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組み分けテストの成績を無視する

組み分けテストで上位になる子を考えてみると、

1 地頭が良い
2 勉強好き
3 受験勉強の動機ができている

などがあげられるでしょうか。地頭という表現はここ10年ぐらいで出てきたような気がするのですが、確かに能力の差はあって、1回で覚えられる子もいれば、すぐ頭に入っていかない子もいる。だからその分、努力をしたり、時間をかけたりしなければいけないわけですが、それが組み分けテストまでに間に合わない、ということはあるでしょう。

で、我が子を見てみると、あれが足りない、これができていない、ということはあるので、なかなか上位に上がっていかない。

それで「ウチの子はだめかも」と思ってはいけません!!

確かに組み分けテストで選抜されていく子は、できます。これは間違いなくできる。以前、教えていた子でも全国一桁、という子がいましたが、まあ、間違いなく合格するだろうと思いました。

ただ受験勉強は目標の学校に入っていくためにやるものであって、すべての子どもたちを一列に並べるテストで上位をとることではありません

今のところ、器用に勉強できない、あるいは勉強が不足している、だから組み分けテストで成績がとれなくてもいいんです。常に勝ち続ける必要はない。むしろ入試の1回、うまくいけばいい。

「そんなこといっても、ついていけなくなったら」

と心配されるかもしれませんが、中学受験で成績の良かった子でも進学校は落ちこぼれたりする。逆に補欠で入って上位にいる子もいる。入ってからの勝負なんですから、まずは入れることを考えればよいのです。

ではどうするか? 組み分けテストのない塾に転塾すればいいか?

いえ、そうではありません。

ただ成績を無視するのです。

組み分けテストは、総合点で決まります。だからどうしても4教科万遍なく勉強するということが中心になりますが、たとえば社会や漢字の知識は覚えても忘れます。それを4・5年生からやっきになって覚えても仕方がない。

もちろん勉強するのは大事です。ただ、どうせ忘れるのだから入試に近づいてからやり直す、ということでそれまでにがんばる教科を優先すればいい。

それは算数と国語でしょう。

国語も細かい知識は覚えない。文学史なんてほっとく。読解の問題だけやりましょう。あとは算数。

こんな勉強法をやったら、組み分けテストなんか上位に行けるはずがない。

でも「確実に」進歩します。算数だけテストの成績を見ていればいい。理科と社会は先生の話を聞いて、宿題やって。それでおしまい。

全部できないなら、まず一点突破してしまえばいいと思うのです。

理科は計算と暗記に分かれますが、実際算数がある程度できないと、計算問題は理解できません。

だからどうしても比が終わってからになるので、それまではあまり気合をいれなくてもいいのです。

もちろん上位に行けていれば、それでいいのだが、行けていないのに無理する必要はない。それで早くから消耗するのがもったいないのです。

山の登り方はいくつもあっていいのです。子どもに合う方法を考えていきましょう。

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