銀幕大帝α

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踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!

2011年02月02日 23時52分27秒 | 邦画ドラマ
10年/日本/141分/刑事ドラマ/劇場公開
監督:本広克行
製作:亀山千広
脚本:君塚良一

出演:織田裕二、深津絵里、ユースケ・サンタマリア、伊藤淳史、内田有紀、小泉孝太郎、北村総一朗、小野武彦、斉藤暁、佐戸井けん太、小林すすむ、甲本雅裕、寺島進、松重豊、皆藤愛子、宮藤官九郎、近藤芳正、布川敏和、古田新太、伊集院光、稲垣吾郎、岡村隆史、小栗旬、小泉今日子、柳葉敏郎

<ストーリー>
湾岸署が高度なセキュリティシステムが導入された新湾岸署へ移転することになり、強行犯係係長に昇進した青島は、その引越しを一任される。部下と共に引越し作業に取り組む中、管内で次々と事件が発生し…。
<感想>
TVシリーズからの『踊る』ファンな私としては、内容云々よりも、観なきゃいけない一本。

まさかの第3弾ですが、こりゃもう明らかに『踊る』シリーズを愛する人の為だけに作られた様な作品でありますよね。

登場人物からして、劇場版前2作やTVスペシャル、スピンオフからの引用というサービス精神に溢れたものになっているので、どれか一つでも見逃している人には分からない小ネタが一杯(笑)。

犯人が要求する容疑者解放の面々なんて、かなり懐かしい人物なんかいたりして。
写真だけの登場なのかと思っていたら、ちゃっかり出演しているんだもん。

内田有紀なんて分からない人には普通に出ているとしか認識出来ないだろうな~。
彼女はTVシリーズの番外編『湾岸署婦警物語』での主人公だったんだよね。
それが所轄の刑事として出世しているというファンにはニヤリな部分なんだけれど、何人の方が知っている事やら^^;

湾岸署引っ越しが軸になっているけれど、明らかにこれは全ての『踊る』をひっくるめた、云わば過去の主要人物同窓会。

何てたって、今作の真犯人がキョンキョンなんだよ?
びっくりしたわ。
続編かい!って(笑)

ファンの為のファンによる映画ってところかな。
一種のお祭りムービーやね。

内容に関しても特別面白さも無く、新メンバーが増えた位やもんね。

和久さんがいないとビシッと引き締まる雰囲気もないよね。
いかりや長介の存在はそれだけ偉大だったって事かな。

出世した青島が

「部下じゃない。仲間だ!!」

と言い放つ場面はグッとくるものがあったけれど、物語としてはちょっと金かけたTVドラマ的なノリなんで特別印象に残るシーンは無かったかと。

当然、劇場版前2作を観ておくことが前提だけれど、TV版や番外編、スペシャル版、更にはスピンオフまでも観ておかないと製作者側の狙いが伝わらないってのは難やなぁ。
この変で多少、評価は変わってくるだろうね。

まぁ私は真の『踊る』信者なので、それなりに楽しめちゃったんだけれどね。

ラストである人物に署長が代わっちゃったんだけれど、これでもうスリーアミーゴスのドタバタ漫才は見納めになっちゃうんだろうか。
彼らがいてこその湾岸署なんだけどな~。

『踊る』信者の私が言うのも何だけれど、次作はもっと脚本を練って頂きたいものです。
TV局とタイアップした映画って、どうしてこうもお粗末な話の作品になっちゃうんだろう。
誰でも楽しめる内容にして貰わないと、金払って観に行っているんだから、元ネタを知らない人にとっては憤慨ものですよ。

オフィシャル・サイト

関連作:
「踊る大捜査線(1997)』(TVシリーズ)※個人的評価:★★★★☆
「踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル(1997)」(TVスペシャル第1弾)※個人的評価:★★★☆
「踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル(1998)」(TVスペシャル第2弾)※個人的評価:★★★
『踊る大捜査線 THE MOVIE(1998)』(劇場版第1作)※個人的評価:★★★★☆
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003)』(劇場版第2作)※個人的評価:★★★
「踊る大捜査線番外編 湾岸署婦警物語(1998)」(TVスペシャル番外編)※個人的評価:★★☆
『踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2(2003)』(国際戦略版)
『交渉人 真下正義(2005)』(スピンオフ)※個人的評価:★★★☆
『容疑者 室井慎次(2005)』(スピンオフ)※個人的評価:★★★
「逃亡者 木島丈一郎(2005)」(TVスペシャル番外編)※個人的評価:★★★
「弁護士 灰島秀樹(2006)」(TVスペシャル番外編)※個人的評価:★★☆
『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!(2010)』(劇場版第3作)
「踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件(2012)」(TVスペシャル第3弾)
『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012)』(劇場版第4作)

評価:★★★
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レンタル開始日:2011-02-02
メーカー:フジテレビ
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ショーツ 魔法の石大作戦

2011年02月02日 19時01分19秒 | 洋画アドベンチャー/ファンタジー
SHORTS/09年/米・アラブ首長国連邦/89分/アドベンチャー/劇場未公開
監督:ロバート・ロドリゲス
製作:ロバート・ロドリゲス
脚本:ロバート・ロドリゲス
撮影:ロバート・ロドリゲス
編集:ロバート・ロドリゲス
音楽:ロバート・ロドリゲス

