Sydney Yajima


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悪夢の再来

2011-08-06 00:29:04 | 世界情勢
2008年3月・・・
S&P500が、悪魔の数字、666をつけたのを底に、上がり始め、景気は回復軌道に乗っているか、乗りつつあると、誰もが思った。
いや、正確に言えば、そう 思いたがった。
しかし、実際には、常に ダブル ディップ (ソースの二度付け)が来るのではないか・・・と恐れてもいた。

今回、その見たくもない悪夢が現実になりつつある。
前回は、それでも、まだ余裕があった。
下がるにしても、高値から下がるのであって、今回の場合はすでに下がったところから、またさらに下がるという月並みな言葉で表現するならば、「乾いた雑巾を絞る・・・」ということになりつつあるということだ。

最近、私は神々の指紋を読んでいる。
随分 前に発行されていて、読もうと思っていたが、読む時間がとれずにいたため、つい最近になって読み始めた。

文明の終焉という大きなテーマで描かれているこの巨大なスケールの 読み物は、様々なことを、考える機会を与えてくれた。

かつて、何度も何度も 人類は文明をもち、そしてそれが滅んでいく様子を体験してきた。

我々の知る歴史でも、ローマ帝国しかり、イギリス帝国しかり、そして今は、アメリカ合衆国という巨大な国がどうしようもなくなって、傾きつつある。
日本は、ローマ帝国時代のスパルタの轍を踏まぬように、道を切り替えるべきだが、どうも、アメリカ好きの日本人にとっては、そういう発想は湧かないようだ。

中国の台頭という大きな歴史の転換地点では、我々の地理的条件では、どう考えても中国との友好を抜きに今後の展望は描けない。
それは、今までもそうであったように、アメリカが好きであろうとなかろうと、アメリカと仲良くしていなければならなかった如く、中国が好きであろうとなかろうと、中国とも友好関係と信頼関係を築いておくということなのである。
簡単なことだ。
隣人といがみ合わず、なるべく仲良く共に繁栄していこうという気持ちを持つことだ。

これからの時代の日本を舵取る人たちは、賢くなければならない。

それは、いかに、エゴを捨てきることが出来るかということと、どれほど批判されても強く信念を持ち続けることの出来る器量と、頑固さが必要になる。
今までのように、アメリカ一辺倒だけでは いけないが、もちろん中国一辺倒であってもいけない。

その中で、独立と自我を持った国づくりをしながらも、しかし隣国と仲良くする道をつねに探る、そういう賢い指導者が、必要になってきたということなんだろう。


アメリカの破綻

2011-07-31 17:47:32 | 世界情勢
もう随分前から、GSM内では私は警告してきたことが、ついにニューヨークタイムズという一流のメディアが伝え始めた。

ウォール街の多くのアナリストによると、ついに、アメリカ経済が8月10日に破綻するという
これにより、一気に失業率があがるだろう。現在の円高はそれを見越して、資金を慌てて分散させている投機筋の動きであり、その中には中国も含まれる。
なにしろ、米国債がAAAからAA+に格下げされる可能性が出てきたからだ。
日本は因みに、2001年に格下げされた。国債発行額が多いからだという。しかし日本政府は国内での購入が主なので、S&P の評価は正当ではないという理屈を持ち出している。
そういう理屈をこねる前に、まず赤字を何とかしろと 怒鳴りたい気になる。
S&Pの評価が一ランク下がったくらいで、大したことは無いという馬鹿な学者もいるけれど、現場ではそうではない。
資金繰りに、大きな落差ができるからだ。
アメリカにはそれでもまだまだインフラがあるといいたいが、それらは固定費経費以外に常に、アップグレードしなければならず、また償却期間の過ぎてしまったものや、あるいはもう、今のままだと使えないものまで、たくさんの問題を抱えている。

8月にアメリカが破綻すると、日本の輸出企業はいよいよ中国一辺倒にならざるを得ない。
しかし、問題は、その中国なのである。
なにしろ急激に広がった格差は、とどまることを知らず、ついには、暴動の引き金にさえなりかねない事件があちこちで起こっている。

中国の、資金は、借りてきたものなので、自国での体力だけでは、すぐにも崩れてしまうほど脆弱である。

軍事費に多大な費用をかけている国は、その軍事を使って、どこかの領土を取らない限り、けっして利益はでないものだ。
だから、中国は台湾を併呑したがり、東南アジアをはじめ、日本を侵食しはじめている。

これは国内のガス抜きを、兼ねている。
しかし、私達、日本の脅威は、せいぜいが、尖閣諸島に限られている。
ベトナムにせよ、フィリピンにせよ、あくまで海上利益に限られている。
中国の次のターゲットは、これらのどの国でもない。

今、自分達は安全だと勘違いしていて、何も知らないで、危険な国はどこだろうか?
それは、韓国である。

韓国は地続きであり、米軍基地を持っている。
中国にとっては 脅威だ。
しかし、同時に韓国には、多くのテクノロジーの財産がある。
もちろん、のどから 手が出るほどほしいキャッシュも持っている。

