日本語の変化をどうとらえるか。言語の変化としてみると、音韻変化、文法変化、意味変化という、現象を挙げることができる。この変化を、変化するとなると、変化しないのも、折れ曲がり変化、元に戻る変化、変化を繰り返すというように、変化のようすがさまざまになる。音韻の変化は音声の変化に伴う。文法の変化はことばに揺れとして現われる。意味の変化は言葉の用法に変遷を見せるようである。その変化の事実を現代語に見ようとすると、日本語を時間的にとらえることをするか、実際に並行する形で用いられる表現の違いをもとめて、それが同じ言い方であったのか、その現象を探ることになる。言語とするよりも、ことばの使い手としては、それを経験することは、その表現を意識してなぜだろうと思うことにある。言葉遣いに古い、新しいと思うことは、その語、その用法に時間の変異を意識するからである。言葉の変化は現代の日本語に見ようとすると、いまの時代に詞を使い続けるわたしたちには、それが変化しているのか、変化して来たものかをとらえようとすることになる。 . . . 本文を読む