ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“新人類”と呼ばれた彼も・・・

2011年12月11日 | スポーツ関連

① 素晴らしい脚本家が又1人・・・

 

「好きな脚本家は?」と問われれば、自分は「山田太一氏」と共に「市川森一氏」の名前を挙げる歴代大河ドラマ断トツに好きな「黄金の日日」(動画)の脚本を担当していたのが彼だったし、子供の頃に夢中で見ていた「ウルトラマンA」(動画)でもメイン・ライターを務めていた。

 

「黄金の日日」ではキリスト教纏わる描写が結構在り、其れがストーリーに深みを増させていた。又、「ウルトラマンA」でも「バラバ」という名前の超獣や、「ゴルゴダの丘」が登場する等、キリスト教に纏わる設定が散見された。「市川氏が敬虔クリスチャンで在る。」というのを自分が知ったのは高校生の頃だったが、「道理で『独特な世界観』だったのだなあ。」と感じ入ったもの。「淋しいのはお前だけじゃない」(動画)もそうだったが、市川氏が脚本を担当した作品には、他者に対する優しい眼差しが感じられる物が多かった。

 

イエス・キリスト降誕を祝う「クリスマス」は12月25日だが、其の15日前の12月10日に、偉才の人・市川森一氏は肺癌にて天国へと旅立ってしまった。享年70歳は、余りに若過ぎる。本当に残念だ。合掌

  

② 「2012年版このミステリーがすごい!」

 

今年の「このミステリーがすごい!(国内編)」が発表された。非常に自信を持って1位に予想した作品が、案の定1位に。

 

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=2012年版このミステリーがすごい!(国内編)=

 

1位: ジェノサイド(著者:高野和明氏)

2位: 「折れた竜骨」(著者:米澤穂信氏)

3位: 「開かせていただき光栄です」(著者:皆川博子さん)

4位: 「絆回廊 新宿鮫X」(著者:大沢在昌氏)

5位: 「ユリゴコロ」(著者:沼田まほかるさん)

6位: 「消失グラデーション」(著者:長澤樹氏)

7位: 「メルカトルかく語りき」(著者:麻耶雄嵩氏)

8位: 「警官の条件」(著者:佐々木譲氏)

9位: 「心に雹の降りしきる」(著者:香納諒一氏)

    「機龍警察 自爆条項」(著者:月村了衛氏)

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「ジェノサイド」の圧勝と思いきや、得点数では「317点」と、2位の「折れた竜骨」の「278点」と小差。3位以下はグンと得点数が下がっているので、今年は此の両作品が圧倒的な存在感を示したという事なのだろう。「折れた竜骨」は未読、近い内に読んでみたいと思う。

 

③ “新人類”と呼ばれた彼も・・・

1980年代から1990年代前半に掛けてライオンズは、本当に強かった。広岡達朗氏、そして森祇晶氏が監督を務めていた時代だが、特に投打に亘って若手選手が台頭して来た1985年以降の強さは半端で無く、日本シリーズ煮え湯を飲まされ続けて来たジャイアンツのファンとしては、心底憎らしいチームだったと言って良い。

 

「台頭して来た若手打者」で言えば、秋山幸二選手と清原和博選手が代表格。寡黙で努力型の秋山選手には王貞治氏が、そして派手で天才型の清原選手には長嶋茂雄氏のイメージが其れ其れオーバーラップし、「ON砲再来」を思わせた。

 

「従来とは異なる感性価値観、行動規範を持つ若者達。」は当時、「新人類」なんぞと呼ばれた。天衣無縫な清原選手も新人類と呼ばれた1人だが、「台頭して来た若手投手」の工藤公康投手と渡辺久信投手の2人も正に新人類。其れのプロ野球選手の私服姿と言えば「THEおっさん」という感じの野暮ったさ定番だったけれど、工藤&渡辺両投手の其れはファッション・モデルの様で、喋りも含めて従来の野球選手像を一変させたもの。普段は軽い乗りの両投手も、マウンドに上がると雰囲気はガラッと変わり、鬼神如き投球で打者を捻じ伏せた。

 

ライオンズの黄金時代を築き上げた選手達も、軈て次々に引退して行き、最後に残ったのは工藤投手。ホークス、ジャイアンツ、そしてベイスターズと渡り歩いた彼は昨年、古巣のライオンズへ16年振りに復帰するも、1年で退団。今季は所属先が決まらないで終えてしまったが、現役続行に向けてトレーニング積み重ねていた。しかし「肩の故障が治癒しない。」との理由から一昨日、「実働29年間」の野球生活にピリオドを打つ事を表明。

 

輝かしい記録を多く残して来た彼だが、兎に角大舞台に滅茶苦茶強い選手という印象が強い。此処一番という試合で投げた時には、きっちりと結果を残す選手だった。

 

童顔の彼も、今年で48歳。引退報道で彼の顔がアップで映し出されていたが、思っていた以上にが見受けられ、経過した年月の長さを痛感

 

本当に御疲れ様。そして今後は、後進の育成に当たって貰いたい。


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1 コメント

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Unknown (まろ)
2011-12-13 21:55:17
私は愛知県出身で、名電工時代の彼を何度か見たことがあるのですが、それはそれは「えげつない」カーブでした。投球フォームも実に流麗で力感にあふれ、左ピッチャーの理想型にも思えたものです。
大府高校時代の槇原のスピードにも目を見張りましたが、とにかく工藤はすごかった!
ともに甲子園を賑わせた名ピッチャーですが指導者としては果たして・・・
それから小生のブログでもちょっと取り上げましたが、市川森一さんは私としては大好きな脚本家ですが、関係者によると、いろいろ毀誉褒貶のある人だったようで・・・(笑)
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