QT8: THE FIRST EIGHT/21 YEARS: QUENTIN TARANTINO
2019年
アメリカ
101分
ドキュメンタリー
R15+
劇場公開(2023/08/11)
監督:
タラ・ウッド
製作:
タラ・ウッド
出演:
ゾーイ・ベル
ブルース・ダーン
ジェイミー・フォックス
サミュエル・L・ジャクソン
ジェニファー・ジェイソン・リー
ダイアン・クルーガー
ルーシー・リュー
マイケル・マドセン
イーライ・ロス
ティム・ロス
カート・ラッセル
クリストフ・ヴァルツ
<ストーリー>
出演者やスタッフが裏話を語るインタビューのほか、作品の名場面、メイキング映像、エピソードをアニメ化した映像などを収録。
タランティーノという
唯一無二のジャンル。
―感想―
タランティーノ作品が好きな映画ファンなら当然ながら、タランティーノ監督自身を好きなら観るべし。
普段ドキュメンタリー映画は敬遠しがちな私でも、タランティーノ監督は他の監督よりも1番好きな監督なので、これは楽しみにしていました。
今まで公にされていなかった色んな裏話が出演者やプロデューサーから聞けました。
一番驚いたのが、『パルプフィクション』はトラボルタの役者としての復活作として有名ですが、実は当初別の俳優をキャスティングする予定だったという点。
その人は、マイケル・マドセン。
しかし彼には別仕事が入っていた為、それは叶わず、代わりにトラボルタに白羽の矢が立ったようです。
トラボルタと言えば『サタデーナイトフィーバー』で見せたダンス。
タランティーノ監督はそこに目を付けて、『パルプフィクション』劇中にも、例のダンスコンテストシーンにトラボルタのカッコイイダンスを差し込んだとか。
マイケル・マドセン曰く、流石に俺ではあそこまでのダンスは出来ない、と思ったみたい。
マイケル・マドセンと言えば『レザボアドッグス』の警官耳切りですが、あれは実はアドリブを織り交ぜていたてのは貴重な証言でしたねえ。
他にも「へえ~」となる色んなエピソードが一杯。
だがそれ以上に、如何にタランティーノ監督がスタッフや出演者から愛されて続けられている監督であるかが凄く伝わってきました。
タランティーノ監督は特に義理に熱い人らしく、例えば『パルプフィクション』にて尺の長さを考えてカットされてしまい落ち込んでいたパム・グリアに対し、「次の映画で貴女を主役にする」と約束して実現させてしまった事とか。
撮影スタッフも極力変えないてのもそういう信頼を置いてこそ、みたいなのがあるようです。
監督8作目となる『ヘイトフル・エイト』は一周回って、原点、そう『レザボアドッグス』西部劇版を目指して製作された、なんてのもためになるエピソードですよね。
タランティーノ監督は10作撮ったら、監督業を引退する、てのはファンの間でも知られています。
現時点での9作目となっているのが『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。
はてさて10作目は監督人生フィナーレとして、どのような題材の映画を撮り、完成させるのか、今後の動向が気になるばかりです。
某ジブリ監督みたく「辞める」宣言詐欺だけはしないで欲しいものですな(笑)。
とは言え本当に引退しちゃったら、寂しいものは凄くありますが。
出来ればディカプリオやブラピの証言も聞きたかったなあてのは欲張り過ぎですか(笑)。
久しぶりに『レザボアドッグス』か『パルプフィクション』のどちらかを観直したくなったよ。
評価:★★★☆
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