著者 :江夏遙, 高橋構造
出版社:日本文芸社
ストーリー概要:
高校生たちが乗ったバスが、山間部の崖崩れにより大破、大勢の仲間たちが死に生き残った9人が避難をもとめた古い旅館には、高校生たちと同年代の少女がいた。その少女の名は柊麗奈。偶然にも以前、高校生たちと同じ高校に通っていた少女だった。麗奈の美しさに、高校生たちは浮き足立つが、麗奈にはおぞましい恐怖の秘密を持っていた。
全2巻ですが、同時発売てのは有難いですね。
数か月、間が空くと、やっぱ人って内容を忘れちゃいますから。
作品はエロ、ゲロ、グロ、なんでもござれのホラー(クリーチャー系)。
遭難した生徒を、以前同級生だった宿の女将・柊麗奈が出迎え、そこに泊めた事で、思いもよらぬ惨劇が起きるという内容。
登場人物全員に柊麗奈と何かしら関係があり、徐々にその関係の内容が掘り起こされ、そして柊麗奈自身の秘密も明かされていきます。
「虫」が、展開に大きく関わっており、作者はその「虫」の生態に対して、かなり熟知していると思われる。
「カマキリは後尾を終えるとオスを食う」
男以上の怪力を出し、惨殺していく柊麗奈は既に人間ではあらず。
果たして生き残るのは誰か。
そして柊麗奈の怒りに真っ向から戦い、倒せる事は出来るのか。
予想に反して過激な描写が多く、先の読めない話の転がり方というのもあって、一気に最後までページを捲り、楽しめました。
分かり辛い構図というものもなく、キャラクターの関係性は一見複雑そうで実はシンプル、その辺の読者にとっての読み易さが良かった様に思える作品でしたね。
ラストはハッピーエンドかと思わせて・・・と、徹底した救いの無さ。
そういうのに興味ある人は是非読んでみてください、個人的にはおススメです。
2024年5月時点で全2巻が発売中!
ストーリー・・・5
キャラクター・・・・5
お色気・・・4
残酷さ・・・5
絵の上手さ・・・4
総合・・・5
(5段階評価での独自採点)
↑Amazonでの購入はタイトルリンクをクリック!