銀幕大帝α

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帰ってきたヒトラー

2017年05月01日 11時00分39秒 | 洋画コメディ
ER IST WIEDER DA/LOOK WHO'S BACK
2015年
ドイツ
116分
コメディ
劇場公開(2016/06/17)



監督:
ダーヴィト・ヴネント
原作:
ティムール・ヴェルメシュ『帰ってきたヒトラー』
脚本:
ダーヴィト・ヴネント
出演:
オリヴァー・マスッチアドルフ・ヒトラー
ファビアン・ブッシュファビアン・ザヴァツキ
クリストフ・マリア・ヘルプストクリストフ・ゼンゼンブリンク
カッチャ・リーマンカッチャ・ベリーニ



<ストーリー>
ある日、ヒトラーにそっくりの男がとあるTVマンによって見出され、TV出演させられることに。男は長い沈黙の後、自信に満ちた過激な演説を繰り出し…。

21世紀の諸君、お待たせしました。

-感想-

社会風刺がピリリと効いていて面白い。
ドキュメンタリータッチな演出も「もしもこんな物真似芸人が街に現れたら」みたいなバラエティ番組的リアリティを出していて、何処まで冗談で何処まで本気なのかの境目があやふやとなり、現実味を帯びた感覚で観れる楽しさもあった。

ヒトラーさんが言っている事は的を得ているんだよなあ。
その言葉に国民は共感するのか否か。
支持者が集まれば集まるほど時代と国を動かす力も生まれてくるんだという皮肉が込められているんだろうけども、考えようによっては怖い映画でもある。
雰囲気的にはカラッとした明るさのあるコメディだけど、内容を深読みしてしまうとゾッとしちゃうくらいのホラーだよねこれ。

支持派と反対派とに分かれた街中を車走らせながらヒトラーさんが手を振る姿を映し、作品は幕を閉じていきますが、多くの観客がその後の成り行きに興味を持ったんじゃないだろうか。
事実、私もヒトラーさんの影響力はドイツをどう変えてしまうんだろうかと、フェイクとしての続きが観たくなったからね。

映画だから笑って済ませるけれども、実際本作と同じ様な事が起こってしまったら、人は彼を所詮偽者だと手で払い除けるのか、それとも甦ったと信じ心を預けてしまうのか、うむぅ実に複雑、ユニークな題材だ。

無礼を働いたワンコを射殺する場面、あれどうやって撮ったんだろうか。
一連の流れをワンショット広角で上手く撮っているなあて演出に驚いたよ。

評価:★★★☆
17/05/01DVD鑑賞(準新作)
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