Sydney Yajima


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間違った解釈

2016-03-27 08:35:04 | 経済
ゼロサム社会という言葉がはやったことがある。
誤解を恐れずに、ざっくり言えば、誰かが得をすると、その分 ほかのだれかが損をしているという話だ。
まるで、質量保存の法則のような話だが、時間軸を厳密に限ると、これは、経済には当てはまらない。
当てはまると、バブルは起こらなくなる。

バブルというものは、まったくないものを、あるように錯覚するところから始まる。

多くの人が、錯覚をしている状態は、ほとんど熱病にかかっていると言ってよく、ある時 冷や水をかけられて目が覚める。
タイミングは様々だ。
大抵は不動産の下落が、兆候になる。

なにしろ日常にかかわるのは、不動産価格だから、庶民の関心も高い。
そして、右から左へならへ と次々に不安と不信、それに自信喪失が起こる。
これが、バーストの瞬間だ。

まさに今の中国だ。韓国だ。
彼らの負債は、今後長い時間をかけて、実働で払っていかなければならない。

アジア危機のとき、韓国はV字回復をした。
助けたのは日本だった。
だが、今の冷え切った関係では、日本はどの程度まで韓国を助けようとするかは、分からなくなってきている。

ゴールドの価格が上昇に転じている。
もう少し上がる余地があるのだそうだ。
だが、天井はさほど高くはない。
そこで、下落に転じるのは、中国のバブル崩壊とリンクするタイミングだろう。

今、ゴールドが上がっているのは手持ちの元資産を安全に移行させようとしている人々がたくさんいるからだ。



米国の大統領選挙について

2016-03-16 21:23:59 | 政治
二人の候補者、
共和党のドナルド トランプ氏
民主党のヒラリークリントン氏

この二人の一騎打ちになるとの下馬評を信じて、話を続ける。

二人の共通の部分は何か?
共通していない部分は何か?

という点だ。

二人とも、TPPには、反対している。
もちろん、政府の推進してきたことだから、大統領が何かを言ったところで、変化はない。
これは、もう決まってしまったことなのだから、引き戻せない。
引き戻せないことを、分かったうえで反対し、自分たちは反対したのだということを訴えているに過ぎない。
したがって、ここの主張については、無視してもいい。

移民政策については、多少違う。
違うが、ヒラリーは、移民について、やや寛容だ。

寛容ながら、しかし、貧困のスパニッシュを入れたいとか、イスラム教徒を増やしたいとは、言わない。
ただ、金のある、技能のある移民をさらに増やしたいと考えているのは米国の伝統であり、かつてもそうであったように、これからも発展を外の力=移民によってh、発展していこうとしている。
だが、ドナルドは違う。
彼は、移民・・・有色人種に対して、徹底的に毛嫌いしている節がある。
この点、アメリカは、アメリカではなくなってしまうのではないか?と危惧されるのだろう。
多くの論調においても、彼の人種差別について取り上げられている。

もっとも、日本にとって問題になりそうなことは、しかし、これらの点ではない。
アメリカの対中国政策についてだ。

共和党であろうと、民主党であろうと、対中国の手綱が緩まることは ない。
中国は、拡張政策を続けている。
言葉ではそうではない。と言っても、昨日もインドのカシミア地方に侵入した中国軍の事象があったところだ。
中国には、味方が少ない。
数少ない中国の味方は、北朝鮮であったり、アフガニスタンの一部やパキスタンなどである。

一旦弱みを見せると、世界中がハイエナのように、引きちぎり、食い散らかすであろう。

一説によると2017年に、共産党が崩壊するとささやかれている。
本当にそうなるかどうかは、分からないし、軽々しく信じてはいけない。
だが、少なくとも、外貨準備高が減ってきており、また、借金が膨らみ続けているのは事実で、もし、元の価値が暴落すると、それらの、返済は一気に滞るというシナリオだけは、確かである。
その時期が2017年だと言うのだ。

