「ちょろりん」て感じのしっぽと、ぱっと開いたお手々が、かわいいネ。
我が家の玄関を守ってくれる、大事な「やもさま」です。
早朝4時頃、私は夢を見ていた。
同級生や歌の仲間が、次々に我が家を訪ねてくるという、明るくて楽しい気分の夢だった。
トイレに行く気配があったが、その時、私は起きることができなかった。そして気づいた時には、家の中が大変なことになっていた。
始末をして、「まだ朝じゃないからね」と寝てもらって、私も横で寝た。
涙が止まらなくなった。心の中が涙でいっぱいだった。
「もう無理だ」と思い、心配もあったが、母の横を離れて、自分の部屋の自分のベッドに潜り込んだ。
今度は大きい声で泣いたので、夫が気づいた。
母のいる座敷から数メートル離れただけなのに、ものすごく気持ちが休まっていく。
これはかなりやばい心の状態だ。
これまで何度も「限界だ」ということがあった。その度にやり過ごしながら、ここまで来てしまった。しかしもう十分だ。十分がんばったから、もう許してほしい。
本当の朝が来た。
母の出かける支度をして、朝ご飯を食べてもらったが、私は何も食べたくない。白湯さえも飲みたくない。だが、仕事には行かないと。
重い気持ちのまま、学校まで下ばかり見て歩く。
地面ばかり見て歩く。
ケアマネさんに話し、ショートステイを早めに変更してもらう。「助けられ下手」な私が、「助けて」と言えた。
今日は夕方まで預かってもらい、ご飯の前には美容院で母のヘアカットをしてもらった。
ちょっと離れるだけで、こんなに冷静になれる。
優しい気持ちになれる。
今度こそ、限界に来ているのだと思う。
それでいいよね。