長唄の先生と誘い合わせて、オペラ「蝶々夫人」のライブビューイングを見てきた。
11時開演で14時30分終演。休憩時間を含め、オペラ上演と同じ尺を映画館で経験することになる。体力がいる。
NYのメトロポリタンオペラの定期公演を、ほとんど時間を置かず世界中で映画上映して、資金を稼いで、また上演する。オペラは大変お金がかかる文化なので、だれか頭の良い人が思いついたのだろう。
蝶々さんの子ども(父親はピンカートン)を文楽人形のようなもので表現する演出は、以前同じMETのLVで見たものと同じだ。もちろんキャストは違うし、演出も一部は違っていた。
蝶々さんは中国系のホイ・ヘー。
ピンカートンは急遽代わったスレッジだ。
自分でもこのところ「蝶々夫人」のアリアを演奏する機会が続いていたので、より興味を持って見た。
「アリアのこのメロディが、時を経た別の場面で使われていたのは、前の場面のこの気持ちと関連があるからだ」
「この登場人物にはいつもこのメロディが使われている」
登場人物の気持ち。物語の状況。
それから、たくさんの場面で日本の音楽が使われていること。
とても勉強になった。
往々にして、テノールの役の性格は「どうしようもない男」
ピンカートンも、時代背景や土地のせいもあるが、アメリカで結婚することが決まっているのに、「長崎式結婚」をして、15歳の蝶々さんの純愛を踏みにじる。
後悔はしているが、救いようがない。
オペラのテノールの役の典型だ。
ほんとに、なぜかどうしようもない男ばかりオペラには出てくる。
電車を降りたら、雨が降りそうな天気。
全然寒くなくて、なんだか生温い変な感じ。
車のナビで見ていたら、明日の最低気温は今日より10度も高い11度だそうだ。布団を蹴飛ばしてしまいそうな気温差だ。
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