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なぜ上位校に合格したのに、落ちこぼれるのか

せっかく上位校に合格して、「よかった」と思っていたのだが、その後学校についていけず、大学受験もうまくいかなかった、という話しをたまに聞きます。

上位校に合格するぐらいだから、それなりに力があったはずなのに、どうしてそうなるのか。

いくつか、きっかけが考えられるでしょう。

(1)遊び癖がついた

今までは規則正しく(?)塾に行っていた。したがって、否応なく勉強していたのですが、中学に入って勉強は自分任せになる。そこに来て、中学受験が終わって遊び癖がついたので、それがなかなか修正できず、ついだらだら遊んでしまう。

(2)クラブ活動でへとへと

中1はあまり体力がありません。そこへきて朝から電車通学。かつ、クラブの練習。夜帰ってきたら、そりゃあ、もう眠い。勉強なんかにならない。
しかも土日も練習だ、試合だと駆り出されてしまう。


往々にして、きっかけはこの2つではないだろうかと思うのです。

親としても、今まで「サッカーをやりたい」と思って受験勉強をやらせていた都合上、無下にやめなさいともいえない。

(2)については子どもに体力がついてくるにつれて、問題が解決します。

もともと、それなりに力を持っていたのだから、勉強すればそこそこ追いつく。

ただし、「がんばれば」の話であって、(1)の場合、大抵は「がんばらない」のです。

がんばらないには理由がある。

本人は、自分では結構できる方だと思っていた。しかし上位校はできる子どもたちが集まります。結果として

「できない」

という現実がつきつけられる。

本当は、ちょっとした差なので、がんばればいいのですが、順位にすると僅差でもトップとビリはつくわけで、その結果としてプライドが崩れる。

「やったって無理だし、それよりは遊んでいた方がいいや」

という方向になっていく可能性があるのです。

間もなく4月ですから、こうならないように、最初からしっかり勉強していく工夫が必要でしょう。

私はよく子どもたちには

「本当に遊んでいいのは、中1の夏休み。そこまでは気を抜かない。」

と言っていました。

中1の1学期の期末試験で、その学校での子どもたちの最初のポジションが決まります。そこまで気を抜かない。

このポジションがうまくないと、子どもたちのモチベーションが負の方向に行く可能性があります。

入学後、クラブだ、イベントだ、いろいろありますが、まずは学校での成績をしっかり上げる、という工夫は必要です。


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