韓国はもともと中国にとっては、属国であり、いわばチベットと変わらない。
中国トップにとっては、チベットのように朝鮮民族自治区にしている程度の認識である。

また、中国国内にも朝鮮族という中国人が住んでいるほどだ。

韓国を南朝鮮と考えているし、北朝鮮はすでに自国に組み入れる計画は着々と進行中だ。
なにしろ北朝鮮にとっては命の綱は 大中国先生しかないのである。

もともと朝鮮半島は、いつも強い国に寄り添うようにしたがって機嫌をとりつつ生き残ってきた小国だ。
歴史的に観て、かつては中国の植民地であり、その後は日本の統治を経て、現在は、半分に分かれて、半分は中国 残りの半分はアメリカに属している。

もちろん小国は、自分の足だけで立つことは難しい。
日本だってその一つだ。
日本にとっては、アメリカは神様のように何でもお伺いを立てる相手であり、それは戦後ずっとそう続いてきた。

その神様のアメリカが、今 まさに 大きな音を立てて倒れようとしている。

私達はどう生きていくのか。

よーく考えてみてくれ。

アフリカの飢餓

2011-07-22 22:39:45 | 世界情勢
アフリカの飢餓が、深刻になっている。
すでに、人々は食料と水を求め、ソマリアから、ザンビアへと大移動を始めている。

今後、さらに多くの子供たちが犠牲になるという・・・

日本も、今は自国のことで手が一杯。
オーストラリアも、すでに、クィーンズランドの災害からのち、住宅の下落が始まって、坂道を転げ落ちる状態である。

アメリカもヨーロッパも、それに中国も、どこもいいところはこの地球上になさそうだ。

南極のペンギンでさえ、空を仰いで 「なんか暖かくなったな」と 嘆いている時代だ。
シドニーは今日も雨。
雨と言っても、100年間でこんなに降ったことはないそうだ。

洪水がシドニーにも起こるということかもしれない。

天変地異はまだまだこれから

2011-06-29 19:03:31 | 世界情勢
このところ、忙しかった。
フリーメーソンの会合に出回っており、色々な話を聞いていたりするうちに、様々なことが分かってきた。

端的に言えば、天変地異が始まっているのは、日本だけではなく また今回だけでもないということと、すでにエネルギー価格が高騰しており、石油ショックの波が強烈に新興国を襲いつつあるということと、さらには、食糧事情がこの秋以降、極端に悪くなる兆候が無視できなくなってきたということだ。

運命は、どこに住んでいるかでほぼ確定する。


ミスリード

2011-06-11 08:09:40 | 世界情勢
あなたが、世間を自分の思う方向へ もって行きたいと考えたとする。

今日は、このテーマで話を進めよう・・・

分かりやすく言うために、例を挙げよう。
例えば、AKB48のような ユニットを大々的に 売り出したいと考えたとする。
セオリー通りに 考えるならば・・・

最初に目に付くことは何か?
を分析するはずだ。

その分析は、インターナル (内側の問題) と エクスターナル (外側の問題) について考えるはずだ。

内側の問題は、48名もいるのだから、当然 お互いがいがみ合う あるいはいくつかのグループに分かれる。ということは、容易に予想される。

これによって、スキャンダルが生まれる。
マネージメントをするには、全員が同じ方向を向いて 仲良くしてもらうより、分裂しない程度に お互いが ある程度 いがみあってくれたほうがやりやすい。なぜなら、適度に双方の言い分を聞くことによって、バランスを計算し、全体を自分のコントロール下に置くことが出来るからだ。
そして、ファンをいくつかの対抗グループに分けることも重要だ。
そのために、スキャンダルを小出しにする。
ファンというのは、自分だけは違うという差別化を持ちたがるものだから、それぞれ 自分の贔屓の娘のために、小さな自己主張をする。
インターネットで、主張するファンは、お互いをこきおろしながら、えんえんと やり続けるだろう。
彼らはいつのまにか、とても熱くなっており、その間に、マグニチュード 8の地震が来たとしても、彼らの重要な課題は、AKB48の真ん中の椅子に誰が座るのかということに すべての関心がいっている。たとえ、給料を投げ打って、あるいは 恋人との食事やデート代を浮かしてでも、CDを何百枚も買ったりする。

今回のファン投票など、そのすべてをうまく利用して、まんまとマーケティングにのせた、いやらしい戦略だということは、少しでもマネージメントとマーケティングを かじったことのある人間ならば、すぐに ピンと来たはずである。

よろこんでいるのは、マネージメントをして儲けた 汚れた大人たちであって、AKBの少女たちも傷つき、ファンも傷つき、そして、あと数年たつと、「あの熱気は一体何だったんだろう・・・」と臍をかむ思いで、あほらしくなるのである。その頃には少女たちは おばさんになっており、かつての面影もなく、いくつかのスキャンダルを通り越して 平気でテレビの画面の前で セックスの話をさえするようになっている。
だが、マネージメント チームたちはすでに 新しいユニットの ニュージェネレーション AKB48のようなものを作って、それをまた、別のマーケティング手法を使って売り出しているだろう。彼らの目的は単純だ。
金である。
少女たちは そのための商品であり、彼ら マネージメントにとっては、うつろう 流行のファッションほどの価値もない。
それでも、大衆はお金を使い そのマーケティングに うすうす 「騙されてるかな? 俺・・・」と気がついていながらも CDを買うために並ぶし、涙を流して若い娘の言葉に感動する。

