監督:ジム・マイケル
出演:ニック・ダミチ、アントン・ペイガン、キム・ブレア、ロン・ブライス
<ストーリー>
とあるアパートの地下で増殖していた、凶暴なバイオネズミの恐怖を描く。
<感想>
ウィルスによって人間がゾンビに近いものへと変貌する様は『28日後...』に通じる世紀末的な世界観が出ています。
今時のゾンビ映画で銃器が全く出てこないのも珍しいかも。
というのは本作では対ゾンビを描いているのではなく、あくまでも孤立したアパートの住人たちの心境をドラマ性重視で描いている為で、体の戦いよりも、心の戦いの方に焦点をあてているのですね。
だからゾンビと戦う恐怖は皆無で、むしろゾンビにいつ襲われるか分からない恐怖、ゾンビから逃げる恐怖を十分に味わえる訳です。
このドラマ性にした事は本作に関しては大成功に近く、それがラストで存分に活かされてくる。
邦題からしてクズゾンビ映画と思われがちだが、これがどうして、かなりの秀作に仕上がっています。
特に救いようのないラストは胸が痛み、とてつもなく切なくなります。
未公開ゾンビ映画としては、久々に見応えのある作品でした。
店頭で見つけたら、即手に取りレンタルする事を本気でお勧めします。
気になるネズミゾンビの画像をちょこっと。
キシャ~!!!!(はい!そこ、笑わない!!)
評価:★★★☆
08/10/07DVD鑑賞
ゾンビ・ホラー バイオネズミ ゲイの黒人 バー 安アパート 酸素ボンベ 悲劇的な結末 DVD新作