孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

「耳の聞こえない私が4カ国語しゃべれる理由」

2022-05-15 10:45:42 | 1歳から

難聴がテーマの本を2冊つづけて読んだので、ご紹介します。

どちらも「耳の聞こえない私が...」で始まるタイトルです。

まずは若い女性の「耳の聞こえない私が4カ国語しゃべれる理由」(キム・スーリン著)。

 

韓国生まれのキムさんは、複雑な家庭事情の中で祖母の愛情につつまれて成長しますが、6歳で失聴します。

適切な対処もしてもらえぬまま、そのまま学校生活をおくり、ひたすら自分の工夫と努力で困難な日常を乗りきります。

12歳で母のいる日本にやってきたキムさん。

初めて処方された補聴器もあまり助けにならない中、並々ならぬ努力で日本語をマスターします。

 

高校卒業後18歳で英国留学。

2年間の留学で英語も身につけたキムさん、その後世界的な証券会社ゴールドマン・サックス社に就職を果たします。

そのまえには30カ国世界放浪の旅に出て、スペイン語も身につけたり...。

 

ほんとかよ、と思うような内容で、かなりの唾を眉につけながら読みました。

でもこの本から確かに伝わってきたのは、「難聴を理由に自分に行動制限はかけない」といういさぎよさ。

いさぎよさというより、たくましさ。

読後、胸が広々とひろがって、勇気りんりんになりました。