もし、あなたがそのうちの一人であるならば・・・

おめでとう

あなたは、立派なAKBのファンです。かなりミスリードされてますけど。
誰がなんと言おうとも、私はあなたが立派なファンであることを 認めます。それに、とても 純粋な人です。
決して 馬鹿には していません。尊敬もしてませんけど。

まあいい・・・

大衆は、かくして、ミスリードされて、騙される。
それが、CDを買って多少の金を損するぐらいならば、まだいいだろう。
しかし、放射能汚染となると、話が変わってくる・・・


原子力は安全です。
とてもクリーンなエネルギーです。
私たちは、未来のために平和利用していきます。


こういうもので、ミスリードされていたのは、恥ずかしながら 馬鹿な私自身でありました。
笑ってやってください。
しかし、これからは、違います。


管首相

2011-06-09 02:40:33 | 世界情勢
この現在の 日本国の首相である 管首相について、今、悪口を言えば、おそらく ウケルのであろう。
新聞もマスコミも、ありとあらゆるコメンテーターたちも、口をそろえて、悪く言う。

震災後3ヶ月もたっているのに、復興の始まりさえ見えない・・・と 言っている。
原子力発電所の対応のまずさについても、かなり 悪く言われている。

私は、聞きたいことがある。

そのコメンテーターたちや、マスコミ、さらには彼を批判している政治家達にも、聞いてみたいことがある。
それは

では、どうすれば 良かったのか?

ということだ。
実際、今でも揺れは収まっていない。
また原子力発電所も不安定な ままだ。

このことは、誰が首相になっても、同じであったろう。
たとえば、最初の段階でホウ酸を放り込んでおればよかったという人もいるだろう。
しかし、それは、たくさんのお金をかけてきた発電所をパアにすることだったので、当然躊躇があったはずだ。
無論 褒められたことではない。
だが、誰が首相であっても恐らく 原子力発電所の事故は起こりえたであろうし、それを抑えることは、やはり今と同じでとても難しいことだと思う。
野党の責任で首相を追及すると言っている自民党は、その原子力発電所を建設してきた 張本人 なのであるから、それこそ、盗人猛々しい 議論だ。

どうすればよかったのか?

はじめから、こんなもの作らなければよかったんだ。

日本には54基 この怪物が存在している。
54基だ。

私達は、地震国で、火山島で、津波がきて、毎年、台風がきて、地理的には、山が多く 平野が少なく 川の流れも速く、国土も狭く 人口が1億以上いる
そんな国に、この化け物をせっせと、54も作り上げてしまった。
54だぞ。

今、日本の産業がこの化け物を無くしてしまうと、立ち行かないという議論が 一人歩きし始めている。
停電になるとか、あるいは エアコンが使えなくなると言われている。

1エアコンがないと、人は死ぬのか?
2停電になると、人は死ぬのか?
3放射能を浴びると人は死ぬのか?

この三つの質問の中で 正解はどれでしょう?

と言われているに過ぎない話だ。

まだ、誰も事故の後直接的な影響で人は 死んでいませんから、3は 不正解です。という人が、きっといるだろう。
そういう人に、あと10年後 どう被害者の面倒を見てもらえるのかを 聞いてみたい。

消費税を上げる議論が やかましくなってきている。
日本は15%程度の消費税にしなければ、国債の暴落があと7年から8年後に起こるとIMFが警告している。
しかし、実際には その前に米国債が暴落を起こすだろうし、米ドル為替が向こう5年でかなり大幅なドル安になるので、商品経済は一旦、大幅な値上げとともに、多くの新興国をぶっつぶし、世界を混乱させていくであろうことは 予想以前に、確信を持って間違いなく起こることなので、日本の国債がいくらになっても、もっとひどいことが世界中に起こるために、その問題は、ちょうど、家が火事で、あわてて逃げるときに、消し忘れたタバコの火ぐらいのものでしかないだろう。
怖いのは、新興国 とりわけ中国の不況と民衆の不満のはけ口に、中国と、日本 あるいは、台湾 フィリピン ベトナム インド のどこかと対立することだ。
考えたくも無いが、今 もし政治化が日本にいるならば、このリスクをしっかりと見据えて 外交と防衛について考えていなければならないところで、向こう 数年のリスクを真剣に考えたら、恐ろしくて眠れなくなるほどなのだ。

今は、目先の問題をさっさと解決しなければならない。
簡単なことだ。
まずはブルを入れて道路を通れるようにし、インフラの整備を4ヶ月を目処に終わらす。ちょうど 10月までには、避難民全員が、仮設住宅か、老人施設に入れるようにする。
期限を決めてやらねばだらだらとするので、ここまで 4ヶ月。
西日本の力を借りて、一気にやる。

次に首都の機能を日本中に振り分ける。
そうすれば 地域格差をなくすのと同時に 首都の地震リスクを分散させるだろう。
東京にはいつ大地震が来ても おかしくない。
だから、首都に多くの機能が集中している今の状態は とても危険なのだ。

