ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

其処迄する必要が在るのだろうか?

2011年07月04日 | 時事ネタ関連

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「学生の『代返』もう出来ません・・・防止装置発売へ」(7月3日、読売新聞

 

授業に出席した学生が、欠席した友人達の出席を装う代返」を防ぐ装置が此の夏に発売される。川崎市中原区の情報処理サービス業「アルファメディア」が、IT(情報技術)大手の富士通特許を活用し、業界で初めて開発した。

 

アルファメディアは2006年、集積回路(IC)入りの学生証をスキャナーに読み込ませ、出席を自動的に管理するシステム「かいけつ出席」を製品化。全国6大学に約200台を納めているが、友人等の学生証さえ持ち込めば偽装出席が可能だった。

 

改良を求められていた昨年9月、市内の大企業と中小企業の技術力を繋ぐ市の「知的財産交流会」に参加。同区に本店を置く富士通から、学生証の多重読み込みを防ぐ特許技術を紹介され、此れを「かいけつ出席」に応用した試作機を5月末に完成させた。

 

新たな装置は、学生証と、個々の机に張り付けられた「タグ」の両方をスキャナーに読み込ませる仕組み。代返依頼者の学生証と、空いている机のタグを読み込ませれば“出席”となるが、其の後に別の学生が着席して同様の操作を行えば、前の“出席”記録が取り消されると言う。

 

其れでも、空席のだと偽装出席は可能だが、アルファメディアの小湊宏之社長は「授業中に自分と別の席で操作すると目立つ、代返の抑止効果は在る。」と強調。「代返を100%防ぐ生体認証機能を導入するより安く済む。」とPRする。1台12万円の予定で、3年間で1,000台の販売を目指す。

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人様に誇れる様な人生は送って来ていない自分、学生時代は当然乍ら劣等生だった。大学時代には「自身で学費等を稼がなければならなかった。」という理由が在るには在ったけれど、アルバイトに精を出す一方で、授業に出ないで友人達に「代返」をしばしば頼んだもの。英語が比較的得意だった事も在り、其の見返りとして彼等には英語の授業の宿題を代わりに行なったり、英語の試験の「山掛け」(自慢出来る事では無いけれど、此れが結構な的中率だった。)をしたりしていた。だから「代返」を依頼したり、受けたりしている学生の事を、自分はどうこう言えない。

 

「代返」という行為が良くないのは判っている。きちんと授業に出ている学生が、其の事で馬鹿を見るという状況は良くないとも。しかし其れ等の事を踏まえた上で敢えて暴論”を記すならば、「其処の防止装置を使って、代返を取り締まる必要が在るのかなあ?」と思ってしまうのだ。

 

「代返」に関しては教える側と教わる側の間に、「或る程度の“縛り”は必要だろうけれど、其れ以上は黙認。」という阿吽の呼吸的な雰囲気が嘗ては在り、其れを「機械で雁字搦めに取り締まる」というのは何とも無機的で、教育現場にそぐわない気がしてならない。(予備校で「出席管理システム」が登場した頃にも、同様の違和感覚えたが。)

 

くどい様だが、授業に出席せずに代返を依頼する学生が良くないのは否定しない。でも「黒板にダラダラと字を書き連ね、其れをボソボソトと話すだけ。」という講師が少なからず居るのも事実で、学生達が「此の講師の授業は魅力的だから、是非とも生で受けたい。」と思わせる授業を、講師達が心掛ける必要も在るのではないだろうか。

 

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「勉強時間計れるペン」(7月2日付け東京新聞【夕刊】)

 

「我が子は何の位勉強しているのか?」。親が抱き勝ちな疑問に答えようと、石川県小松市の機械設計会社は、学習時間を計れる装置の開発に取り組んでいる。加速度を調べる小型センサーをペンに仕込み、ペンの移動距離と傾きを計測する。子供の集中力を測ったり、個人に合った学習形態探ったりする等の使い道が考えられると言う。

 

機械設計会社「ジータ」の社長を務める水戸一博さん(43歳)は、中学生の長女の勉強時間が気に掛かり、装置の開発を思い付いた。ペン軸の中に加速度センサーを組み込み、ペンが横移動する距離と、斜めに傾く頻度の2種類を読み取って数値化し、無線でパソコンにデータを転送する仕組み。ペンが良く動いていれば数値は大きく、止まったり机に置かれたりしていればを示す。

 

装置は長さ7センチ、重さ30~40グラムの棒状。今後はペンと合体させる工程に取り組む。価格は1本4,000円程度を想定している。
 

1台のパソコンで数十本のペンのデータを数値化できる為、教育機関等で子供の集中力の持続時間、遣る気バイオリズムを読み取り、個人の適性に合った学習時間を探ったり、教師の指導法向上に役立てたりする事が出来ると言う。

 

開発中は、データ収集の為長女も協力。「(長女は)『出来んやろ。』と思っていたから、完成した事に吃驚している。」と水戸さん。

 

課題は、ペンが書いている内容迄は判別出来ない為、落書きをしていても「勉強中」と判定してしまう点。しかし、水戸さんは「机に向かいペンを握るという習慣を付ける事が先ず大事。」と話している。 

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非常にユニークな“発明品”だとは思う。矢張り「其処迄する必要が在るのだろうか?」とは思ってしまう。恐らく発明された社長は、子供の頃から優等生でずっと来られたのではないだろうか?劣等生だった自分からすると「縛られたくない。」という抵抗がどうしても在り、こういったペンを渡されたら意地でも使いたくないから。


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