甲子園球場で昨日行われた「タイガースvs.ジャイアンツ」戦は「4対5」でジャイアンツの勝利に終わったが、ジャイアンツ・ファンの自分にとっては実に後味の悪い勝利だった。と言うのも、「審判の誤審によって、ジャイアンツが勝ちを拾った。」という内容だったから。
「2対2」の同点で迎えた7回裏、2番手としてマウンドに上がった内海哲也投手をタイガース打線が攻め立て、「3対2」と1点の勝ち越しを決めた。そして2死1&3塁で打席に入ったクレイグ・ブラゼル投手が打ち上げた球は、セカンドを守る脇谷亮太選手が後ろ向きで捕球した・・・様に見えたのだが、中継中に流されたヴィデオ映像を見ると、完璧に落球している。*1此れを一塁の塁審がアウトと判定した為、タイガースは追加点を得られなかった。其の前の回にはタイガースの野手が良い守備を見せ、流れがタイガースに向いていただけに、彼の誤審が全てを狂わせてしまった様に感じる。
「勝利を収めさえすれば、プロセスはどうでも良い。」と考える人も居るだろうが、こういう形の勝利は嬉しくない。誤審は負けたチームのファンのみならず、勝ったチームのファンすらも白けさせる行為だ。「ジャイアンツから金を貰い、わざと誤審をしたのだ!」みたいなステレオタイプな中傷はどうかと思うが、真剣勝負を白けさせない為にも、審判団にはより正確な判定を望む。
*1 8回表、先頭打者の小笠原道大選手の放ったボテボテのゴロが、結果的にショートへの内野安打となった。一塁ベースに駆け込む小笠原選手と、1塁への送球のタイミングが実に微妙で、「又、誤審か?」とも思ったのだが、ヴィデオ映像を見ると小笠原選手の足の方が先にベースを踏んでいた。此方のケースは誤審で無く、正しい判定だったと思う。
脇谷の性格の悪さがにじみ出ましたね。なぜ正々堂々戦わないのでしょう。スポーツマンシップって何?ごまかすこと?違いますよね。
審判団も誤審をしようと思ってしてる訳では無いと思っていますが、でも“プロとして”誤審をしては駄目。特に昨日の様な白熱した試合で誤審をされてしまうと、野球ファンとして興醒めしてしまう。ジャイアンツ・ファンの自分だけれども、ああいう勝ち方では嬉しさが無いし、「タイガースの選手達やファンに申し訳無い。」という思いのみ。
自らが落球したのですから、脇谷選手は非常に気まずい思いをしているでしょうね。(彼の回は彼の失策により失点をした事も在って、「此れ以上失策は出来ない。」という思いは在ったにせよ。)映像にはバッチリ落球が映っているのだし、「卑怯だなあ。」と思われる方が居ても当然と思います。
唯、自分は一寸違う考え方なんです。嘗てカープに在籍していた達川光男選手は、死球を受けてはいないのに「当たった、当たった!」と審判にアピールし、時には死球と認められたケースが在りました。或る時には自分で皮膚をこっそり抓り、赤くなった箇所を審判に見せて「当たった!」とアピールした事も。「卑怯」と言えば「卑怯」なのだけれど、「プロ」としてはこういうのを必ずしも100%否定出来ない自分が居ます。「正々堂々」という観点からは自分も好きではない遣り方だけれど、「アマチュア」とは異なり、一つ一つのプレーに生活が掛かっている「プロ」の場合だと、非常に悩ましく感じたりも。
「卑怯」なのは事実だし、生活が掛かっているという意味では「誤審で不利益を被った相手」にも同じ事が言える訳で、ああいうプレーを肯定する訳では無いけれど、完全否定も出来ないというのが正直な所。(飽く迄も選手がした行為に付いてで在り、観戦中のファンが悪意で為した行為等は別ですが。)
今後とも何卒宜しく御願い致します。
今回の誤審は、何もあの落球だけでなく、その後の球審の判定も??でしたね。
また、何も、今回だけでなく、審判の巨人贔屓は今回だけでなく、誰もが知っていたことですよね(某野球ゲームでは、巨人の投手の場合、一ドット、ストライクゾーンが広い、というものもありました)。
