「2008年版 このミステリーがすごい!」では国内の第1位、「週刊文春ミステリーベスト10(2007年)」では第3位に選ばれる等、昨年刊行されたミステリーの中で非常に評価の高かった「警官の血(上巻&下巻)」(著者:佐々木譲氏)をGW期間中に読み始めた。上&下巻併せて800頁近く在る大長編だったが、次の展開が気になってついつい読み進んでしまい、結局2日での読破。
***************** . . . 本文を読む
処女作「となり町戦争」に始まり、「バスジャック」、「失われた町」と昨年迄に3冊上梓して来た三崎亜記氏。過去の記事を読んで戴ければ御判りの様に、どれも自分の評価は芳しくない。それでも近刊「鼓笛隊の襲来」を手に取ってしまったのは、「何気ない日常生活の中に、すっと紛れ込ませた非日常空間」が魅力の彼の作風に在るのだろう。
この本は9編の短編にて構成されている。タイトルにもなった「鼓笛隊の襲来」は戦後最大 . . . 本文を読む