ON THE LINE
2021年
韓国
109分
サスペンス/犯罪/アクション
劇場公開(2022/10/07)
監督:
キム・ソン
キム・ゴク
出演:
ピョン・ヨハン・・・ソジュン
キム・ムヨル・・・クァク
キム・ヒウォン・・・ギュポ
パク・ミョンフン・・・チョン本部長
イ・ジュヨン・・・カンチル
<ストーリー>
釜山の建設現場で働く多くの作業員たちが振り込め詐欺によって大金を失った。元刑事の作業員・ソジュンは愛する妻や同僚の金を取り戻すため、振り込め詐欺犯を追跡し、手掛かりを掴むが…。
その[声]は、全てを奪う。
―感想―
元刑事が勝手に単独で犯罪組織のアジトに潜入捜査してみた、という内容。
彼の後を追う様にして韓国警察も猛追し、組織壊滅に全力を尽くす。
そう、韓国映画にしては意外や意外、警察がちゃんと仕事しているんですね~。
なので、こういった警察有能ぷりから見ても監督自身からの振り込め詐欺は絶対に許しまへんでえ!といった熱い気持ちも観客に対して強く伝わってくる訳でして。
主人公は素性がバレたら最後、て事で如何に身元隠して内部から犯人たちをかく乱させれるか、アジトの場所を警察に知らせられるか、この辺の駆け引きにはスリリングがある。
しかもやたらとピンチに陥るのも決してスーパーヒーローではない多少行動力があるだけの一般人に過ぎないというのを人間味含めて強調させており、どう切り抜けていくのかハラハラさせてくれた。
終盤でのエレベーター昇降内部での乱闘戦がアクションとしての一番の見せ場かな。
組織のトップが割と普通にお縄頂戴になる所と、期待したよりも暴力的なエグさが少なめだったのは残念だった位で、映画としてはきちんと面白い。
一番気弱な青年が、警察の手をすり抜けて逃亡し、最終的に堂々とした態度で成りあがっているラストシーンからも分かる様に、この手の犯罪は完全には無くならない俗に言う「いたちごっこ」だよね。
組織を潰しても潰しても、又生えてくるのだから、署長の言葉じゃないけれど、自衛するのが最大の防御でしょ。
知らない電話番号から掛かってきたら取らない!
お金の話が出てきたら真っ先に疑え!
大事よ~これ。
評価:★★★
23/04/24DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-04-21
メーカー: ツイン