銀幕大帝α

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マッドネス・ヒル

2011年02月09日 00時23分32秒 | 洋画ホラー
STAUNTON HILL/09年/米/90分/スラッシャー・ホラー/オリジナルビデオ
監督:G・キャメロン・ロメロ
出演:キャシー・ラムキン、キコ・エルスワース、クリステン・コッペン、クーパー・ハカビー

<ストーリー>
全米を旅する5人の若者は、偶然通り掛かった車をヒッチハイクする。しかし、その車が道中で故障してしまい…。

<感想>
監督の名前を見てピンとくる人は流石の映画通です。
そう、あのゾンビ映画界の帝王ジョージ・A・ロメロの実子です。
他にも何か作品を手掛けているのか探ってみたんですが、どうやらこれがデヴュー作(訂正:監督としては3作目のようです。日本では本作がデヴュー作)みたい。
偉大なる父の協力の下、出来上がった作品は果たしてどんなものなのか・・・。

ぶっちゃけつまんないです。

人里離れた家畜解体業の民家にやってきた5人の若者が、そこに住んでいた家族に殺され解体されていくという、云わば『悪魔のいけにえ』系のスラッシャー映画なんですが、展開がダラダラ過ぎて正直集中して観るには辛いものがあります。

そもそも殺人一家に捕まる過程に緊迫感を抱かせないんですよね。

対象となるのはセックスとマリファナしか頭にないバカ5人なんだけれど、流石に若いんだから逃げようと思えば楽に逃げられるんじゃないかと。
だって、襲ってくる家族は、脳タリンのデブ息子と、杖なしじゃ歩けない超肥満体形の母親と、車椅子生活のおばあちゃんなんだから。

それがいとも簡単に捕まっちゃうんだからどうしようもないです。

見せ場と言えば、脳タリン息子による人間解体ですかね。
ここは父ジョージ・A・ロメロが手助けしているのかな?
四肢部切断、全身体皮剥がし、頭皮ズル剥け、挙句には腹部切開して内臓捻り出し、とかなり描写的にグログロできっついものがあります。

けど、ここだけなんだよね、見せ場らしい見せ場は。

ある理由で大金を握らされ、人間を拉致して殺した上に解体しているという、大まかな内容は把握出来るんですが、どうにも解体シーン以外は妙にまったりとしていて面白味が無い。

殺人一家の鬼畜ぶりを前面に押し出すとか、追う側逃げる側の攻防を緊張漲る演出で見せるとか、その辺をもっと大袈裟に思いきった表現で描いて欲しかったなぁ。

ラストもどうにも意味が分かんないし。
結局誰が生き残ったのか、てのも有耶無耶で話全体が中途半端過ぎなんだよね。
映画の出来そのものの詰の甘さが目に付きます。

父親を超えるのは容易じゃないかもしれないけれど、もうちょっと映画作りのノウハウを勉強して頑張って頂きたいですね。

評価:★☆
11/02/08DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2011-02-04
メーカー:インターフィルム
コメント (2)
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