句読法は文章を区切る。
文章に読点、句点を付ける。
この説明に、文につける句点とすれば、文章と文の違いに及ぶことになる。この20のルールを解説するサイトであるが、
>1文あたり句点が80文字程度に1回、読点が20~30文字程度に1回つける
と見えるので、文章の句読にはそれが文に打つ句点と読点とある。
句の捉え方を改めて考えることになる。
句は言葉や文章のひとくぎりという説明のまま、詩歌の構成単位を分析してのことである。
言語単位には、次のようである。
>
⑥ 言語単位の一つ。
(イ) 単語をつづって、ひとまとまりの思想を表わすもの。思想の言語的表現の最小のまとまり。学説によっては、主語、述語を備えたものとし、また、それが文の部分となっているものとする。
※和英語林集成(初版)(1867)「Ikku(イック)〈訳〉一つの文」
(ロ) 二個以上の単語が続いて、一個の名詞または動詞、その他の単語と同様の働きをなすもの。〔日本俗語文典(1901)〕
(ハ) 一個の自立語に助詞、助動詞を伴ったひとつづき。文節。
⑦ 平曲で、その語られる一章段。
⑧ 個々の単音を文(もん)、その文が連続して作られた事物の名称を名(みょう)といい、その名が連なってまとまった意を表わす章句を句という。「花は紅(くれない)」の類。また、能詮の教を句といい、所詮の理を義といい、合わせて句義という。〔倶舎論‐五〕〔金剛仙論‐一〕
精選版 日本国語大辞典「句」の解説から、後半部を引用した。
日本語文章に句点を打てばそれは文法単位に文と文以外のものを含む言葉のまとまりであるということである。
知っているようで知らない!? 句読点「。」「、」の役割と付け⽅「20のルール」
2021.01.29
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句点のルール
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句読点の歴史
句読点を使ってはいけない文書
さいごに
句読点とは
句読点(くとうてん)とは、句点(くてん)と読点(とうてん)の総称で、文章の終わりや区切りに付ける記号です。
句点は「。」のことで、原則として文章の終わりに付けます。
読点は「、」のことで、文章を読みやすくしたり、内容を正しく伝えるために付けます。
句読点を付ける目安としては、1文あたり句点が80文字程度に1回、読点が20~30文字程度に1回つけるのが読みやすい文章とされています。
日本大百科全書(ニッポニカ)「句」の解説
句
く
統語上の単位で、節よりも下位のもの。伝統的分類では、句は節と異なり、文の資格を備えた統語体を含まないものとされる。句は統語上の機能に応じて、名詞句、動詞句、形容詞句、副詞句の四つに分類されることが多い。名詞、代名詞、動詞、形容詞、副詞は単独でも句になりうるが、句は語連続からなるのが普通であり、一つの句が複数の句から構成されることも少なくない。たとえば、「赤い花」は、形容詞句「赤い」と名詞句「花」とがあわさった一つの名詞句である。
上記4種の句以外にも、句が認められる。「太郎は花子にダイヤの指輪をやった」の「花子に」は句であるが、これは副詞句とはいえない。これに対応する英語表現‘Taro gave a diamond ring to Hanako.’の‘to Hanako.’は前置詞句とよばれることがあるが、これは句の機能ではなく、句の構成要素の名に基づく名称である。これに倣うと、「花子に」は「助詞句」ということになるが、この名称は一般的ではない(国文法では、この種の句を「連用修飾語」とよぶことがある)。
以上の句と節とは、英文法でいうフレーズphraseとクローズclauseにほぼ対応する(英分法ではclauseを「主語、述語をもつ統語体」とし、それ以外をphraseとする)。なお、国文法では、句と節を以上とは逆の意味で使うことがある。また、生成文法では、文以外の任意の統語体を句とよび、節を含む構造、たとえば「彼が書いた本」などを名詞句とよぶので、注意を要する。
[山田 進]