銀幕大帝α

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ぼくのエリ 200歳の少女

2011年02月05日 23時57分23秒 | 洋画ホラー
LAT DEN RATTE KOMMA IN/08年/スウェーデン/115分/ヴァンパイア・ホラー・サスペンス・ロマンス/PG12/劇場公開
監督:トーマス・アルフレッドソン
原作:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト『モールス』

出演:カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション、ペール・ラグナー

<ストーリー>
孤独な少年・オスカーは、隣に越してきた少女・エリと出会い心を通わせていく。しかし、時を同じくして街では不可解な事件が頻発し…。
<感想>
哀しくもあり、切なくもあり。

異色のヴァンパイアものとしても、徐々に意思を通じ合わせていくオスカーとエリによるロマンスものとしても、かなりの上質な作品。

そして上品。

グロな描写は多々あるものの、静かに2人の恋を映し出す美しき物語がそれらを打消してくれている。

何よりオスカーとエリが綺麗。
外見は勿論、それ以上に2人が持つ‘心’に綺麗さを感じた。
お互い悩みを抱えながらも、それを内から破ろうともがき苦しむ中で、次第にそれが互いの刺激となり支えとなり、何時しか友情が恋愛へと発展し、決して誰にも壊せない信頼を得た事で、人生における最大の喜びを見出していく過程。
その背景にあるのは傷つき易くとも決して汚れる事のない純粋な‘心’。

それを一番感じたシーンが終盤でのプール。
結果としては残酷だけれど、彼らにとっては道徳的。
純粋な‘心’が引き起こした不器用な愛の形によるものだから仕方がない。

エリに向かってオスカーがほほ笑む姿が印象的だった。

必要とする人が傍にいる。
彼(彼女)なら心を解放出来る。
今の自分達には居場所は無い。
だから、誰にも邪魔されない土地を目指そう。

列車に揺られながら旅に出る2人が交わすモールス信号。

形に出ずとも雰囲気だけで愛の美しさを表現した見事なラストシーンだ。

しかし、私に満点評価を齎してくれなかったのは、観る前にネタバレな邦題を付け、作品の価値としても、物語の進行上においても最重要な部分にボカシを入れた日本の配給会社の失態。

貴重な財産を詐欺師に取られた様な憤怒的想いだけが残る。

オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)

関連作:『モールス(‘10)』(ハリウッド・リメイク)

評価:★★★★
11/02/05DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2011-02-04
メーカー:インターフィルム
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ビッチ・スラップ 危険な天使たち

2011年02月05日 22時18分52秒 | 洋画アクション
BITCH SLAP/09年/米/109分/エロティック・アクション/R15+/劇場公開
監督:リック・ジェイコブソン
スタントコーディネーター:ゾーイ・ベル

出演:ジュリア・ヴォス、エリン・カミングス、アメリカ・オリーヴォ、マイケル・ハースト、ゾーイ・ベル

<ストーリー>
ストリッパーのトリクシー、麻薬売人・カメロ、高級娼婦・ヘルの3人は、闇フィクサーが隠した2億ドルのダイヤを強奪するため砂漠に降り立つが…。

<感想>
B級というより限りなくC級に近く、尚且つバカバカしい。

主な舞台は核実験地域のとある場所。

ビッチな女3人が、

砂を掘ったり

水をかけあったり

車内でレズビア~ンな事していたり

と、展開上全く関係ないシーンが目白押し。
(スロー多用でイミフな演出だし)

「私が汗水垂らして砂掘っているのに、お前らビチョビチョしやがって!」

ごもっともです(笑)。

合間、合間に少しずつ時間を遡りながらの彼女らの秘密を明かす重要なシーンが挿入されているのですが、これが意外と後々のどんでん返しへと繋がる布石になっており見逃し厳禁(但し背景は合成)。

あ、だから一番頼り無いトリクシーがDVDジャケのセンターに居るのか

と深く納得というか、驚きを持ってしまったラストには、それまでが長々としたキャットファイトだったもんで、飽きてきた所にガツンと食らって良い意味でやられた感。

何処に金を掛けたのか良く分からない、ホントくっだらない作品なんだが、妙に許せちゃうのは何故かいな?
終始グダグダでくっだらねぇと思っていたのに、観終わった後にやってくる作品に対しての奇妙な愛着。

美女がビッチでスラップしているだけなのに、あ~何か俺、好きかも。

果てしなくB級映画をロジャー・コーマンを愛する人意外にはオススメできないけどね。
私には当てはまっている。
だからか。

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評価:★★★
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メーカー:ハピネット