さらに、防衛を考え直す。
これは、今の米軍の力を、将来ずっと同じであると仮定しては 出来ない作業だ。
アメリカは弱体化しているし この先も さらに弱くなっていく。
経済が回らなくなれば、当然のことだ。
早かれ遅かれ、日本は自国の事を 自国のリスクで防衛することを 考えなければならなくなるであろう。

この三つを基本として、さらには、新エネルギー開発を行う。
これは、R&Dの話になるだろうが、しかし、幸いなことに日本にはこの力(技術)が、まだまだ 存在している。
SWOT分析で言えば 国内の力なので、Strengthに 堂々と入れておきたい。




3・11を境にして

2011-05-30 16:52:20 | 世界情勢
日本人は 大人になった

3月11日前までは、日本人の関心事の最も高いものは、お金儲けであったり、あるいは、沢口エリカの離婚騒動であったり、あるいは、もうすぐ始まるペナントレースのことであったり したわけだ。

ところが

3・11に東日本大地震が起きた。

あれよ あれよ という間もなく、3万人が亡くなり、そして、東北のライフラインが寸断されて、さらに、原子力発電所が次々と 火の手を上げた。

毎日 見るのは、つらい現実と、目に見えない恐怖である。

それは 今も続いている。
こうして 私は今 シドニーで書いているわけだが、日本には台風2号が 熱帯低気圧となり、襲い掛かるということが現実として実感できる。
今、このシドニーでも真っ暗な空が 一日中 覆いつくしている。
昼間でも 電気をつけなければならないほどだ。
海は荒れて、雨は容赦なく地面を叩き付けているのである。

こんなことは、例年 なかったことだ。

環境がおかしくなっているのは、日本だけではなく、世界中 あちこちで同時に起こっている。

そんななか、日本人はとても賢くなった。
たとえば、XXミリシーベルト という単位が何を指すのかも、みんなすでに知っているし、原子力の恐怖も、把握している。
今更、「原子力は、未来のエネルギーとして CO2を出さない とーっても クリーンなエネルギーですよ~」と関電の八木社長あたりが言っても
「おっさん あほとちゃうか」と言われるのが落ちである。

今までそういうことを信じていた日本人は、確かに 簡単すぎた。
あまりにも 疑うと言うことを知らなかった。
だが、断じて言うが 日本人は 馬鹿ではない。

理解すると、それに対処する方法を考えるのである。
今、自然エネルギーをどう活用していくかということを、真剣に考えている。

しかし、ドイツは我々よりも、もうちょっと賢い。
ドイツは2022年までに原子力の前面撤廃を打ち出している。

ああ、なんと立派な国なんだろう。
と私は、感心する。

せめて、日本の未来をこの半分のスピードでもいいから、先進国らしく 考えてくれる政治家がいればなあ・・・



昨日の友 2

2011-05-07 08:38:04 | 世界情勢
ビンラーディンの死とともに、世界が今後、どう変わっていくのか?
そのなかで、日本はどう変化する世界に 関わっていくのか?

について、書こうと思っている。
もちろん、東日本大地震と原発問題についても 継続的に書くが、今日は、その問題については、書かない。それは、私の時間が無いためで、決して収束したからではなく、今もブスブスと問題は大きくなりつつあるのだが、無能な政治家を選んだ自らのおとしまえを、日本人はとらなければならない。原子力発電所に反対する党が共産党と社会党しかないというのも、今の日本の選択の幅を縮めているように思える。

さて・・・
日本は、今、どうなっていますか?

ざっと言えば・・・

ロシアは新たな基地を北方領土に設ける。
韓国は竹島(独島)に新たに軍事基地を作りつつある。
中国はすでに尖閣諸島が自分たちの所有であると公言して、憚らない。

この三つのことは、ほぼここ2年の間に、同時進行で進んできた。
その理由は、経済にある。
2008年 リーマンショック以降、アメリカ ドルは下がり続け、アメリカ経済の疲弊とともに、世界の経済軸が、中国へとシフトしてきている。
アメリカは、イラク、アフガニスタンの戦争で国費を莫大に投資し、見返りもなく、世界世論はむしろアメリカに冷たくさえあった。

そのアメリカがビンラーディンを 殺した。
ここで一つの おおきな節目が出来たわけだ。
もちろん、まだ小さな問題はくすぶっている。
カダフィーはまだ生きているという評論家もいれば、パキスタンはビンラーディンを匿っていたのか、それとも本当に知らなかったと言うけれどそれほど 無能だったのか。のジレンマにはまっており、匿っていたとは 口が裂けても言えない(実際は 匿っていた)。しかし、アメリカにとってはターゲットになることは確実だ。
なぜなら、アメリカにとっての、本来の敵は、パキスタンでもなければ、リビアでもなく、また、カダフィーでもないからだ。
では アメリカにとっての敵とはどこか?

