松前城近くのホテルにレンタカーを停めたら、
敷地内に風情ある蔵を発見。
空いているようだ。
晩ご飯前にスイーツはどうかと思ったが、営業は夕方までとのこと。
夕食後にコーヒーを飲みに来ることは無理そうだ。
なので、スーツケースを宿に預けて、もう一度カフェに戻った。
蔵を改造した、趣のあるカフェ。
蔵を改造した、趣のあるカフェ。
あちこちに「ちゃんとお金使った感」があり、豪華さにキョロキョロしちゃう。
夫は温かい豆乳を、私はコーヒーを注文した。
豪華なカップは、有田のアンティークらしい。
すっきりした味わいで、夕食前でも胃もたれはなさそうだ。
こちらの壁は、蔵の構造が見える趣向のようだ。
オーナーの家族が七飯でこだわりの豆腐屋をしているとかで、一口もらった豆乳は豆そのもの!
ほっとする味だった。
2階も見せてもらって降りてきたら、Eテレの人気番組「ふるカフェ系ハルさんの休日」の取材の展示があった。
確かにそんな風情だと納得。
後で調べたら、令和5年に放送されたそうだ。
火災にも強い分厚い扉。
可愛らしい小菊がバスケットに飾ってあった。
話しているうちに、カフェのオーナーは泊まる宿の若女将とわかった。
「夕食のマグロ、今夜はいいものが入っていますよ」
「以前は鯨が一匹浜に入るとみんなで喜び、長い時間かけて食べたと聞きます。この辺りではお正月には必ず鯨汁を食べるのです。今夜も出ますよ。素朴な味ですが」
なんて話も聞いて、益々夕食が楽しみになる。
これらの古地図は松前城で見たものだが、とても大きな模写図が宿のカウンターの後ろを飾っていた。
こんな大きな船を操って、越前まで行っていたのだろう。
これは松前の殿様が使った船上用弁当箱。
漆の重箱やお盆に陶器の小皿も入っていた。
どんなご馳走を殿様のために用意したのだろう。
ずっと天気にも恵まれていたので、深い海の美しい青色に魅了され続ける旅だった。
対岸に見えるのは、青森の竜飛岬だろうか。