Sydney Yajima


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沖縄の問題

2011-11-30 00:29:43 | 政治
日本人の問題として、沖縄のことを本気で考えたことが、ありますか?
と、たとえば、大阪に住んでいる人間。東京、名古屋に住んでいる人間に、聞いてみたら、何と言うだろう。
大阪の人間は、たいてい 「そりゃ 考えとるわ あたりまえやないか」と言う人が多いだろうという自信が私にはある。
私の出身地には沖縄村と呼ばれる地域があり、そこには、ボクシングで有名な渡嘉敷さんも住んでいた。

沖縄は大阪にとって、とても身近な存在だったし、今ではもっと 近くなっている。しかし、東京の人はどうなんだろ。

私個人にとっての沖縄は、尊敬する友人が住んでいるとても楽しい思い出がたくさんある場所だ。
沖縄そばもおいしかったし、また、ピッツア ハウスのステーキもおいしかった。それに、金武では、考えさせられたし、あのヘリコプターの落下後では、なんとも言えない気持ちになった。
どうすれば、解決なのかという答えは、私には、はっきりとしたものが、どうしても見つからなかった。
それは、基地によって、迷惑している人もいるのと同時に、基地によって生活している人もいるという現実もあり、また、若い世代では、中国の脅威のほうをより心配していることも、聞いている。
つまり、アメリカ、中国という大国のなかで、ヒリヒリとした緊張の国際世界を 否応なしに感じているのが、沖縄なのである。
それでも 一度会った人は一生の友人だと 受け入れてくれ、そして、今でも彼らはきっと、その元気な笑顔で、乗り切っているんだろうなあ と私は、遠くから思いを寄せるのである。

そんななか・・・


不適切発言で沖縄防衛局長を更迭 防衛相、「普天間」影響必至
2011年11月29日 22時25分

 一川保夫防衛相は29日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐり、女性や沖縄を侮辱する不適切な発言をした田中聡沖縄防衛局長を更迭した。沖縄県側は仲井真弘多知事が「コメントしたくない。口が汚れるから」と強い不快感を表明するなど反発しており、政府の普天間対応に影響を与えるのは必至。野田政権に大きな打撃となった。
 一川氏は同日夜の記者会見で「沖縄との信頼関係を失いかねない重大なことと認識している。弁解の余地ない」と陳謝。「報道の内容に近いやりとりがあったと本人が認めている」と述べた。

東京新聞より抜粋

本当に、分かっていないと 私はとても苛立たしい気持ちを感じた。
苛立たしい気持ちは、この防衛相に対してでもあり、またもちろん、防衛局長にでもあり、マスコミに対してでもあり、そういう何もかもにたいして、腹が立つのである。
なぜか。

沖縄の人は、いつだって、覚悟をしている。
覚悟は、目の前で戦闘機が飛んでいるのを 毎日見ていなければ、理解できないはずだ。
その覚悟の上で、自分たちの運命を受け入れ、しかし、したたかに自分たちの行き場所を見つけなければならないのだ。
その覚悟は、頑固な表情を作ってしまうだろう。
頑固な表情は、自分たちと、自分たち以外の人たちを、分けてしまうことになるかもしれない。
しかし、それもまた、仕方の無いことなのだ。
私にはその気持ちが分かる。
なぜなら、多かれ少なかれ、外国で住んでいる日本人は、同じ環境にいるからだ。

だが、私は単に沖縄を、その人々を 擁護したきれいごとを言うつもりは無い。
私は、沖縄自身にだって、問題があると思う。
沖縄は、過去、一度も、ひとつにまとまって、何かを言うということをしてこなかった。
できるわけがない。
なぜなら、沖縄のほとんどの人のそれぞれが それぞれの立場で、自分の利益だけを考えて、沖縄全体のことなどは、考えられないからだ。
それは、そんなもんだろうと思う。
私はそれを 責める気にはなれないし その気もない。
人間は、沖縄であれ、東京であれ、 多かれ少なかれ、そんなものだからだ。
それに、だ。
沖縄には 観光以外に、大きな産業がないのである。
これが、多くの若者を島から離れさせる原因になるだけでなく、経済が回らないために、どうしても、国や基地に頼らなければならなくなってしまう。

しかし、それにしても、せめて一歩、あともう少しぐらいは、沖縄が今より 良くなることは、できないだろうか。
政府の人間は、普天間の前に、日米地位協定の 不平等をなんとかしなければならないはずなのに、まったくそんな議論もでてこない。
これこそ、逃げちゃ いけない問題はずだ。

