妹は袋田の滝を見にいくという。
私は常磐線に一駅だけ乗って、初めての街を歩くことにした。
電信柱の広告をガイドに歩くと、
目指すコーヒーショップの本店に辿り着いた。
店内は落ち着いたインテリアで、広さのある庭の眺めも良い。
パンが二つと小さなスープ、サラダのセットと、
店の創業当時からのブレンドを頼んだ。
私の好きなカップ💓
早速ひと口飲むと、甘い香り。
苦味が苦手、酸味が好みの自分にはぴったり。
そして、すっきりしているのは水がいいのかな。
楽譜を持ち込んで勉強していたので、ゆっくり飲んだのだが、最後まで飽きずに飲めた。
ギャラリーでは絵の展示があり、ちょうど画家も来ていた。
気さくに話かけられ、思いを知った。
どこへでも行き、何かを感じることが一番大事だと言う。
旅の好きな自分はとても共感した。
このコーヒーショップのオーナー会長も偶然居合わせて、話をした。
コロンビアか何かに農園を持ち、味や品質にこだわりを持ち、東京などにも進出していると聞くので、意欲にあふれた人かとも思ったが話し方はとても静かで穏やか。
情熱は表に出さずに、秘めるタイプなのかな。
コーヒーの味が気に入ったので、豆を買って帰った。
本当は線路を乗り換え、海の方の那珂湊まで行こうかと思っていたのだが、風が強すぎて列車の遅延などあるらしい。
動くうちに帰った方が安全かも、と午後には水戸に帰った。
駅ビルをぶらぶらして、地下のスーパーを見たり、本屋さんへ寄ったり、のんびり過ごした。
袋田の滝から帰った妹とも合流して、ホテルへ帰る道から水戸城の隅櫓が見えた。
今日は一人で歩いていたので、楽譜を見たり、画家と話したり、オーナーと話したり、そして自分に向き合う時間が持てたように思う。
そんな事のためにわざわざお金や時間を使うのか、と思う人もいるかもしれないけれど、自分にとってはすごく大事なんだよね。
なので、時々そんな贅沢をさせてもらっちゃう。
あー。いい時間だった😊