おもしろい、データーがある。

Year GDP(yuan) GDP growth.. Yuan/USD. China GDP US GDP Japan China%of US
2000 9.92 8.4 8.27 1.20 9.76 4.65 12.3%
2001 10.6 8.3 8.27 1.32 10.1 4.09 13.1%
2002 11 9.1 8.27 1.45 10.42 3.90 13.9%
2003 13 10.0 8.27 1.64 10.92 4.23 15.0%
2004 15.9 10.1 8.27 1.92 11.68 4.58 16.4%
2005 18.31 9.9 8.1 2.23 12.42 4.53 18.0%
2006 20.94 10.7 7.97 2.67 13.2 4.34 20.2%
2007 24.66 11.9 7.6 3.38 13.8 4.38 24.5%
2008 31.4 9.6 6.83 4.59 14.3 4.87 32%
2009 34.1 9.1 6.83 5.03 14.3 5.07 35%
2010e 38 10.5 6.65 5.71 14.6 5.3 39%
2011e 42 9.6 6.49 6.47 14.9 5.6 43.4%


この表を じっくり見ればアメリカは 決して悪い指標を示していない。
むろん これだけで判断できるものではないが、それにしても 中国が異常に発展しているか、のように見える。

現実の中国はどうだろう?
99.1%を中国政府は、海外からの借り入れなどでまかなっており、その金をマネーサプライで国内にばらまいている。
土地の値上がりによって、中国の田舎では、それを担保、もしくは売却によって潤い、その金をどう使うかというストラテジーもなくただ、湯水のように使っている。
何に使うかというと、誰も入らない 箱物をどんどんと建てるということだ。

もちろん、日本の株式にも参戦しているしシドニーの不動産バブルにもその資金は使われている。

そのバブルがもうすぐ崩壊していくのは、ほぼ確実となった。
早ければ、今月中に、遅くとも 秋以降に、始まるだろう。
中国の落ちぶれ方は、かなり激しく、そのために人民の不満が爆発しあちこちで、デモ活動がはじまる。
そうなると、中国政府はどうするか?

これからは、私の推測である。
おそらく・・・
人民の不満を海外に向けさせる方向をとるであろう。
そのためには、鬼子である日本をターゲットにするはずだ。
もちろん、台湾、そして台湾海峡も緊張する。
チベットも、暴動をおさえるために、戦争状態になるはずだ。
北朝鮮の挑発活動は、いまよりももっと、活発になり、韓国との全面戦争に発展しかねない。

すると、アメリカはどう出るか?
アメリカにとって、もっとも危惧している地域がある。
それは 幸か不幸か、日本近海・・・ましてや尖閣諸島などという誰もすんでいない地域ではない。
ここに、中国の漁船が大量に押しかけても、すぐには戦争にならない。
誰も死なないからである。

アメリカにとって、一番戦争になってほしくない地域。
それは インド、パキスタンのすでに、いつ戦争になっても不思議ではない地域であり、インド中国の領土問題でぴりぴりする カシミア地方である。
中国とパキスタンは歴史的にも深い結びつきがあり、パキスタンとアメリカが戦うことになれば中国は100%パキスタンをバックアップする。
と、同時に、アメリカはシンガポール沖を通過する中国オイルタンカーを封鎖するので、中国はそこでも軍事活動をしなければならなくなる。
そのために、空母が必要になるわけだ。(今中国は、ほとんど、慌ててと表現して良いほどの勢いで、空母を建造している。それはもうすぐ就航される)
アメリカは、インド、韓国、フィリピン そして、もちろん、日本とともに、対中国戦争を、局地的にあちこちから進める。
日本は、賢くその直接の砲火を 避けることができるだろう。
直接攻撃が中国から為されない限り・・・かりに、中国の軍部が暴走しない限り・・・日本には憲法9条があるからだ。
しかし、中国軍部の士気は高く、日本憎しの風潮は強い。
軍部の暴走はいつでも 起こりうるシナリオであることを、もう一度 書いておかなければならないだろう。
またその時に起こるであろう 日本と中国の悲劇のシナリオについてもいずれ 書かなければならないだろうとは思うが、今は控える。

次回は、ビンラーディン 捕捉のなぜ?
について書きたい。

なぜ 今なのか?

なぜ それが、パキスタン国内でなければならなかったのか?


昨日の友 (死体画像があるので ご注意ください)

2011-05-04 19:29:12 | 世界情勢
かつて、オサマ ビン ラーディンとブッシュ ファミリーは仲の良い ビジネスパートナーだった。
彼らは、敵同士ではなかったし、じつは、今でも仲が良いのだといわれている。
しかし、実際のところ、どうなんだろう。
ブッシュの会見に使われた写真をめぐって様々な憶測がある。
この死んだように見える男、オサマ ビン ラーディンの写真に疑問があるというものだ。
この赤線の部分以下が 合成だという。
もともとの死者の顔 左、と真ん中の写真 オサマ ビン ラーディン そして 最終の合成写真と言われている物
しかし、実際の襲撃現場で撮られた写真はこの上のどのオサマ ビン ラーディンとも違うように見える。鼻柱は高く、もしかしたら、これは本当のものかもしれない。

まあ、それにしても、オサマ ビン ラーディンはすでに死んだものとして、随分前から言われていた。
いずれにせよ、彼には、影響力はもうすでに なかった。
イスラムも、彼にはついていけない という意見が大半だった。

分かったことから言えば、すでに彼は 用済みの人間だということだ。

われわれが、考えなければならないことは、なぜ? なのか?

私は、アメリカが次のターゲット、に対してすでにミッションを立て、作戦を遂行する段階に入ったとみる。
では次のターゲットととは、どこか?

これについては、今週末に書きたいと思う。

ギリシャの債務再編

2011-04-19 19:39:14 | 世界情勢
フィンランドの新しい党が躍進をしている。
彼らは、ユーロ圏からの離脱を標榜している・・・というのも、ユーロの落ちこぼれであるギリシャ、ポルトガル アイスランドなどが、債務再編に陥る可能性が、さらに高まってきたからだ。

ギリシャは、いまや、瀕死状態である。
彼らのメンタリティーは 借りれるときに借りれるだけ 借りて あとは知らない。
というもので、ドイツなどの きちんとコスト管理をしながら、削るべきは削り、そのなかで プロフィットを出しながら、ビジネスで勝ち抜いてきた人間たち・・・つまり ざっくりとナタで叩き割った言い方をすれば、「借りたものは返す」というメンタリティーをもった人間たちにとっては、まるで宇宙人なのである。
ドイツと日本は気質的に 似ている。
それは、製造業とか技術を大事にし、そしてコスト管理を徹底する。
勤勉を美徳とし、怠け者には、何も与えない。
金融で金儲けする人間を卑しいと考える。
などなど、共通点は多い。
そして、自分たちの優秀さを他の民族と比べたがるところも、似ているかもしれない。

ともかく、ギリシャ人は、その気質の 一切の共通点をも 持ち合わせていない。
彼らは、悪く言えば 「その日暮らし」であり、また、「自分たちが一番正しい」のであり、「自分たち以外はすべて間違っている」のである。そして その自信は、なんと とっくに廃れた ギリシャ ミケーネ文明というかつて、その地にあったであろう遺跡やら文明に因っている。
平和で、十分に経済が、とどこおりなく回っているときであれば、そんな気質を持っている人たちがいることを、微笑みで受流すこともできるかもしれないが、今はユーロ全体の危機であり、債務再編にでもなれば、1100億ユーロの借金どころの話ではなくなる。しかし、ギリシャには、骨が無い。つまり、借りた金を返す金庫もなければ その備えも、もっといえば、そのつもりもないのである。だから、債務再編というとても大きなことを、ドイツにとっては背中がぞっとするほどのことをも、平気で「夏までにそうしてくれねえだべか?」などと言う。
日本に置き換えて 言うなれば、地方都市の中小企業の田舎者が、それが地方金融の信用金庫にコネを通じて無理やりに借金をし、信用金庫は、金がなくなり大きな銀行に金を借りて焦げ付き、それを、政府が出てきて、なんとかしようとしたら、その借金をちゃらにしてくれねえだべか?と聞いてきたようなものである。
彼らにとって それは 当たり前のことだが、金を貸してきた人間にとっては、「え?じゃあ返済計画は?契約は?担保は?」と大騒ぎになっている・・・・そんんあ状態である。
だが、その田舎ものは、自分が悪いとは思っていない。
「金が無いから借りるのは あたりまえだべ。返せなくなったら、払えないのも あたりまえではなかっぺ?」などと開き直るのである。
もちろん、ドイツは、「こいつら、ぶち殺したろか・・・」と内心思いつつも、表面 固い表情で応じている。

おそらく、この先、ギリシャはかなりきつい条件で、ユーロとIMFから、締め上げを喰らう結果になる。
つまり、ありとあらゆるギリシャの内政干渉を、ギリシャは受け入れなくてはならないだろうということだ。

よく、日本も今のままの国債発行を続けていれば、ギリシャのようになると言う人がいる。(これは私の友人のもと ゴールドマンサックスのマネージャーだった男が言ったことだ)

だが、それは間違い。

大間違い。
日本には組織力と、技術と そして勤勉な民がいる。
そんな国だから、アメリカはいつでも助けに来るし、日本を大事な友人としている。
一度も、かつて、アメリカが、ギリシャを大事な友人だともてなしたことはないばかりか、どこにいるのか?とも聞いてもらったことさえないはずだ。
中国は日本をいつも意識しているし、韓国だってそうだ。なぜなら、日本は強大な国・・・G7という世界の第7カ国財政会議の主要メンバーだからだ。ギリシャは、G100を作っても 入れそうも無い。そんな国なのである。

日本は、復活する。
不死鳥のように、金色に輝きながら、復活する日が来るだろう。
亡くなったのは、3万人。
そして、被害を受けたのは東北。

だが、まだ1億2千万の人間と、国土はあり、そして、復活の行進をすでに始めているではないか!!!

