THE OFFERING
2022年
アメリカ/イギリス/ブルガリア
93分
ホラー
劇場未公開
監督:
オリヴァー・パーク
出演:
ニック・ブラッド
エミリー・ワイズマン
ポール・ケイ
アラン・コーデュナー
<ストーリー>
疎遠だった葬儀屋の父・ソールの元を訪れたアート。奇妙な自殺遺体の処理を手伝うが、遺体が身に着けていたペンダントを落して壊してしまった途端、遺体に封印されていた恐るべき悪魔が目を覚ましてしまう。
―感想―
内容としてはオーソドックスな悪魔ホラー。
現れる悪魔の姿は得体の知れない何かは当然として、動物的な姿にしたのは斬新だし、あやふやに見せるのではなく、はっきりとその全貌を映すというのは、ある意味「ちゃんと見せろよ」といった不満もなく、更には「なんじゃこりゃ」といった残念さもなく、精巧に造られた姿形を強烈にアピールする事で逆に恐ろしさを抱けて良かった。
悪魔を封印していたペンダントを壊してしまったが為に、父を含め、運ばれて来た遺体と関わった者は次々と「死」へといざなわれていってしまう。
主人公の奥さんなんて、只付いて来ただけの部外者だし無関係な人なのにね。
その辺の容赦なしは、流石の悪魔さんであります。
「~しちゃダメ」と言われると、不思議と逆らってしたくなるのが人間の心理。
本作では「円」の中から出るなと忠告されるのに、皆が堂々と何の躊躇いもなく・・・そりゃ死ぬわ(笑)。
中途半端にめでたしめでたし、で終わるのではなく、あそこまで壮絶にバッドエンドへと導かれてしまうと、観ているこっちも、妙に気持ち的にもスッキリさせられちゃうよね。
清々し過ぎるバッドエンドには苦笑い、悪魔大勝利に含み笑い。
人間ちゅうのは急に極度のパニックに陥ると、やるべきことがやれずに、何してんねん!な行動を取ってしまうものなんだな~。
ストーリー自体、ややこしさもなく、それなりにシンプルに描き切った所は好印象。
評価:★★★
24/01/31DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2024-01-19
メーカー: プルーク