銀幕大帝α

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超能力者

2012年08月19日 13時46分20秒 | 韓国サスペンス
10年/韓国/113分/サスペンス・アクション・ドラマ/劇場公開(2012/03/10)
-監督-
キム・ミンソク
-脚本-
キム・ミンソク

-出演-
*カン・ドンウォン『チョン・ウチ 時空道士』・・・チョイン
*コ・ス・・・ギュナム
*ピョン・ヒボン『ザ・ゲーム』・・・“ユートピア”の社長チョンシク
*チョン・ウンチェ・・・社長令嬢ヨンスク
*ユン・ダギョン・・・チョインの母ヒョスク
*チェ・ドクムン『南極日誌』・・・チョインの父
*アブダド・・・ボバ
*エネス・カヤ・・・アル
*キム・グァンギュ・・・警察署長
<ストーリー>
人を意のままに操ることができる“目”を持つチョイン。ある日、盗みに入った先で超能力を使うが、店で働く青年・ギュナムにその力を跳ね返されてしまう。力の通じない相手にチョインは驚き…。

お前は俺に出会うべきじゃなかった――

<感想>

コミカルなシーンもあるけれど、全体的にはシリアスな展開。
ギュナムの友人・外国人二人組みが何ちゃってサイキックバスター気取りで笑わせてくれるし、絶対的悪に完全成りきったカン・ドンウォンの目力が半端なく素晴らしい。

何故ギュナムだけはチョインの目で人を操る力に屈しないのか。
超能力が通じない訳。
大怪我しても回復力が早い訳。
運が幾度と無く味方する訳。

この謎は最後まで有耶無耶にされている。

チョインによる能力で人々が無意識状態で操られる様は不気味に描かれている。
水が流れる下水溝に警官たちが次々と飛び込む場面や、階上通路から一般人がバンバン飛び降りる場面は恐ろしい演出。
私的お気に入りは、地下鉄構内で赤ちゃんを助けたギュナムが我に返った母親に頬を張り倒された後に、一瞬間をおいて頭部から流血してその場に倒れ込むシーン。
私はこういう“救ったのに丸で報われない”悲壮感漂うシーンには瞬時に反応してしまうのだ。

悪を倒す内容でありながらも、どこかしら悪を更生させようとしている内容にも受け止められる。
そんなギュナムの我武者羅感が時には熱く、時には心地良い。

恐ろしい能力を持ったがために親からも見離され、世間からも姿を隠すように生きているチョイン。
対して、その人柄の良さに上司からも友人からも慕われているギュナム。

この正反対の生き方をしている二人が真っ向から対峙した事で生まれつつある“優しさ”と“正義”。

それがMAXに開花するのがラストシーンなのだ。

能天気故に自覚症状が無かったギュナムがスーパーヒーローとして目覚めるこの瞬間!
滅茶苦茶カッコいい!!!!
‘おぉ!’と思わず驚嘆の声を上げ痺れてしまったが為に★一つ+。

オフィシャル・サイト(日本語)

関連作:
『MONSTERZ モンスターズ(2014)』(リメイク)

評価:★★★★
12/08/19DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日:2012-08-10
メーカー:ツイン
コメント (8)
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