夕方から美容院へ。
窓際に背が高くてお洒落なクリスマスツリーが煌めいていた。
美容院へ行く途中、車でFMを付けていたらオペラがかかっていた。
甘美な感じは何となくプッチーニかなぁと思って聞いていたら、最後に有名な旋律をオケが奏でて「トスカ」とわかった。
タイトルロールはネトレプコで、2020年の12月にウィーンで演奏されたものだった。
大変な時に演奏したのだと思う。
以前ローマに行った時に、知らずにその舞台となったサンタンジェロ城を訪ねていた。
それを思い浮かべながら聞いた。
恥ずかしながらトスカはお稽古したこともないし、実際の舞台を見たこともない。
私の声に合うかわからないが稽古はしてみたくなり、上演された時は見に行ってみたくなった。
やっぱりオペラはいいな、と思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/c5/b36f2dc22d0949c162b54b0e83741723.jpg?1637934604)
オペラが終わると、「残りの時間にオペラではないプッチーニの曲をやります」と解説者が言う。
ミサだ。
曲が始まった。
それは合唱団で歌ったことのある「ミサ・ディ・グローリア」だった。
ミサ曲といっても、プッチーニらしいというか、本当に華やかだ。
美しいメロディ。
ワクワクする躍動感。
技巧も凝っている。
という曲たちが次々に現れる。
魅力あふれる曲だ。
車の中でも思わず口ずさんでしまうし、一緒に歌った友人たちの顔が浮かんでくる。
美容院に着いてしまっても、まだ予約時間まで少しあったので車の中で聞いていた。
「クレド」が始まったところで予約時間になってしまい、車を降りたので、聞けたのはそこまでだった。
多分ウォークマンに入れてあるから、久しぶりに聞いてみようかな。
そして帰りの車では、ピアノ曲をやっていた。
不勉強な自分には自信なかったが、曲間の解説を聞くと予想したベートーヴェンとわかって、ちょっと自信を持ってしまった。
ピアノ曲はあまり聞かないんだけど、今夜のピアノは沁みたなぁ😊
心の中に音楽が満ちてきた。
幸せなひとときだった。
家に着いてから、楽譜を出してきて見てみた。
懐かしい書き込みもあるし、広江先生の作り出す音楽の流れが蘇る。
先生と合唱団に育ててもらったのだなと、改めて感謝の念が湧いてきた。
音楽をやりたい気持ちが、やっと心に満ちてきた。