銀幕大帝α

切り株推奨映画感想ブログにつきグロ画像注意。
御蔭様で16周年。4500作品レヴュー突破。御訪問有難う御座います♪

人生に乾杯!

2010年05月01日 22時21分49秒 | 洋画コメディ
KONYEC/07年/ハンガリー/107分/劇場公開
監督:ガーボル・ロホニ
出演:エミル・ケレシュ、テリ・フェルディ、ユーディト・シェル、ゾルターン・シュミエド

<ストーリー>
社会主義体制の影響が残るハンガリーで、年金だけでは暮らしていけない状況に怒り、銀行強盗を働いた老年夫婦の逃避行を描く。
<感想>
いいわ~。

主役となる2人がとっても温かいのよね。

強盗は犯罪だけれど、社会への抵抗からの成行きなので市民からも共感を得ていく。

わしらは間違った事はしていない。
むしろ老い先短い人生。
夢に向かって楽しんでいるだけ。

紳士的な夫、人に気遣う妻。
悪い事をしているのに、私にはむしろ新たな人生を楽しんでいるように映る。
それに根から人が良いだけに、2人の逃避行に一緒になって同乗し、彼らの愛を目を細めて見つめている自分がいる。
果たして2人は何処へと行き着くのだろうかと、しっかり見届けたくなる仄々とした気持ち良さが心の隅々まで漂ってきます。

老夫婦を追う恋人関係の2人の警察官。
男の浮気が原因で嫌悪関係になっている云わば老夫婦とは対となる間柄なのですが、老夫婦と直接関わった事で、徐々に生き方を考えさせられ、最後には共鳴に似たものを抱き始める。
それが、最後に見せる女警官の表情に実に上手く表現されていました。

目指すべき場所に向かっていた老夫婦が最後に下した決意の行動。
感情移入が半端無かった為に、余りの驚きな結末に思わず涙したものの、その後には微笑ましくなるような素晴らしいオチが待っていました。

流れた涙を返せ!

とは言うものの、こんなに素敵なハッピーエンドは暫く観ていなかったので、正しく

「老夫婦の人生に乾杯!」

オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★★
10/05/01DVD鑑賞
ハートウォーミング・クライム・コメディ DVD新作
にほんブログ村 映画ブログ 外国映画(洋画)へ
にほんブログ村

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デスメール:返信なし

2010年05月01日 21時18分47秒 | 洋画ホラー
DEAD IN 3 DAYS 2/08年/オーストリア/108分/サスペンス・ホラー/劇場未公開
監督:アンドレアス・プロハスカ
出演:サブリナ・ライター、アンナ・ロット、ユリア・ローザ・ストークル

<ストーリー>
アルプスの山奥で、異常な性欲をもつ一家に友人と共にら致監禁された少女のサバイバル。
<感想>
本国でヒットしたのですかね。
まさかの第2弾です。

話は前作で助かった2人の女性が、病院のベッドで手を繋ぐ所から始まります。
(一応伏線)

でもこれ全然「デスメール」関係無いんじゃ?と思う話の展開になっている。

今回もヒロインが襲われる話ではあるが、今度は初めから襲う側の面子が割れています。
行方不明になった友人の家族がそうなんですが、ロッジを経営している変態一家という有る意味無茶な設定^^;

でもね、これ良く考えると、変態一家がどうこうしようと端から何かを考えて行動起こしている訳では無いんですよね。
しいて言えばヒロインがずかずかとこの一家のロッジに訪れて、

友人を返せ!!

と喚き散らした挙句、狂ったように一家を皆殺しにしてしまい、ラストでは一家の母親が

「あんた、何しに来たのさ!」

と罵声を浴びせて、それに逆ギレされたヒロインに顔面粉砕されてしまうという、ハタ迷惑な話(笑)。

何だろうね、この意味不明さは。

確かに人殺しをしている一家も悪い印象は無い事も無いが、どう考えても、ヒロインが一方的に、悪!!
暴れるだけ暴れて、ようやく真相を知った時、愕然とするヒロインの姿に

自分が撒いた種を自分で摘み取っただけの勘違い狂乱じゃねぇか

とツッコまずにはいられまい。

ヒロインは殺した遺体を並べて

お騒がせしました

と頭を下げるべきである。

前作からの再登板であるヒロインを演じた女優ですが、子供っぽさが抜けて中々の大人美人になっていましたね。
それと、元々肌白いとは思っていたけれど、乳輪まで真っ白で、体と同化していてビックリしたんだけれど、そんな事どうでもいいか。

オフィシャル・サイト(ドイツ語)

関連作:『デスメール』(第1作)

評価:★★☆
10/05/01DVD鑑賞(新作)
デスメール:返信なし 竹書房
にほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へ
にほんブログ村
レンタル開始日:2010-04-02

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デスメール

2010年05月01日 20時21分09秒 | 洋画ホラー
DEAD IN THREE DAYS/06年/オーストリア/スラッシャー・ホラー/劇場未公開
監督:アンドレアス・プロハスカ
出演:サブリナ・ライター、ユリア・ロサ・シュテークル、ミヒャエル・シュタイノッハー

<ストーリー>
死を告げる謎のメールを受けた卒業間近の女子高校生たちに起こる惨劇を描く。
<感想>
昔懐かしい『ルール』や『ラストサマー』を思い起こさせるようなスラッシャーものですね。

3日後に貴方は死ぬ

といった死の宣告メールを受けた仲良しグループが、何者かに次々と惨殺されていきます。

湖に沈められたり、ガラスの刃で首チョンパされたりと殺され方も多様。

果たして犯人は誰なのか?

となる訳ですが、理由は怨恨。
しかも、かなり古い時期に起きた事故を根に持った者によるもの。

何故に今更??

と誰もが疑問を抱く中、そんな細かい事は気にするな、と言わんばかりに、物語は最近では珍しく捻りもどんでん返しもないままストレートに終息。

普通に観る分には悪くはないが、余りにも一直線な事の運びだったので、盛り上がりに欠けるのが残念。

ゴアシーンも大人しい目で、ホラー好きには物足りない部分もある。
しかし序盤でのトイレ内に置ける描写は、ウンゲロシッコの汚い要素3パンチが待ち構えているので要注意だ(笑)。

真犯人が分かった時点でふと頭を過るのが、大の大人を締め上げて引き摺り回す程の力がヤツにあるとは到底思えない点。

流石にちょっと無理があると思うんだがねぇ。

オフィシャル・サイト(ドイツ語)

関連作:『デスメール:返信なし』(第2作)

評価:★★☆
10/04/30DVD鑑賞(旧作)
デスメール 竹書房
にほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へ
にほんブログ村
レンタル開始日:2009-01-09
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする