も出来なかった。アレンならアレン、ゲドならゲドといったキャラクターが、単体でスクリーンの中を動き回っているだけという感じ。それ故に、ストーリー展開の唐突さや理解し難さ、「原作の『ゲド戦記』って、こんなに面白くない話なの?」とストーリーの深みの無さに唖然としてしまう人も少なくないのではないだろうか。*1
又、絵自体もジブリ作品とは思えない程に詰めが甘い。アレンが驚く表情等は、「楳図かずお氏が描く恐怖の表情の"NG版"か?」と思ってしまった。
それなりに期待していたので、正直かなり落胆させられてしまった。総合評価は星2つ。
*1 TVのCM等では盛んに「読売新聞は大筋ゲドの意見に賛成です。」と訳の判らない惹句を垂れ流しているが、「大筋」ってどの辺りを指しているのだろうか?ゲドにそれ程の意見が在ったとも思えないのだが。
そんな自分が映画「ゲド戦記」を観に行ったのは、世界三大ファンタジー小説と称されている3作品の内、映画化された「指輪物語」及び「ナルニア国物語」は観ており、残る1作品の「ゲド戦記」で完全制覇したいという気持ちからだけだった。因みにこの作品の監督&脚本を担当したのは、宮崎駿氏の長男・宮崎吾朗氏。
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物語の舞台は多島海世界“アースシー”。或る日、西海域の果てに棲む竜が突如として人間の住む東海域に現われ、共食いを始めた。それに呼応して、世界では様々な異変が起こり始める。世界の均衡が崩れ始めたのだ。
偉大な魔法使いの大賢人ゲドは、災いの源を探る旅に出る。やがて彼は、心に闇を持つ少年、エンラッドの王子アレンと出遭う。影に怯えるアレンと共に旅を続けるゲドは、ホート・タウンの街外れに在る幼馴染みのテナーの家に身を寄せる。其処には親に捨てられた少女テルーも住んでいた。彼女は、自暴自棄なアレンを激しく嫌悪していたが・・・。
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最も印象に残ったのは、劇中で流れる「テルーの唄」。「心を何に喩えよう 鷹の様なこの心♪」という例の曲だ。CMであれ程ガンガン流されれば、「麻原彰晃マーチ」の如く嫌でも頭に刻み込まれてしまう。或る意味、洗脳ソングと言えるかもしれない。
その他には、宮崎吾朗監督の父親・駿氏が監督した作品「ルパン三世 カリオストロの城」を彷彿とさせるシーンが幾つか見られる事が印象に残った程度か。
兎に角、登場する人物達の人物像が致命的な迄に掘り下げて描かれていない為、彼等の関連性が今一つ希薄に感じたし、彼等に感情移入も出来なかった。アレンならアレン、ゲドならゲドといったキャラクターが、単体でスクリーンの中を動き回っているだけという感じ。それ故に、ストーリー展開の唐突さや理解し難さ、「原作の『ゲド戦記』って、こんなに面白くない話なの?」とストーリーの深みの無さに唖然としてしまう人も少なくないのではないだろうか。*1
又、絵自体もジブリ作品とは思えない程に詰めが甘い。アレンが驚く表情等は、「楳図かずお氏が描く恐怖の表情の"NG版"か?」と思ってしまった。
それなりに期待していたので、正直かなり落胆させられてしまった。総合評価は星2つ。
*1 TVのCM等では盛んに「読売新聞は大筋ゲドの意見に賛成です。」と訳の判らない惹句を垂れ流しているが、「大筋」ってどの辺りを指しているのだろうか?ゲドにそれ程の意見が在ったとも思えないのだが。
オールド様の評価は星一つですか。自分の評価もかなり手厳しいと思っておりましたが、それ以上とは(^o^;;;。唯、今話題の亀田興毅選手もそうですが、あれだけ酷評されながらも客を呼べるというのは素直に凄いなあと思います。
