吐き出し終わったら、また、本に為で息を吸う。こと、と同じである。
或いこんだら、職と同じ動作で吐き出してゆく、前とおなじように吐き出しながら、マントラをする。
この長出入呼吸法は、一呼吸についての時間は問わない。できるだけ短く、く、長出入息させるのである。
2、長出呼吸法の訳は師の、長出入息呼吸法は、出る息、入る息。ともにできるだけ長く細く呼吸するものである。できるだけ細く長く、というだけで、どれほどの時間をかけて細く長く呼吸するのか、という時間は問わない。
しかし、今度の長出息呼吸法は、時間が日ャスになる。
だいたい、成人の呼吸は、健康な人の平な状態で、ふつう一間に一八四)れている。
一般に弱体質の人は、息を吸う時間が非常に短い。
重病人などは、肩でせわしく浅い短い呼吸をしている。虚弱体質でなく健康な人でも、昂奮したり、激しい怒り、恐れ、悲しみなど、心が激動すると、呼吸はずっと速くなる。激怒してことばがつまったりするのは、呼吸が速くなりすぎて、切迫するためである。
心の病気を持つ人の呼吸も速い。
一分間に二十数回、あるいは三十回以上も呼吸している人は、明らかに異常で、心因性の病気を持つ人である。精神科の医師は、患者の呼吸の速さを、診断の目ヤスの一つとしているのである。
この長出息呼吸法は、一呼吸を、一分間に三回ないし四回位にまで落とす。
呼吸のしかたは、長出入息呼吸法とおなじでよい。ただし、呼吸を、一分間に三回にまで落とすということは、ふつうの呼吸法では不可能である。それができるコツは、出す息をできるかぎり細く長く、綿々と吐いていって、吸うほうの息は、ふつうの呼吸に近い吸いかたで吸うのである。