もう新年号は時期にずれるが、その特別号にあった、「英語教育」が国を滅ぼす、藤原正彦、文芸春秋の記事を読む。副題に、大学入試改革は産業界主導の愚民化政策である、とあって、著者の主張との兼ね合いで前半は英国大学での面接入試体験がつづられている。長い前置きで題目の主題には、近づかないし、サブタイトルのような話になると、よほどでない限り、言えることではないと思っていたが、その顛末には、「英語無能国民」と、この呼称には、筆者の独擅場となる物言いで、スピーキングの最下位をとった、そういうことで、さきのようなことになる。IT人材と数学の言語環境と、グローバル人材と、みつどもえが議論されている。それで、肝心かなめの、国を滅ぼすことであるが、小学校の英語教育導入に及んで、次のようであった。壮大な無駄、国民全員に小中高と英語教育を強いることを難ずる。二つには、日本人の自覚の妨げになる、自国民の自信と誇りのことがらにかかわるというのである。三つには、教養を積む妨げとなる。世界で通用する、また、試されることは、教養と人間の魅力になる、外国語能力が優れているだけでは、自らの知識力の涵養には役立っていないというわけである . . . 本文を読む