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ゾンビランド

2011年02月05日 21時24分49秒 | 洋画ホラー
ZOMBIELAND/09年/米/87分/ゾンビ・ホラー・アクション・コメディ/R15+/劇場公開
監督:ルーベン・フライシャー
出演:ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、アビゲイル・ブレスリン、エマ・ストーン、アンバー・ハード、ビル・マーレイ

<ストーリー>
ウイルスで人類の大半がゾンビになった世界。自らに32のルールを課して生き延びていた引きこもり青年・コロンバスは、ゾンビハンター・タラハシーと出会い…。
<感想>
この作品が大成功を収めたのは、歴代のゾンビ映画にて“やられる人間”の法則を思いっきりパロディにした所でしょう。

ゾンビを二度撃ち

なんてよくよく考えれば真っ当な理論なんだけれど、そういや私もゾンビゲームで一発しか撃たず噛みつかれた事なんてあったっけ。

油断が危険を伴う

これを32のルールとして実に細かく振り分けており、一つ一つに「うんうん」「そうそう」なんて納得しちゃいました。

安息の地を目指す4人の性格もバラバラなんだけれど、それが逆に場の空気を柔らかくしていて楽しそうな雰囲気を味わせてくれます。

それと終盤で舞台を遊園地に移したのは大正解。
乗り物に乗りながらのゾンビシューティングなんて画的に楽し過ぎるっしょ。

苦手なものを克服して、ルールまで破って、やっと男になった胃弱のコロンバスくん。
ウィチタの髪をさり気にかき上げちゃって、念願のキスまでも。

やるなぁコイツ

童貞でも生きてりゃ良い事もあるさ。

『リトル・ミス・サンシャイン』で、ドテッ腹な少女を演じていたアビゲイル・ブレスリンちゃんは好い感じの女の子に成長してくれていて、おっさんとしては将来の楽しみが増えたよ。

さて、最後に何と言ってもビル・マーレイ。
良い意味で雑な扱いされていて可笑しかった。
本人役で出演し、更に『ゴーストバスターズ』の真似事までさせておきながらのあの扱い。
死んでも笑われる情けなさ。
しかし彼から学んだ事は大きい。

≪ゾンビの真似して生きている人間に近づくな≫

これは新たにルールとして入れるべき重要素!!(爆)

トゥインキーってメッチャ甘いらしいよ。

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評価:★★★☆
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メーカー:日活

関連作:
『ゾンビランド(2009)』
『ゾンビランド:ダブルタップ(2019)』
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ナイト&デイ

2011年02月05日 20時33分13秒 | 洋画アクション
KNIGHT AND DAY/10年/米/109分/スパイ・アクション/劇場公開
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:トム・クルーズ、キャメロン・ディアス、ピーター・サースガード、ヴィオラ・デイヴィス

<ストーリー>
ジューンは空港で出会ったミステリアスな男性・ロイと恋の予感にときめくが、彼と同乗した飛行機は怒涛のパニックに陥り、彼女は大事件に巻き込まれていく。
<感想>
トムクルとキャメディって以前に共演してなかったっけ?
ちょっとググッてみたら、やっぱり共演していました『バニラ・スカイ』
9年ぶりの共演だね。

普通に面白かったです。
ポップコーンムービーとして最適。

これといったツッコミ所もなく、終始ご機嫌なアクション映画です。

クールなトムクルと、能天気なキャメディのドタバタ逃避行ですけど、ほんのちょっとコメディも入ってます。

ハイウェイでトムクルが車の屋根を飛び移っていく際、ワゴンの側面にブチ当たってオープンカーに落下なんて笑えるし。

キャメディが強制移動させられる時は必ず眠らされるって学習せい!(笑)。

ほぼノースタントで2人がハードなアクションを演じたシーンは必見。
特に闘牛に追いかけられながらのバイクと車のチェイスや、キャメディがトムクルの前に回り込んで銃を後方に乱射するシーンは画的に楽しいです。

ナイト様がトムクルだなんて、世の女性方は羨ましいでしょうね。
普通にさり気にひょいって目の前に現れるんだから、キャメディが惚れちゃうのも分かります。

元々トムクル用に準備されていた『ソルト』にアンジーへと変更されたのは、題材がスパイものという点が同じだし、どっちか選ぶとしたらキャメディともう一度共演した方が楽しいかもしれないというトムクルの判断故だったのかしらね。

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評価:★★★☆
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レンタル開始日:2011-02-04
メーカー:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン

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