銀幕大帝α

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暗闇にベルが鳴る

2018年07月25日 13時04分10秒 | 洋画サスペンス
BLACK CHRISTMAS/SILENT NIGHT, EVIL NIGHT/STRANGER IN THE HOUSE
1974年
カナダ
98分
サスペンス
劇場公開(1975/12/13)



監督:
ボブ・クラーク
製作:
ボブ・クラーク
出演:
オリヴィア・ハッセー
ケア・デュリア
マーゴット・キダー
ジョン・サクソン
アンドレア・マーティン
マリアン・ワルドマン
アート・ヒンドル
ダグラス・マッグラス




<ストーリー>
クリスマスパーティーで賑わう女子寮に「お前たちを殺す」という不気味な電話が掛かってくる。誰もが冗談だと笑う中、ひとりの女学生が何者かに襲われ、行方不明になってしまう。

それは怪電話で始まった……オリビア・ハッセーを襲う影なき殺人者!

―感想―

別名『屋根裏の殺人鬼』。
寮生が居なくなったからと警察に相談しにいくけれど、部屋に遺体があるんだから先にそこを調べろよ、という大きな勘違いを私はしていた。
何時の間にか屋根裏に引っ張り込んでいたのね。
しかしどうやってあんな重たい遺体を引き上げたんだろ。
そもそもこの殺人鬼は何故屋根裏に潜んでいるのか、そしてどういう人物なのか、その辺が一切説明されていないので謎だけが深まる。
逆に良いように考えればその奇妙な謎が不気味な殺人鬼像を作り上げている事にもなるのだが。

で、結局、犯人は2人居たて事なのかなあ。
この辺も良く分んないんだよねぇ。
キャー!て叫び声が上がった後、一人はどういう形で殺されたのか主人公の手によって死んじゃっている。
被害者の一人となった主人公をベッドに寝かしつけたまま、警察関係者全員が何処かに行ってしまうのは変だろ、誰か一人くらい傍に付いてやれよて思ったが、その後のカットでまだ屋根裏には異常者が隠れている風な恐ろしい真実だけが映し出されるのだ。
この「屋根裏の殺人鬼」に関しては警察含め誰も存在を予測していないまま、事件を解決させていると解釈するべきなのか。
新たな悲劇を生み出す事を間接的に残しつつ、静かに幕を閉じていく所が鑑賞者に不安を植え付け、後味の悪さが強く活きている。
悪く言えば纏め方に不安定があるのだが、「知られないままの恐怖」という意味での気味の悪さは抱けるので、まあいいか、となる事は確か。


元祖「犯人は家の中に居る」映画であり、この手の話は後々都市伝説となり世に広められていく。
逆探知を繰り返しながら、ようやく犯人の居場所を突き止めていく過程はスリルがあって良い。
担当刑事から本人にそのことを知らせるなと言われているのに、あっさり教えてしまう警官のアホさ加減に苦笑い(この警官、絶対仕事向いてない笑)。
オリヴィア・ハッセーにとっては代表作の1本となった訳だが、彼女よりもこの娘の方が個人的に魅力的だった。

今作の第一被害者図鑑

頭から袋を被せられ窒息死させられるクレアさん。
吹き替えで観ていたんだけど声も実に魅力的で、多分名が売れている声優さんなんだろうな、可愛らしい声をしておりました。

評価:★★★
18/07/25DVD鑑賞(準新作)
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レンタル開始日:2018-04-03
メーカー:ニューライン

関連作:
『ファイナル・デッドコール 暗闇にベルが鳴る(2006)』(リメイク)
『ブラック・クリスマス(2019)』(リメイク)

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