もっと、ビジネスのチャンスも作ることはできないだろうか?と考えてみた・・・
すでに、ありとあらゆる観光資源に関しては、開発されているのだから、もうひとつ、カジノ構想も考えればどうだろう。
雇用には十分に応えられるビジネスになるはずだ。島にもたくさんのお金が落ちる。
米軍基地があるのだから、それをもっと利用する方策を考えてみてはどうだろう。
米軍基地の中は、リトル アメリカになっている。
もちろん、アメリカとの交渉をしなければならないが、日米共同で、より、アメリカらしいエンターテイメントを、観光資源として作ることもできる。アメリカ兵も喜ぶし、日本人観光客も、また、楽しめる。例えば、ラスベガスからショーを持ってきてもいいだろう。あるいは、慰問をする機会をもっと、コンサートとして収益のあるものにしてやれば、エンターテイナーも魅力を感じるだろうし、アメリカにはそんなチャンスがあれば、いくらでも楽しい仕掛けをする人間がいる。これは、多くの観光客を沖縄に引き込むだけでなく、多くの沖縄の「平和的な」雇用を生み出すことになる。
あるいは、海底に眠っている、資源を開拓してみることも 新しい機会をつくるのではないだろうか。
沖縄の近くには、まだまだ眠っている資源があることは、はっきりしていて、それを、日本政府は、調査しているにもかかわらず開発しようとはしない。理由は、たくさんあるのだが、一番の理由は、今までオイル天然ガスなどは、オーストラリアや中東から買い付けたほうが効率的で、安かった上に、自然環境を破壊しないと言うメリットがあったからだ。
沖縄の、巨石文明の謎も、大きなロマンをかきたてるし、そこには、人類史を覆すストーリーも隠されているはずなんだが、そのことについても、日本の考古学者たちは、何もしない。
すくなくとも紀元前8000年の人類史がそこにはあるはずで、それはエジプト文明よりはるか昔なのである。
今の歴史の教科書が 石器時代と書いているが、そのときに、沖縄には立派な文明があったのだ。これをもっと研究して、きちんとした成果がでれば、世界中の注目を集めるのに、何もしないなんて、本当に馬鹿げている。
沖縄には、あんなにたくさんの世界チャンプが出ているのに、タイトル戦が沖縄では行われないというのも、不可思議だ。
世界タイトルは沖縄でやればいい。
宮崎や、高知でキャンプをするベースボールも、沖縄でキャンプをするといいだろう。
筋肉が固くならない温暖な気候は、きっと 選手にとっても いいはずだ。
沖縄は、もっともっと、ポテンシャルを生かして、そういうところへ働きかけることをすれば、いろんなビジネスチャンスが広がるはずなんだ。

それに、だ。
沖縄にとっても、東京にとっても、敵は、外にいるんだ。
日本人同士で、誰が何を言ったとか、それが遺憾だとか、冒涜だとか 言っているうちは、なーんにも解決しない。
普天間基地の問題は、アメリカと交渉するべきで、そのために、日本はアメリカを、首根っこを両手で揺すぶるぐらいの根性が なければだめなんだ。
沖縄自身だって、そうだ。
沖縄の中で、それぞれの利権や、小さな利益だけを考えて、お互いもめていたら、一体、体の真ん中に 何があるのかさえ、分からなくなってしまう。


中国のバブルが弾けた後 どうなるか。

2011-11-27 11:00:08 | 政治
中国のバブルは おそらく私の感触では すでに弾けたと言えるだろう。
多くの 日本のメディアも報じ始めているし、不動産のバブルは 雪崩をうってくずれている。

こんな中で、私は この後に来るであろう中国について 考えてみたい。

金融が破綻すると、多くの倒産企業が出るのと同時に、失業者が増える。
その結果、日本への不法移民が膨大な数で増えるだろう。
日本の政府はなまぬるいので、不法移民を止める方法はないだろう。

また、中国の国内各地では暴動が起きる。
その暴動を鎮めるために 中国政府は軍隊に頼らなければならなくなる。
自然、軍隊の政治的発言力が増えて、中国は 右傾化していかざるをえない。
その後、右傾化した中国は日本への領土野望を隠そうともしなくなるだろう。

アメリカはすでに そこを見ている。
だから先日紹介した、レポートのような 戦略会議がすでに始まっているのだ。

日本の絶望的な政治家たちは、いまだに、寝ぼけているのか、それとも根っこからアホウなのか 分からないが、何の危機感も緊張感もなく、防衛に関する話し合いも あるいは移民と経済の相互関係についても、あるいは 百歩譲って、震災後の復興予算でさえも、何も出来ていない。


きれいごとでは 生きていけない

2011-11-27 06:34:12 | 政治
ケインズの経済理論に ヒビが入り始めている。
ケインズの理論は 1920年代後半から 彼のカリスマ性もあいまって、多くの支持者を得ている。現在でも 大学一年生になったら、習う最初の理論体系である。
今の日本の経済政策も おおむね彼の理論にのっとって 決定されているし、その点からいえば、分かりやすい。
しかし 例えば、利率を低く抑えておけば、不動産価格が上昇するという図式は 今のところ日本においては、当てはまらない。
日本の利率が ゼロ金利であっても、投資先は日本の不動産には向いていないのである。
では、どこへ向いているのだろうか?
という疑問が当然出てくる。