この作品が酷評されている要因は、大きく分けて2つ在る様に思います。一つは絵、そしてもう一つはストーリーでしょう。自分の場合は記事でも触れました様に、ジブリ作品自体に思い入れが在る訳では無いので、絵に付いては「詰めが甘いかなあ。」と思う程度だったのですが、致命的だったのはやはりストーリーだった様に思います。原作は未読なので断言は出来ませんが、原作のダイジェスト版、それも悪い形でのダイジェスト版という気がします。
”声”に付いては、声優を本職としていない異分野の人間を抜擢する事自体悪くは無いと思うのですが、単に”今が旬”だからという理由だけでチョイスしている様なケースは興醒めしますね。特に「抑えた声質が良い。」といった感じの画一的な喋り方が、最近流行っている様なのはどうかなあと思っております。
「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」等、アニメ好きの知り合いからは「何故ジブリ作品を見ないのか?」と不思議がられ&しばしば見る事を進められています。とりたててジブリ作品に拒否反応が在る訳では無いのですが、何か食指が動かなくて。
「ゲト戦記」は前売りを購入していて、今日観に行ってきました。前日にgiants-55さんの記事を読みましたが、それでも自分ならどんな感想を持つのかを楽しみに観ました。…が、残念ながらと言ってよいのか、似たような感想を持ちました。私だったら星ひとつです。
「カリオストロの城」を思い出されたそうですが、私は、ナウシカ、ラピュタ、千と千尋…の場面が重なりました。
もうひとつ、今回の作品に限らず、そしてジブリの作品だけに限らずですが、アニメの仕事を数多くこなされてきた優れた声優さんがたくさんいるのですから、そういう方を使ってほしいといつも思います。俳優や芸人、タレントの方はほとんどが期待外れで、本人の顔が浮かんでしまい、感情移入もできず、キャラクターに想像が広がらない。最近特に不満に思う点です。
「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」はぜひ観て頂きたいけど、「火垂の墓」を繰り返しご覧になっているということであればあまり好みではないかも、と思ったりしています。
これからは地上波放送以外の方法で、試合中継を見る様になって行くのでしょうかね。ジャイアンツ戦の中継が減って行くのは致し方ないにしても、”プロ野球の中継自体”は増やして貰いたいです。やはり露出度が減ってしまうと、新たなプロ野球ファン獲得が困難になってしまいますから・・・。
しかも、現時点でプロ野球ファン、巨人ファンの大半はこの事を知らないはず
放映権料収入がもらえない球団は、どうなるのでしょうか?
気のせいか、中継なしになるのは、広島の試合が多いような・・・
フジテレビが8月以降のジャイアンツ戦を原則地上波では放送しない(リアルタイムではという事なんですね。)と決めた事や、日テレがジャイアンツ戦の中継延長を取り止める事は知っていましたが、日テレが番組差し替えを決断したとは・・・。それに、来週はゴールデンタイムのジャイアンツ戦中継が全く無いんですね。
李選手以外のジャイアンツ選手は、皆無気力に見えてしまう状況では、こういった展開になってしまうのも致し方ないでしょう。でも、その分別のチームの試合を中継すれば良いのにとは思いますが・・・。
これからも宜しく御願い致します。
おまけに来週は、ゴールデンで巨人戦のナイターが1試合も有りません!!
●衝撃!!ゴールデンの巨人戦中継が6試合続けて無し
8日火曜⇒フジテレビ 深夜ダイジェスト
9日水曜⇒フジテレビ 深夜ダイジェスト
10日木曜⇒フジテレビ 深夜ダイジェスト
11日金曜⇒売れ残り 中継無し
12日土曜⇒【日本テレビ】通常番組に急に変更!
