日本語の輪郭を表すのは、漢文を訓読する学びにあった。日本語を口承の文芸にあらわすのは歌謡であった。その歌謡は伝えられるままに記録されることがなかったのは固有の文字を持たなったからである。無文字社会としての日本語を想像すると、それには文字との出会いは衝撃であったろうと思われる。かの地の記録にはことばを持つ民族としてとらえられていたようであるが、それは、こんにちの日本民族、大和民族のいずれをもあらわさない。そも民族は、民族ないしは民族集団 ethnic group とは、文化、言語、習慣、宗教などで区分される集団のこと、と解説するサイトで、ドイツ語、Volk, Ethnos, Nation. フランス語、peuple, ethnie, nation. 日本語においては、民族という言葉は専門用語というよりは一般的な言葉であり、後者はきわめて多様である、http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/000612nation.htmlとするから、これが民族を研究対象とすることの多い文化人類学者にとって頭痛のたねであるそうである。すると、日本語は固有の言語を持つ民族が漢文とどのように出会うかという、いわば民族間のせめぎあいのようなものがあったとすることになる。その経緯に日本語には漢文訓読がおこなわれるのである。
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