ある意味、相撲の八百長と一緒でしょうね。
もう少し、健全的に言えば、あれは審判が見えてなかったと思います。ですので、こういう時こそ、ビデオ判定すべきでしょう。
また、誤審をしても、その審判はお咎めなしでしょう。そして、そのまま何も無く、それを指摘した阪神が悪いとなるでしょう。そうする事で何も改善されないまま、悲劇は繰り返される。
政治屋の自浄努力と一緒で、日本球界の審判団の自浄努力は期待大でしょうね。
ま、今回の件で巨人ファンは卑屈になる必要はないと思います。なんせ、巨人贔屓の審判なんて、王ボール、長島ボールがある時からの伝統なのですから。
(「巨人軍は紳士たれ」と「イギリスは紳士の国」とは同意義で、どちらも紳士たりえないからこそ、イメージだけでもそう作ろうとしているのでしょう)
ジャイアンツ・ファンの自分ですら、「此れは酷い。」と感じるジャイアンツ贔屓な判定が嘗てはチラホラ見られました。でも近年はそういうケースが見られない様に感じられるのですが、ジャイアンツ・ファンの欲目でしょうか。
脇谷選手の件は明らかに落球で、彼は誤審と断言します。唯、「其の後の球審の判定」というのは小笠原選手の件を指しておられると思うのですが、彼に関してはヴィデオ映像を何度か確認しましたけれど、小笠原選手の足の方が少し早くベースに付いている様に自分は判断しました。
今回の件でタイガース・ファンの方々が、憤りを感じるのは当然。自分が逆の立場だったら、「ふざけるな!」と叫んでいたと思うし。
3年前のダンカン氏の「神の手発言」(http://blog.goo.ne.jp/holycow1998/e/d970ecd1867d458ed1d561f6956fe230)には、心在る多くのプロ野球ファンが失望させられました。「自分の贔屓チームが勝ちさえすれば、何をしても良い。」というのでは真の野球ファンとは言えないと思うから。「彼の発言を散々持ち上げておき乍ら、今回の一件を痛烈に批判する。」という人が居たならば、其れは「判断基準」の好い加減さしか感じ得ない。「坊主憎けりゃ袈裟迄憎い」で在ってもいけないし、「恋は盲目」で在ってもいけない。
個人的には、「ヴィデオ判定に全てを委ねてしまう。」のは反対なんです。此れは不利益を被ったチームが、例え愛するジャイアンツで在っても同様。機械に全てを委ねてしまうというのは何か無味乾燥的だし、誤りは在るだろうけれど「人間が裁く」というのに魅力を感じるので。でも昨日のケースは、ヴィデオ判定すべきだったと思いますね。
カープの達川捕手が、当ってもいないのに「当たった、当たった!」とアピールするシーンも、私は楽しんだ口です。
ただ、これは、次の2つの条件を満たした場合という条件付きでの容認と考えます。
まず1つめは、弱小チームが強大な敵に立ち向かう際の、小兵ゆえのゲリラ戦法、という一面です。
カープは、球団経営も苦しく、大がかりな補強も出来ないのが現状です(江藤や金本や新井らの生え抜き選手を引き抜かれることはあっても、金で選手を集めるようなケースはありません)。
弱小だからこそ、いろんな奇襲戦法や騙しのテクニックを使っても、「まあ仕方がないか」と周囲も黙認してくれるわけです。相撲の舞の海が“猫だまし”を使っても許されるのも、同じ事が言えるでしょう。
だが、ジャイアンツは金で他球団からレベルの高い選手を集めてる強大球団です。姑息な事をせずとも勝てるチームです。ましてや球界の紳士と自認する、プライドの高い球団です。
カープでは許せても、ジャイアンツはやってはいけないでしょうね。
2つ目は、その選手が、憎めないキャラクターを持っているという点です。達川選手はまさにそれに当てはまります。あまりに大げさにアピールするもんだから、敵チームもファンも、笑って許すしかないわけですね。しまいには観客も、「今度はいつやらかしてくれるのか」と、それを期待する所まで行ってしまいます(笑)。
