仮説を演繹証明する、どうするか。調査による、実験と結果においてデータで見えるようにする、演繹は一つをもって多くに広げることであるから、広くにわたる法則は限られている。
日本語の論証でたとえによる方法がある。論理構成には用いることが困難なのは比喩法そのものが言語の表現によることであるからだが、したがって文学にはそのまんまに、演繹であるといってよい。
件の、死に至る病における、死についての証明は、夢が覚めたからなんだったか。死に至る病とは絶望である、というところ
日本大百科全書
一般から特殊をその形式のみに基づいて推論すること。いいかえると、演繹においては、前提が真であれば、結論も必然的に真とならなければならない。これが、特殊から一般を
世界大百科事典
より一般的な事態からより特殊的な事態へと推論するところの〈演繹的推理(推論)deductive inference(reasoning)〉の略称。自然科学におい
デジタル大辞泉
[名](スル) 1 一つの事柄から他の事柄へ押しひろめて述べること。「身近な事象からすべてを―する」 2 与えられた命題から、論理的形式に頼って推論を重ね、結論
日本国語大辞典
〔名〕(1)一つの事から他の事に押しひろめて述べること。*思出の記
deduction
◇演繹する deduce ((particular details from general principles and known facts))
◇演繹的 deductive
【合成語】
演繹法
the deductive method
https://japanknowledge.com/psnl/display/?lid=50010L-101-0064
>演繹/帰納[哲学/現代思想]
deduction : induction
推論方法は演繹と帰納に大別できる。数学のように一般的な命題や法則からより個別具体的な命題や定理を導くことを演繹といい、われわれが実際に経験するような個々の個別事例から共通する性質や関係を取り出し、一般的な命題や法則を導き出すことを帰納という。帰納法という推論手段は古代より用いられてきたが、それは事例を単純に枚挙するものにかぎられていた。しかし、単純な枚挙によっては、諸事例に共通する性質のうちに本質的なものと非本質的なものとを区別することができず、一般法則を作るに際して憶測や先入見が混入してしまう恐れがある。ベーコン(Francis Bacon 1561~1626)は、経験的諸事実から適切な一般法則を得るには「真の帰納法」によらねばならないと主張したが、その方法論が完成するのは19世紀のハーシェル(John Frederick William Herschel 1792~1871)やミル(John Stuart Mill 1806~73)の仕事を待たねばならない。しかし、たとえ適切な方法論と多くの個別事例による裏づけがあったとしても、18世紀にヒューム(David Hume 1711~76)が指摘したように、帰納的推論によって得られる結論は必然的なものではなく、蓋然的なものにとどまらざるをえない。一方、演繹においては前提とされた一般命題から論理的に帰結してくるものしか得られず、演繹法だけで経験的諸事実から一般法則を手に入れることはできない。帰納と演繹はそれぞれに不十分な点があるとはいえ、われわれの推論実践の必要不可欠な両輪である。例えば、自然科学においては、いくつかの経験的事実から基本的仮説を帰納的に導き出し、その基本的仮説から演繹的に具体的な命題を導き出したうえで、観察や実験によりその具体的命題を検証する方法がとられる。こうした方法は仮説演繹法(hypothetico-deductive method)と呼ばれる。
[村上友一] [2012.03]