日本には資金がある

2011-04-02 06:37:38 | 世界情勢
アメリカにはサマーズとかいうあほな男がいる。
こいつは、日本が貧乏な国になると、ほざいた。

アメリカに金を貸している日本が、貧乏になるなら、サマーズさんよ。あんたには乞食になるしか道は無いわけだ。


日本は貧乏どころか、これから大いに変わる。

まず 大失敗をいくつかした。
まずは、自然を甘く見た。
だから、津波に勝てなかった。

ここで、何をするかは明白だ。
山を切り崩して、新しく町を高台に作る。

二つ目の失敗

それは、原子力発電所だ。
何をするかは明白だ。
原子力の安全性を高める。



三つ目の失敗

せっかくのロボット技術がありながら、バイオリンを弾かせたり、そんな器用なことが出来ると自慢していたが、肝心の役に立たないということだ。遊びではなく、本気で働けるロボットが必要だ。遠隔操作でもいいから、使える奴だ。

4つめの失敗。

これが、一番大きい失敗。
なんでもっと太陽光の発電に力を入れてこなかったか。
国を挙げてやる。
それと風。
山水電気の社長が頑張っていいもの作ってるのに、政策で、日本中の家庭に取り付ければよかったんだ。
そうすれば、原発、半分でもやっていける。

この4つの教訓を生かして、やり直せば、日本は大きく立ち上がることが出来る。
サマーズのおっさんの鼻をあかしてやろうぜ。

すごいぞ ピンクレディー

2011-04-02 03:36:54 | 世界情勢
もう拍手するしかない
これは、もう世界情勢と言っていい。
何しろ 50過ぎのおばちゃんが、足を上げて チャリティー活動をしているのだ。
いや、もう、これは、すごいの一言に尽きる。
AKB48もかわいいが、このすごさはない。

ピンクレディーといえば、私が まだ中学生のころに、お世話になった人たちなんだ。
その おばちゃんたちが、出陣するんだと宣言している。

すごい。

元気一杯に踊っているし、足だって ちゃんと上がっている。
次の日が大丈夫だろうかと心配になるが、本人たちの肉体は 多分 かなり鍛えてあるらしく、まだまだ若いのであろう。
次の日に、腰が痛くなったりは決してしないんだ。

もう、これは、駄馬でも走り出すこと請け合いだ。
うん、
すごい。

それに、恥ずかしながら やや勃起・・・ではなく 感動したのである。

自粛なんて、誰が言い出したのかしらないが、そんなことをしても、死者は喜ばんぞ。
まして、東北の被災者だって、そんな恩着せがましい同情は 真っ平だといってるぞ。
詩人のような気持ちで メロウで憂鬱でアンニュイな ブルジョアジーの乾いた同情なんて、うんざりするぞ。

もちろん、ナイターで野球するのは、おかしいと思うよ。
しかし、ピンクレディーが歌って踊って、元気を与えるんだと頑張っている。

寅さんならこう言うよ。

見上げたものだよ屋根屋のふんどし、
ピンクレディーのパンティーときたもんだ。
ね?



龍馬なら、たぶん、こう言うだろう。



いつまでも、へたれたことを言うておって、この難局を乗り切れると、思うちょるかや?おまんら。
えいか?
よう聞きや。
これは、戦争ぞ。
おまんら戦う兵隊が、そんな なまっちょろいことを言うとっては、いくさはどもならんぜよ。

えいか?
目を覚ませよ。
おマンらの戦いゆう相手は、目に見えんおマンら自身の心の中におる弱気虫じゃ。

その弱気虫を、がつんと言わせて一発おまんらの 真の力を見せる時じゃきに、
うんと、ここは、遊んで、飲んで 笑うて、そいで、東北まで 明るく繰り出さんかよ。
どんどんと、太鼓を叩いて うんと おおはしゃぎして、そいで、初めてみんなが元気になりゆう。

泣いて死んだものが生き返った試しが あるがか?
泣くのはあての十八番じゃけんど、ここはこらえて 笑顔でいくのが、まっこと つらいけんどよ
気持ちは分かっちゅうがやけんど

おまんらの息の根を止められたわけではないがやき
いっちょ 繰り出してはみんがかえ?

ほったら、思わん恋でも 生まれるかもしれんがやきに なぁ


竹島 独島 問題について

2011-03-30 19:31:50 | 世界情勢
最近、竹島、独島 について考える。

第一 この島が、日本に属するのか、韓国に属するのかという問題があり、御互いの主張が真っ向から対立している。

第二 日本は、国際法によって、第三者の裁判を行い、その裁判の結果に従うので、是非 国際法廷に行きましょう。と誘っている。

第三 韓国は、ここは明確にわが国の領土なので、国際法廷に行く必要などない。と言っている。

第四 韓国は、軍事力で島を実効支配している。

第五 日本は、教科書にその問題について書いている。

第六 韓国は、その日本の教科書に対しても、不満で抗議している。

第七 この島は日本領土である と、アメリカは認めているが、国際法廷の決定に従うべきだとも言っている。

もちろん、この問題を言い始めると、きりがないほどである。
韓国は38度線で、自分たちと同じ血を分け合った朝鮮人と殺し合いをしている。
そして、日本との領土問題でも、やはり軍事を展開している。

リーズナブル という英語がある。
まあまあ、こんなところが、落としどころでしょうという、合理的な場所である。これは人間同士で、ある程度の折り合いをつけなければ、いつまでも争いが絶えず、殺し合いが続くということを、よく熟知した上で、近代国家は、落としどころを探るようになった。
近代国家では、その落としどころがよく分からないという場合は、裁判所などの第三者に判断をゆだねて、なるべく穏便に、解決を図る。

公平という意味では、第三者の判断が常に、公正ではないかもしれない。
しかし、戦争をして、殺し合いをするよりは、マシなのである。

韓国は、軍事を展開して島の領有権を主張する裏側には、「まず 日本は撃ってこない」という油断と甘えがあるからだ。
本気で日本が韓国に戦争をしかけると、その軍事力の開きは歴然だ。
もちろん 日本にも大きな被害が出るが、結果は、目に見えて日本に有利である。