13日日曜⇒テレビ朝日 中継取りやめ
●12日の日本テレビ 巨人戦中継変更について
日本テレビ午後7時「プロ野球 広島対巨人」
変更になりました
7時「シャル・ウィ・ダンス?~オールスター社交ダンス選手権~」
7時57分「世界一受けたい授業」
http://www.tvstation.jp/index/change/html/10812.html【番組変更情報】
★多くの野球ファンにこの事実を知ってもらって、これから起こる本当の球界再編に興味を持ってもらいたく、貼らせてもらいました。
長文で申し訳無いです
「ゲド戦記」
まだ私は観ていないのですが、
そこまでの評価をされるとは、水準以下の作品のようですネ・・・。
私もたくさんの映画を観て参りましたが、
“いくらなんでも・・これは酷い・・・”
そう思わざるをえない作品も少なくありませんでした。
観終わった後、自分を責めてしまったほど、理解できなかった内容の作品などもあって、演出家の頭の中を疑ってしまいました。
腕の未熟さ以前に、
1~2時間の上映時間を費やしてまで描きたいことが“これ?”
と、何に焦点を合わせ、観客に何を伝えたかったのかが理解できない作品には怒りすら感じてしまいます。
ただ、求めている物も人それぞれですから、
“面白い、楽しい”
と思える人がいれば、多分それでいいのでしょうネ。
昔、ガンダム世代の友人に薦められ、
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
を観たのですが、
精神的にも未熟な青年の行動で、何人かの大人たちが痛ましい死を迎える展開が生々しく、私にはそれが辛く、戦場の残酷さ、恐怖を感じられて、衝撃を受けたので、
正直な感想を伝えたのですが、
薦めてくれた友人に、
“どこ観てるの?ガンダムの戦闘を素直に楽しめばイイんだよ”
と云われた時は、正直、その友人には幻滅してしまいました。
純粋に娯楽、または芸術として作られた作品もあれば、作り手の予期せぬところを評価し、楽しむ観客がいてもイイと思います。
一旦完成した作品は、作家の手を離れ、一人歩きしている面もありますからネ。
またまたまとまりのない文章でスミマセン!
「渡る世間は鬼ばかり」
今回のシリーズは、新鮮さが感じられて楽しみです♪
沢田雅美さんの復活。新レギュラー、新演出家。
橋田壽賀子さんも変化球を投げていますよネ?
足りないのは、幸楽の重し=小島キミさんだけでしょうか(笑)
「ハウルの動く城」は、美輪さんの芸を見るだけでも観賞の価値はある作品ですヨ♪
無理強いはしたくありませんので(笑)
機会があれば、どうぞ♪
最近、日本のアニメ映画は良いのがありませんね。お金があっても良いものが出来るとは限りませんね。
>楳図かずお氏の描く恐怖の表情
エヴァンゲリオン風とも言えそうな表情でした。
唐突にあの表情が出てくるとギョッとしてしまって…。
時々キャラクターの顔が崩れてしまっているのも(遠景で)納得行かず。
納得できないままの作品でした。
原作を読んで補完します。
同じような感想です。
アレンの顔は今までのジブリ作品よりも目の辺りが少女マンガっぽくて可愛らしかったのですが、どうして時々楳図かずお風になってしまうのか理解できませんでした(汗)
巷でいろいろと話題のゲド戦記ですが、やはりイマイチでしたか。僕はジブリのファンなので、一応見ようと思っているんですけど、様々なレビューでのあまりの評価の低さに、まぁ行けたら見にいけたらいいなくらいに思ってしまっています。『テルーの歌』は個人的にはすごく好きなんですけどね。
夏のアニメ映画で、それほど宣伝されていない作品ですけど、『時をかける少女』を先日観て来ました。原作の小説も大事にしながら、現代版のオリジナル作品となっていて、とてもすばらしい映画になっています。
もしお時間があれば、ぜひ観にいってみてはいかかでしょうか?僕ももう一度観にいこうと思っています。それくらいイイ作品でオススメですよ。
昨日、会社の同僚に聞いたのですが、奥さんとお子さんでこれと「ブレイブストーリー」とどっちかにしようとしてジブリブランドでゲドにしたそうです。
「嫁に聞いたら、子供はなんだかわからなかったらしい」だとか。
オヤジさんは天性のアニメーターですから、絵で魅せる人でもあります。
古い映画からの引用も上手いです。「カリ城」なんざほとんどがそれだと言う人もおります。
これを倅に求めるのは、やはり酷なんですかね。
さてさて、実際に足を運ぶべきか迷います。1800円は大きいですから。