LAT DEN RATTE KOMMA IN/08年/スウェーデン/115分/ヴァンパイア・ホラー・サスペンス・ロマンス/PG12/劇場公開
監督:トーマス・アルフレッドソン
原作:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト『モールス』
出演:カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション、ペール・ラグナー
<ストーリー>
孤独な少年・オスカーは、隣に越してきた少女・エリと出会い心を通わせていく。しかし、時を同じくして街では不可解な事件が頻発し…。
<感想>
哀しくもあり、切なくもあり。
異色のヴァンパイアものとしても、徐々に意思を通じ合わせていくオスカーとエリによるロマンスものとしても、かなりの上質な作品。
そして上品。
グロな描写は多々あるものの、静かに2人の恋を映し出す美しき物語がそれらを打消してくれている。
何よりオスカーとエリが綺麗。
外見は勿論、それ以上に2人が持つ‘心’に綺麗さを感じた。
お互い悩みを抱えながらも、それを内から破ろうともがき苦しむ中で、次第にそれが互いの刺激となり支えとなり、何時しか友情が恋愛へと発展し、決して誰にも壊せない信頼を得た事で、人生における最大の喜びを見出していく過程。
その背景にあるのは傷つき易くとも決して汚れる事のない純粋な‘心’。
それを一番感じたシーンが終盤でのプール。
結果としては残酷だけれど、彼らにとっては道徳的。
純粋な‘心’が引き起こした不器用な愛の形によるものだから仕方がない。
エリに向かってオスカーがほほ笑む姿が印象的だった。
必要とする人が傍にいる。
彼(彼女)なら心を解放出来る。
今の自分達には居場所は無い。
だから、誰にも邪魔されない土地を目指そう。
列車に揺られながら旅に出る2人が交わすモールス信号。
形に出ずとも雰囲気だけで愛の美しさを表現した見事なラストシーンだ。
しかし、私に満点評価を齎してくれなかったのは、観る前にネタバレな邦題を付け、作品の価値としても、物語の進行上においても最重要な部分にボカシを入れた日本の配給会社の失態。
貴重な財産を詐欺師に取られた様な憤怒的想いだけが残る。
オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)
関連作:『モールス(‘10)』(ハリウッド・リメイク)
評価:★★★★
11/02/05DVD鑑賞(新作)
にほんブログ村
レンタル開始日:2011-02-04
メーカー:インターフィルム
監督:トーマス・アルフレッドソン
原作:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト『モールス』
出演:カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション、ペール・ラグナー
<ストーリー>
孤独な少年・オスカーは、隣に越してきた少女・エリと出会い心を通わせていく。しかし、時を同じくして街では不可解な事件が頻発し…。
<感想>
哀しくもあり、切なくもあり。
異色のヴァンパイアものとしても、徐々に意思を通じ合わせていくオスカーとエリによるロマンスものとしても、かなりの上質な作品。
そして上品。
グロな描写は多々あるものの、静かに2人の恋を映し出す美しき物語がそれらを打消してくれている。
何よりオスカーとエリが綺麗。
外見は勿論、それ以上に2人が持つ‘心’に綺麗さを感じた。
お互い悩みを抱えながらも、それを内から破ろうともがき苦しむ中で、次第にそれが互いの刺激となり支えとなり、何時しか友情が恋愛へと発展し、決して誰にも壊せない信頼を得た事で、人生における最大の喜びを見出していく過程。
その背景にあるのは傷つき易くとも決して汚れる事のない純粋な‘心’。
それを一番感じたシーンが終盤でのプール。
結果としては残酷だけれど、彼らにとっては道徳的。
純粋な‘心’が引き起こした不器用な愛の形によるものだから仕方がない。
エリに向かってオスカーがほほ笑む姿が印象的だった。
必要とする人が傍にいる。
彼(彼女)なら心を解放出来る。
今の自分達には居場所は無い。
だから、誰にも邪魔されない土地を目指そう。
列車に揺られながら旅に出る2人が交わすモールス信号。
形に出ずとも雰囲気だけで愛の美しさを表現した見事なラストシーンだ。
しかし、私に満点評価を齎してくれなかったのは、観る前にネタバレな邦題を付け、作品の価値としても、物語の進行上においても最重要な部分にボカシを入れた日本の配給会社の失態。
貴重な財産を詐欺師に取られた様な憤怒的想いだけが残る。
オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)
関連作:『モールス(‘10)』(ハリウッド・リメイク)
評価:★★★★
11/02/05DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2011-02-04
メーカー:インターフィルム