だが、日本は 撃たない と韓国はもくろんでいた。

しかし、最近になって、日本がにわかに団結し始めた。
それは、国の難事ということによって、大和民族が、一致団結しはじめたのである。

この流れは、すぐに愛国精神という可燃性のオイルに火をつけることになる。
もうすぐ、日本は素晴らしい国。日本人は素晴らしい民族。という言葉が独り歩きするだろう。
そして軍事境界線に神経を尖らせている、この現在の状況を、一致団結して嘆きだすことになる。

それからが、韓国の恐れる事態になりうるし、ロシア、中国の領土問題にも波及することになるはずだ。
ロシアは、中国との交渉により難しさを感じている。
言い換えれば、この三国のなかで、ロシアはもっとも、領土問題では話しやすい相手だ。
なぜなら、対中国という切り札を日本が切る前に、中国から投資家を北方領土に入れると言っている事でも分かる。
中国は、”お得意様であり、もっとも警戒すべき相手。”という意味において、ロシアと日本は共通している。
ここから、話に入ると、ロシアとの交渉は 案外すんなり行くだろう。
ロシアは何も争いを望んでいない。
今はそれほどの国力も無いからだ。

さて、大和民族の団結。

これは、警笛を鳴らしておく必要があるかもしれない。
なぜなら、日本は、とても強い国だからだ。
読者が思っているよりも、多くの日本人が思っているよりも、実は、日本の軍事力はとてつもなく強い。

この国難を乗り切った後、この団結が、正しいベクトルを得て、良い方向に昇華してくれることを祈るのである。






吐く息

2011-03-28 16:50:18 | 世界情勢
朝起きて、吐く息が白いとき 大体 体温と気温の差は、20度以上離れている。
体温よりも60%程度以上温度が低い というだけで、吐く息が白くなるのである。
このとき、あなたの耳は冷たく 赤く充血して見えるはずである。
そして、鼻の先も赤くなっているか、あるいは 鼻水が垂れてくると感じる人もいるはずだ。
背中を丸くして、なるべく暖かいコートを着て、「冬は寒い」と言うはずである。
わずか、60%の違いで、これほどの大問題が 生活の中で起こるのである。
これは、あくまで体温を基準値にしているが、もし、体温と同じ程度の気温であれば、あなたは、暑いと感じるはずだ。
おそらく、汗がぼたぼたと落ちて、シャワーを浴びてすっきりしたいと思い、そして、できれば、この暑さから少しでも逃れるために、と、考えて、様々な理由をつけて、ショッピングセンターに出かけてみたり、映画館に行ってみたり、あるいは自宅で冷房を効かせてカキ氷を食べようとしているところかもしれない。

人間とは、それほどに、微妙な気温バランスに敏感で、皮膚は常に、自分自身では守れずに、綿や毛皮や、化繊や絹の世話になって生きていかなければならない、とても弱い生命体である。

そんな中、放射能という目に見えない恐ろしい物質ができた。
これは、目に見えない。
そしてそれが基準値の何千倍も観測されたりすることが、日常のニュースで流れるようになった。

目に見えないから あまり 直接の恐怖感は、無いかもしれない。
観念の中での恐怖感はもちろん、皆 共有しているけれども、実際に、このラインから恐ろしいのだということは、計測をする機械を常に持ち歩いているわけではないから、分からないという意味である。
例えば、白い息が出ると冬だとはっきり実感できる。
私の言う 直接 という意味がお分かりいただけただろうか?

そういう、目に見えないモノ。
それは、かえって情報に頼っていかざるをえず、逆に言えば、その情報だけが頼りなのである。

そして その、頼りの肝心の情報が、またいとも頼りないときている。
東電といえば、多くの東大のエリートを抱え、また科学者を持っている、最高の布陣を敷いているはずの団体である。
だのに、なんだ?このいい加減な情報は?
もう、腹が立つしあきれるし、不安になるし、何を信じてよいのか分からないし、このまま、いっそのこと、外国へでも逃げてしまうかと思う日本人がでてきても、不思議ではない。(もっとも、私は30年近く前のバブルの始まる前に日本を出てきてしまっているのは、ほんとうに、馬鹿騒ぎをして酔っ払っている当時の大学生たちをみて、これらが、未来を支えるとは思えなかったのがひとつ。利権利権で、大騒ぎをしている 連中や政治家を見て、この国は どんどんと駄目になるだろうと思ったことが二つ目、そして、三つ目のもっとも嫌になったことは、日本にいる限り、誰かが自分を監視下においてコントロールしながら、好きにあやつっている感じがとても不愉快にさせたことであった。この鎖を断ち切るためには、この国を出るしかない。そう思ったのだが、一体、誰が自分をコントロールしていたのか しようとしていたのかは、今でも謎だ。ただ、それがフリーメーソンでなかったということだけは、確かである。この第三の、問題については、いずれ書くこともあると思うが、おそらく日本に住んでいると誰もが感じる本当のストレスの原因についての核心になると思う。)