ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

想像だにしていなかっただろう

2012年02月24日 | 其の他

「中年」と呼ばれる年代に入って暫くした頃より、自らの来し方を振り返り、「過去の自分」と「現在の自分」を照らし合わせては、色々と夢想する様になった。「彼の頃に抱いていた其の貫き通していたならば、一体どうなっていただろうか?」とか、「当時の自分ならば、此の件をどう考えるだろうか?」等々。

 

同世代の人間と飲むと、「子供の頃、大人になった自分がこんな風になるとは、全く思ってもいなかったろうなあ。」的な話に良くなる。「良い意味での落差」も在るが、概して「悪い意味での落差」を感じての、全く詮無い愚痴で在る。

 

今回の記事を書く切っ掛けとなったのは、一昨日フォーリーブスのメンバーだった北公次氏の訃報に触れた事。1960年代後半から1970年代に掛け一世風靡したフォーリーブスを現在で例えるなら「EXILE」、否々EXILEのファンの方々には申し訳無いけれど、もっと凄い存在だったと思う。彼等の全盛期には未だ幼かった自分だが、年上の女性達が熱狂的に彼等を応援している姿は強烈に覚えている。初期のジャニーズ事務所を“屋台骨”として支えたのは彼等だし、彼等がなければ、其の後に一世を風靡したたのきんトリオ光GENJIは世に出てこれなかっただろう。そうなると、「SMAPも存在し得なかった。」と言っても良い。

 

其れ丈凄いアイドル・グループだったフォーリーブスも、4人のメンバーの内2人が鬼籍に入ってしまった。3年前に亡くなった青山孝史(旧芸名:青山孝)氏は享年57歳、そして今回亡くなった北公次氏は享年63歳と、我が国平均寿命を考えると、両者共に余りに若い。

 

一昨日の訃報に触れた際、頭を過ったのは「全盛期だった頃、フォーリーブスのメンバー達は、自身の晩年をどう想像していたのだろうか?」という事。薄ぼんやりと思い描いた事は在ったにしても、よもや「2人もが、こんなに早く旅立ってしまう。」なんて想像だにしていなかっただろう。

 

彼等の放っていた光が眩しかっただけに、早過ぎる死は寂しさを増させる。


コメント (4)    この記事についてブログを書く
« 視線の先は | トップ | 芸能界に関する話を2つ »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (マヌケ)
2012-02-24 12:38:35
全盛期に晩年を思うほど手堅い人生をおくる人はそんなにはいないのではないでしょうか?たとえが極端かもしれませんが、夏真っ盛りの時期に真冬の心配をしたりする人はいないくらい。 ただ、平凡なサラリーマンとはちがって芸能人は売れているときだけが華でしょうから、晩年の心配はサラリーマン以上かもしれませんね。 ただ、そんなことを考えて芸能人やるのかなという気もします。 人は晩年に差しかかってようやっと晩年を考え始めるのではないでしょうか? 世の中がこんなだとそういうんじゃダメなんでしょうけど。 今まで普通にできてたことができない体力や脳みその回転が鈍ってきだしたから晩年を考え始めるマヌケな自分です。
返信する
>マヌケ様 (giants-55)
2012-02-24 13:48:56
書き込み有り難う御座いました。

オセロの中島知子さんの件で、彼女が住むマンションが本木雅弘氏所有の物で在る事が明らかとなりました。「芸能人は、何時仕事が無くなってもおかしくない。其の時の為に、きちんと備えておかないと。」という義母・樹木希林さんの薦めで購入したそうですが、実に賢明だと思います。

「人に夢を売る芸能人が利殖に励むだなんて、何ともみみっちい。」とする意見も在る様ですが、其れは第三者だからこそ言える事。「備え在れば憂い無し。」というのは、有名人だろうが、そうで無かろうが、いざとなった時に泣かなくて済む為にも、念頭に置いた方が良いと思うし。
返信する
Unknown (悠々遊)
2012-02-25 11:33:12
>「人に夢を売る芸能人が利殖に励むだなんて、何ともみみっちい」とする意見も在る様

これは「江戸っ子は宵越しの金は持たない」に通じるように思いますね。江戸っ子の粋ときっぷのよさの代名詞のように使われることが多いですが、実のところ江戸庶民のほとんどは地方からの出稼ぎで「宵越しの金など持てないほど貧乏だった」と言われています。

どちらにも共通するのは、上辺の華やかさで判断して見栄を張る(張るように仕向ける)といったところでしょうか。

私も昔を振り返っては愚痴りたくなる組ですが、将来に備えての努力を怠ってきた結果ですから、粛々と受け入れざるを得ません(苦笑)。
返信する
>悠々遊様 (giants-55)
2012-02-25 20:04:47
書き込み有り難う御座いました。今回は此方にレスを付けさせて貰います。

宵越しの金を持とうが、又は持たないでいようが、其れは個々人が決めれば良い事。他者は「ああだこうだ。」と勝手に言えるけれど、其の選択に起因する結果は選択した人間が一身に負わなければいけない訳ですものね。

「アリとキリギリス」という寓話が在りますが、個人的には若い頃よりアリ的な生き方をして来ました。でも、其れでも悔いる事は少なくない。余程出来た人物なら別でしょうが、人間とは「一生悔い乍ら生きて行く生物」なんでしょうね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。