大統領選挙は、そこを見越しているという面を、よく見つめておく必要があるだろう。

しかし、単純に、トランプ氏になったから、とか ヒラリー女史になったら、と言って大騒ぎすることではない。
また、大統領選挙で見えなくなってしまう「本当の政局の変化」もあるだろう。

ゴールドの投資について

2016-03-10 01:59:24 | 経済
ゴールドを持つことで、安心を得ることができる。
そう考えている人は多い。

その考え方には、一定の理解ができる。

ゴールドは、洋の東西を問わず、いつの時代であっても 黄金に輝き続け、不変の価値を持ち、錆びることなく、重宝され続けてきた。
本当の富とは、ゴールドを保有することだ。
そう豪語している、ユダヤ人を私は知っている。
彼は、ドルを信じない。
もちろん、土地に対しても価値をさほど認めない。
常に、ゴールドを金庫に眠らせている。
そう、眠らせているのである。

もちろん、ユダヤ人の歴史の中で、ゴールドは多くの危機を救った。
殺されそうな場面で、「金だぞ」の一言で、何度も命を救ってくれたのも、ゴールドだ。

今、ゴールドの位置はどこにあるのだろうか?

1974年以来のチャンスだと言う人もいる。

ゴールドはインフレのときにこそ、真価を持つ。
当時の世界はインフレの真っただ中だった。
インフレが進むと、ゴールドの相対価値は上がるからだ。

だが、今の世界はどうだろうか?中国発のデフレが世界を覆っている。
少なくとも、日本はマイナス利率をさえ導入し、いずれ、スイスを超えて世界でもっとも低い利率を更新するに違いない。
それも、これも、デフレへの対抗策だ。

こういう時に、ゴールドが上昇するだろうか?

私は、そうは、思わない。


少なくとも持ち続けることにおいて、多くのリスクがある。
オポチュニティー コスト と言う奴だ。

もちろん、私は間違っているかもしれない。
だが、そう思ってはいないあなただって、正しいとは限らない。









潜在的な不安

2016-03-07 23:47:36 | 経済
アメリカの雇用率が発表され、やや安どの声が聞こえる。
しかし、世界を覆う不安は、中国発の不況だ。
中国はG7からも、様々な批判を受け、それをかわすために、様々な言い訳を用意している。
新しい市場・・・社会主義らしく、国民の生活向上を打ち出すなどとしている。
だが、中国からの資金流出はとどまるところを知らない。
オーストラリアは資源輸出国なので、過去五年の60%にも及ぶ石炭価格の下落はまともに、影響を受けている。
ブラジルなどの新興国の不況は25年ぶりの最悪期に入っているのだ。

しかし、今の状態はまだまだ、始まりに過ぎない。

世界を覆うのは、いつも 希望と不安の二つしかない。
希望をもつ人々は、希望から自分の投資計画を立てるだろうが、不安を持つ人々は、いかに持っている資産を守るかということしか考えない。
どちらが、正しいということもなく、間違っているということもない。

ただ、今は、誰の目にも不安が勝っていると映るはずだ。

眼のない鳥

2016-03-06 10:26:35 | 政治
イラクから、無人飛行機が飛んだ。
その無人飛行機が墜落し、米軍はそれを解体した。

無人飛行機には、レーザービームがついており、それは殺傷能力を持つ。
イラクにそんなテクノロジーがあるはずはない。

アメリカの調査が始まった。
小さな破片から、集めだすという気の遠くなるような作業で、この調査は結果を出すことができるのか?
と危ぶまれるほどだった。

運搬途中で何度も、妨害も入った。
その結果、誰が作ったのか、はっきりした・・・

中国だ。

中国は、すでに、ステルス性能をもつ無人飛行機を作り、レーザービームを備え、輸出までしている。

例えば、米国はやはりステルス性能の無人飛行機を持っているが、輸出には慎重で、現在 イギリスとイタリアにしか売っていない。

眼のない鳥は、静かにやってきて、ピンポイントで要人を殺し、飛び去って行く。
しかし、その気になれば、爆弾を積み込むこともできる。

我々は、恐怖を感じるべきなのか、それとも、不安を持たないようにするべきなのか。