タイトルにあるのは、日本語教育のための、とある。日本語教育指導参考書22、独立行政法人国立国語研究所、発行は、財務省印刷局、政府刊行物である。奥付で、平成13年7月10日、2001年の発行だから、19年前となるか、指導参考書シリーズはほぼ手に入れて読んでいる。発売2004年、しかしこれは長く書棚に埋もれていた。取り出して、見直して、思い出している。いまは、学術情報リポジトリの公開リストにあるから、PDFファイルで読むことができる。刊行のことば、執筆者名がそこに紹介されている。市川保子氏である。国立国語研究所、甲斐睦朗所長によると、日本語指導者の、学習者からに質問立ち往生にこたえる、本書の執筆と見える。署名検索でアマゾンがヒットして、¥2,858 より 4 中古品とあって、ちょっとクリックしてみたら、最高値が中古商品 - 可¥16,999とあって、この値段のつきようにびっくりした。わたしの手元にあるのは美麗品そのものであるから、値打がある。2004/8/1の発売日、登録情報による。
日本語教育のための文法用語 (日本語教育指導参考書) (日本語) 単行本 – 2004/8/1
国立国語研究所 (編集)
出版社 : 財務省印刷局 (2004/8/1)
発売日 : 2004/8/1
言語: : 日本語
単行本 : 183ページ
さて思い出していることは、平成13年4月から独立行政法人となった国立国語研究所とその日本語教育センタのことである。野本菊雄日本語教育センター長1982年に続いた、水谷修所長1986ー1992その退任のあとに1992年同日本語教育センター長となった甲斐睦郎氏と言えば、
>1939年台湾生まれ。1961年広島大学教育学部卒業。1973年神戸大学大学院修了。愛知教育大学教授、国立国語研究所研究員、国立国語研究所所長、京都橘大学教授を歴任。編著書に、『源氏物語の文章と表現』(桜楓社)、『小学校国語教科書の語彙表とその指導』(光村図書)、『語彙に着目した読み方指導』(明治図書)、『文学教材の読み方と実際』(明治図書)、『わかむらさき-源氏物語の源流を求めて-』(明治書院)、『読み解き源氏物語-桐壺巻の光と影-』(明治書院)、『終戦直後の国語国字問題』(明治書院)
など、国語教育とのかかわりである。
平成21年10月、大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所
文法用語集はその経過に、日本語教育指導参考書シリーズとしての官製の出版物では22冊目、最後になる。記述内容の特色を持つ。この書を手にして、その当時の講義に、学校文法と違った日本語教育文法を述べる。唯一、それは主語が補語となる、述語を文とする文法説明になっている、ということである。
日本語教育のための文法用語 - Corecore.ac.uk › download › pdf
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日本語教育指導参考書 - 国立国語研究所学術情報リポジトリrepository.ninjal.ac.jp › ...
Seven Types of Fundamental Vocabulary for Teaching Japanese as a Foreign Language: Comparative/Contrastive Table. 国立国語研究所 · The National Language Research Institute. 1-278 (1982-03-20) ,. 日本語教育指導参考書 ; 9. pdf ...
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「文節」というのは、運用的にいって納得できるものがあります。
ただ、「語幹」と「語尾」に関しては、若干の意味的なズレがある、と思います。そもそも「語幹」というのは「かな表記」ベースなので、「経(ふ)」には「語幹がない」という話はずっとありますので。
でしたら、「語首」と「語尾」といった概念を立てて、「語幹」という概念を再検討したほうがいいんじゃないでしょうか、という話にはなると思います。うちらは「終止形」と「連体形」が文語と現代国語の間で齟齬があるので、「基本形」という言葉を創造したという経緯がありますので。
「文法用語集」って、そこまで考えているのかなぁ、と思うと、けっこう心配です。