THE OTHER CHILD
2022年
韓国
114分
ホラー
劇場公開(2023/11/10)
監督:
キム・ジニョン
脚本:
キム・ジニョン
出演:
パク・ヒョジュ
キム・ミンジェ
チャ・ソヌ
<ストーリー>
不慮の事故で長男を亡くした牧師のソクホと妻のヒョヌは、3人の子どもたちと暮らしていた。息子の死の悲しみから逃れるように、夫妻はイサクという少年を養子として迎え入れるが…。
―感想―
韓国はキリスト教徒も多いと聞く。
だから悪魔を題材に置いたとしても、それなりの説得力を持たせてくる。
日本でこれやると違和感が生まれるのは確か。
同じアジアでも仏教徒が多くを占める日本じゃあ中々作れない、手を出しにくい展開を見せるのが本作。
が、邦題から感じる気味の悪さとは裏腹に、話の流れは丁寧でありながらも割と静かで、期待した程のおどろおどろしいものは無かった。
思ってたよりは楽しめた!とは言えない内容でしたけど、一番注目して欲しいのは「何かの存在」に怯え続ける子供達の熱演でしょう。
特に話を引っ張る役目を果たしていた長女役の少女が大人顔負けの好演。
ぱっと見だけでも愛くるしい顔をしていて、最早この子の演技を観たいが為に目が離せなくはなっていたなあ。
結局この作品が示したかった事は、怖いのは悪魔とか霊とかではなく、大きな「秘密」を抱えたまま生きる決意をした母と子そのものなのではなかろうか。
そこには深い愛も育まれており、これをラストで強く残す事によって、なんともいたたまれない終わり方となっていた。
で、お父さんは案の定、その輪には入れない、男はのけ者にされちゃうてのは、映画あるあるですな(笑)。
ここ!と思えるインパクトあるシーンは無く、首吊り女性の霊は何だったんだ?と瞬時に理解し難い部分もあったりと、全体的な完成度はちょい惜しい感じ。
でも、前述した様に、子役たちの演技に大きく魅せられた事で話には引き込まれましたし、ラストが弱いと思いつつも、贖罪に対した母の考えに一定の理解も得られ悲しみを抱かされる作品だった。
評価:★★★
24/02/16DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2024-02-02
メーカー: アルバトロス
↑Amazonでの購入はタイトルリンクをクリック!