そうした、ユーモアや愛嬌を感じる選手が少なくなってしまいましたね。
脇谷選手も、ユーモラスでトボけた受け答えをすればまだ許せるのに、インタビューで事もあろうに「捕りましたよ。自分の中ではスレスレのところでやってますから。VTR?テレビの映りが悪いんじゃないですか」(スポニチより)と、観客の気持ちを逆なでするような発言をして、ネットで大批判が巻き起こりました。ブログ炎上もあったようです。
こういう傲慢な発言をすること自体、フェアさを要求されるジャイアンツ選手らしくありませんね。
私はとりたててアンチ巨人ではありませんが、先の大震災後のナイター開催強行問題といい、ジャイアンツはいつからこんな傲慢で姑息なチームになってしまったのでしょうか。
大のジャイアンツ・ファンであるgiants-55さんにはまことに耳の痛い話でしょうが、多分これが多くの野球ファンの本音ではないかと思い、あえて書かせていただきました。ご容赦ください。
Kei様が書かれた2つの条件、自分も概ね同感です。不利益を被ったチームのファンは別にしても、一般的に「仕方無いなあ。」と少なからずの野球ファンが苦笑してしまう様なケースが望ましいと思いますし、今回のケースに限らず「騙しをした選手」には無言を貫くといった、周りへの配慮が必要。どう見ても落球している訳で、其れなのに「取りました。」という発言をしてしまっては、人間性迄疑われてしまい兼ねない。
後、1点気になったのは「脇谷選手の落球のシーン」はしっかり見せたにも拘わらず、「小笠原選手がベースに駆け込むシーン」は映像を見せないで、「疑わしい判定が多かったですね。」みたいなコメントで済ませた番組(「報道ステーション」等)が在った事。「ジャイアンツ=悪」という世論誘導めいたものを感じ、流石に此れはどうかと思いました。「疑わしい判定が多かったですね。」と言う以上は、当該シーンを全てきちんと流し、視聴者に判断を委ねるというのがフェアな遣り方と思います。此れは当該チームが何処で在ろうと変わらないのは言う迄も在りません。
スポーツ紙のコラムで、WBCの際に「誤審」についてイチローに質問しようとしたら、みなまで言わないうちにぴしゃりと「誤審ではありません」と返された、というのを読みました。
ダルビッシュのツイッターでも、あれは仕方のないこと、という発言がされていました。
勝負事なのだから、審判がアウトと言っているのに「実は違う」と言う選手などいるわけがない、と。
ただ、試合後のコメントについては他に言いようがあったかな、とは思います。ダルビッシュは、自分なら「甲子園の魔物が捕ってくれた」かな、と述べていましたが。
嘗ては「俺がルールブックだ!」と言った審判(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%87%BA%E5%B7%9D%E5%BB%B6%E6%98%8E#.E3.80.8C.E4.BF.BA.E3.81.8C.E3.83.AB.E3.83.BC.E3.83.AB.E3.83.96.E3.83.83.E3.82.AF.E3.81.A0.E3.80.8D)が居たのは有名な話ですが、「今の様に映像でバッチリと確認されてしまう時代だと、其処迄明言出来たかなあ?」という思いも在ります。でもジャッジする者としては其の位毅然とした態度で在って欲しいし、そうじゃないとプレーしている選手達も疑心暗鬼になってしまうでしょうね。
イチロー選手の発言は知りませんでしたが、相手(審判)の立場をも重んじた凄い発言ですね。ダルビッシュ投手の発言も同様。
彼のプレーだけで袋叩きの如くバッシングされてしまうのはどうかと思いますが、脇谷選手の場合は「明らかな嘘」を付いた事が火に油を注いだ感が在ります。「平気で嘘を付く奴。」というレッテルを貼られてしまい兼ねず、選手云々という事では無く、一人の人間として信を置かれなくなってしまうのではないかと懸念します。