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取り方を間違える

今年もそろそろ、入学者が確定していく段階になっていますが、以前はこの時期でも頭を悩ます学校が少なくありませんでした。

まずは定員割れ。

募集した定員が埋まらない。これは今後も増えていくだろうと思いますが、繰り上げをしても埋まらない。

これ以上取ってしまうと、学校のレベルが保てない。だからといって私学も生徒の月謝で成り立っているところはあるので、この辺はやはり頭を悩ますところでしょう。

もうひとつは逆のケース。

辞退を読み間違える。それがまだ数人ならまだしも、1クラス読み間違える、ということも過去にはありました。

私が知ってる学校は、仕方がないので、高校の枠を3年後減らしました。私学は学則定員があるので、そう簡単に定員を増やすことはできません。どこかが増えれば、どこかを減らさないといけない。

先日ある学校が受験者にアンケートをとって、併願校の状況を聞いていましたが、判定する側から言えば、ぜひ聞いてみたいことだろうと思います。

入学試験後、必ず成績判定会議が開かれます。

何人まで合格を出すか、ということを過去のデータや、塾の模擬試験のデータまで見て決めます。

例えばある学校の模擬試験の合格ラインが上がっていた場合、普通は
「合格者を減らす」
方が良いと思いがちなのですが、トップ校でなければこれは逆。

むしろ増やさないといけない。

以前よりも上がったということは、今まで受けていなかった層が受験している可能性が高い。そうなると、重複合格する生徒が多く、この場合自校が選ばれない可能性が高くなるのです。

こういう経験を積んで、私学はやがて自分の定員がかっちり埋まるような合格者を出せるようになっていきます。

とはいっても、うまくいかない年もあり、担当の先生方は、入学式まで頭を悩ますのです。

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