THE KILLER: A GIRL WHO DESERVES TO DIE
2022年
韓国
95分
アクション/サスペンス/犯罪
PG12
劇場公開(2023/05/26)
監督:
チェ・ジェフン
出演:
チャン・ヒョク・・・ウィガン
ブルース・カーン・・・ユーリ
イ・スンジュン・・・イ刑事
イ・ソヨン・・・ユンジ
チェ・ギソプ・・・チョムバギ
<ストーリー>
元暗殺者のウィガンは友人と旅に出掛ける妻から、友人の娘・ユンジの面倒を見て欲しいと頼まれる。だが、ユンジが悪の組織に拉致され…。
最後の任務:孤独な少女を守りぬけ――
―感想―
娘が学校でイジメにあっているというのに母親は呑気に旅行ですか。
とんでもない毒親だなと思っていたら、本物の毒親だった。
実母では無く、継母というのが話の中盤辺りで分かるのだが、まさかの○○だったてのは見抜けなかったなあ。
その毒親の子(女子高生)の子守を愛する妻から頼まれた主人公が、闇の組織の存在に勘付き、問答無用に一人残らずぶち殺していく、ただそれだけの内容なのだが、これがまあクソ面白い!
ラスボス、裏ボスへと辿り着くまでの過程を、まるで主人公が流れ作業をしているかのように淡々且つスピーディに描き、その道中での出くわしたザコ、中ボス、大ボスとの戦いを超絶カッコ良く見せる。
本編の大半がアクション、激しいシーンが目白押しだし、それ以上に最強の殺し屋の主人公なもんだから、どんな敵が相手でも圧倒させていく姿にワクワクしっ放しで、気付けばあっという間の90分でした。
エンドロール中に撮影風景も一緒に流れるんだけど、スタントマン無しで全編をやってたんやね、柔なジャパニーズ大作アクションとは気合の入れ方が違う。
それぞれの対戦・対決シーンでは、どういう風に動けば映像としての見映えがいいのかも念入りに役者、スタッフ全員でカメラアングルも含めて確認し、本番に挑んでいるから、そりゃ完成度も上がるはずだわ。
スタイリッシュアクションという言葉がこれほどまでにピッタリと合う辺りも、韓国アクションの凄味を感じさせてくれるよね。
ていうか残酷さ然り派手さも然り、描写に対して一切手を抜かない所にこれぞ韓国映画、と思わせてくれるのだから、本作も又期待を裏切らない見事さを感じ、思い切り堪能させられましたよ。
全部に片を付けて、ほったらかしにされた妻の元へと主人公がひょっこりと現れる。
そして2人が抱き締め合う中で、妻の手から温もりを、てな(とある過去の出来事とをクロスオーバーさせる)ラストの海辺のシーンに絶妙な感動を覚えるのも良き、ほんのりウルッとしちゃった。
どういう経緯で出会って結婚したのか、それを知りたくなる位に、夫婦間の愛、特に妻を溺愛している事が計り知れるのもあって、寄り主人公に感情移入させてくれる作品とも言えるよね~。
『アジョシ』(劇中でも触れている)、『ジョンウィック』が好きな人ならハマるかと。
ズンズズンと歩みを止めず一方的に倒し続け、命乞いとかしても容赦無し、そんなスカッと爽快なアクションを求めている方にはおススメ!
評価:★★★★
23/11/05DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-11-03
メーカー: クロックワークス