出演:ジョン・クライヤー、ウィリアム・H・メイシー、レスリー・マン、ジェームズ・スペイダー

<ストーリー>
ブラックボックス・インダストリーズで大人たちが携帯型ハイテク機器の改良を進めている中、少年・トビーは願いを叶えてくれる“魔法の石”を手に入れる。
<感想>
ロドリゲス監督=バイオレンス映画・ホラー映画

そんなイメージが強いんだけれど、時たまファミリー向けの映画も撮っていて、ジャンルに分け隔てなく精力的に仕事している所がちょっと好き。

『スパイキッズ』シリーズにしろ、『シャークボーイ&マグマガール 3-D』にしろ、自分の子供たちにも観れるようにと完全に子供目線で作っていて、決して大人が満足出来る様な代物じゃないんだけれど、何処かコミカルで仄々としていて、嫌いになれない作品を提供してくれているからね。

本作もそうだけれど、面白い映画というよりは、気楽に観れる楽しい映画。

ロドリゲスは普段はバイオレンス寄りのアイデアを常に編み出そうとしているんだけれど、別に幼稚的な発想も溜めこんでいる。
それをきちんと映像化して、クオリティ的にも申し分無く、しっかりと観れる作品にしちゃうんだから凄いと思うんだよね。

鼻くそモンスターとか、石の力で何でも願いが叶うとか、少しは監督の子供たちの意見も取り入れているんだろうけれど、映画としてそれらを元に話を膨らませて、一つのファミリー向け作品として完成させ、自己満足で終わらず、観客に対してもそこそこに堪能出来る形というものを妥協せずに築き上げている辺りが本当に素晴らしい。

大人にはバイオレンス映画で楽しませ、子供にはバイオレンスを一切廃したガジェット映画で楽しませる。

映画人はこうであって欲しい

そう思わせる監督です。

5つのショートムービーとして成り立っている本作は、エピソード毎に時系列が異なっているんだけれど、あちこち飛んでいく魔法の石が繋がりを齎しているし、一見バラバラな話なのに一つのストーリーとしては成立されています。

プロローグの睨めっこ兄妹の話も、小ネタとして登場する拘りを持たせ、歩くワニや宇宙人軍団、更には会話でしかイメージ出来なかった巨大になった青年までもラストで集結させる事で、盛り上げ所に我々を導き、楽しい雰囲気にさせてくれる。

半端な遊び心だけじゃこうもいかないて。

終盤での無理矢理な一致団結は御愛嬌。
童心に返った気持ちで楽しく観終われる事が大事なんですよ。
それが監督の望みでもあるのだから。

オフィシャル・サイト(英語)

評価:★★☆
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シャーロック・ホームズ

2011年02月02日 18時03分23秒 | 洋画アクション
SHERLOCK HOLMES/09年/米/129分/ミステリー・サスペンス・アクション/劇場公開
監督:ガイ・リッチー
製作:ジョエル・シルヴァー
キャラクター創造:アーサー・コナン・ドイル

出演:ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング、ケリー・ライリー、エディ・マーサン

<ストーリー>
19世紀末のロンドンで若い女性が不気味な手口で殺される事件が発生。ロンドン警視庁が解決の糸口さえ掴めない中、ホームズはたちまち犯人を突き止める。
<感想>
言わずもがな、あの名探偵シャーロック・ホームズをガイ・リッチーが撮ったらどうなるか。

答え=必然的に武道派ホームズになる

でした。

ホームズの名探偵ぶりを楽しむ映画じゃなく、筋肉ムッキーなホームズがアクションしまくるのを楽しむ映画だね。

戦う前にイメージトレーニングして実戦に持ちこむ辺りの、スローとアップで痛さを表現したガイ・リッチーならではの演出方法は彼らしくて好き。
イメージをその通りにしてしまうホームズはカッコ良い。

イメージした事と全く違う結末になって悲惨な目に遭うホームズなんてのもちょっと観てみたかったけれど。

ホームズの代名詞である完璧な推理は後半で一気見せ。
しかしそこまでほほぅと唸らされる推理結果じゃないんだよね。
マジックの種明かし程度。

造船所でのファイトや、ラストでの橋上でのバトルなんか観てると、あ~やっぱり世界的に有名な名探偵でもガイ・リッチーに撮らせると、アクション映画になっちゃうんだなと。
多分、名探偵ポアロが主人公でも同じ系統になっちゃうでしょうね。

別物のホームズ映画だと割り切って観るには面白いですが、それでも謎解き部分にもう少し工夫さがあれば、ミステリー映画としても楽しめたんじゃないかなって。
無理矢理付け足した様な安っぽい推理場面だったからねぇ。

オフィシャル・サイト(日本語)
オフィシャル・サイト(英語)

受賞履歴:2009年 第67回 ゴールデン・グローブ賞主演男優賞<コメディ/ミュージカル部門>ロバート・ダウニーJr.

関連作:
『シャーロック・ホームズ(2009)』(第1作)
『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011)』(第2作)

評価:★★★
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