投資先というものは、投資をしたい方向へ向くものである という大原則を忘れてはいけない。

分かりやすく言えば、車の好きな人は 車を買い、女が好きな人は 女を買いに行くだろう。
今は、家を買いたい人が 少ないのである。

理由は少子化と 無関係ではないだろう。
子供が減っているのに、夫婦二人で、大きな家も いらないと思うのは 当然なのだ。

これから売れる不動産は、そういう子供の居ないカップルが、ホテル感覚で住める都会の住居で、その流れはすでに始まっている。
しかし、大掛かりな庭師の必要な邸宅や、一匹何百万円もする鯉のいる池などには、見向きもしない。
農家や莫大な山林も 必要ないのである。

日本の不動産が安くなっていくのは、理の当然で、これから 上昇する理由もまた そう簡単には見つかりそうもないのである。
では 投資先はどこへ向かっているのだろうか?
たんす預金であるのかもしれない。
円高になるのは、多くのたんす預金があるからで、円の需要が多いからだ。とも言えるかな。

アメリカの勘違いは、今でもアメリカに投資価値があると信じている日本人がたくさんいるだろうと思っていることだ。
日本人はアメリカには投資をしない。もう、ロックフェラー ビルディングを買って喜ぶには、成熟しすぎているのである。

ケインズの理論では、利率とマネーサプライの図式が出てくるけれど、もちろん、それを 当てはめてそのとおりになるということは、一定の条件のもとでのみ可能であるかもしれない、が、場合によっては、大きな誤算が生ずることは、今の経済状態をみれば分かる。
今までは、雇用と消費、GDPだけを 見ていればよかったかもしれないが、そのほかに、たとえば ギリシャの行った偽証経理などという、理論上はありえないが、人間の 業の深さから起こる 大失敗も これからは何らかの数値として、含まなければならなくなるのかもしれない。
そんな 馬鹿な と笑う無かれ。
軽視できないのは、今回のヨーロッパの破綻の引き金になっているという紛れも無い事実があるからだ。


いずれにせよ、今の時代は混沌としている。
そのなかで、生きていくためには、知恵と情報と そして、仲間と その協力が必要だ。
GSMの仲間たちはそのことを 良く理解してくれている人たちばかりだ。これは、お金では買えない資産なのである。
ケインズを超えた、大嵐のなか 荒海をのりきるためには、こういう目に見えない資産を持つことだ。





GSM

2011-11-26 16:17:11 | 政治
私は 愛する祖国のために そこに住む 友人たちのために、今後も オーストラリアからメッセージを送っていくという決意を今年になって新たにしている。
GSMの中では おおくの友人たちに、オーストラリアへの投資がしやすくなるようにさまざまな株式の情報交換をしている。
それも何十という多くの優良企業を、どんどんと惜しげもなく 情報を出しているので、それこそ 宝石がきらめいているように見えるはずだ。
今後も 私はGSMでどんどんと オーストラリアの投資先を紹介していくつもりだ。
これは、大出血大サービスと言っていいかもしれないが、私は GSMのみんなが大成功して シドニーに遊びに来てくれることや、また私が日本に遊びに帰ったとき 歓迎されたいと思っている。

GSMの友人たちには、本当に素晴らしい人たちがいる。

これは、投資を通じて知り合う 多くの集まりの中で、人間的な心の交流ができるという意味で 稀有であると思う。 金儲けだけできれば良いという考えでは、あまりにも寂しすぎるではないかと 私などは思うわけで、それが甘いと言われるのか 間違いだと言われるのか、私には分からないなりに、しかし、人間、金儲けだけでは なんともならんと 結論したのである。

しかし、金儲けも必要なわけで、そのためには、情報をつかむことが大事だ。
だから、私は友人たちに、どんどんと情報を分かち合うことにした。

理由は、長年付き合ってきて、ようやくそういう雰囲気がGSM内でできたことに起因する。
とても、嬉しいことだ。

中国人の不動産購入について

2011-11-26 12:21:04 | 政治
日本は 中国政府 および中国人の日本国内の土地の購入を規制するべきである。
その理由は、中国の土地の購入を 日本政府や日本人が購入できないからである。

つまりすべて公平に行わなければ、ならない。

私が、ここで言うのは、将来に禍根を残さないためである。

今、この禍根の根を絶たなければ 我々の子孫に大きな災いとなるであろう。

これは、日本の将来にとってとても重要なことだ。


どうか、政府に働きかけて欲しい。
今ならば間に合うかもしれない。

アメリカと中国の戦争

2011-11-25 22:26:04 | 世界情勢
私は 何度も書いてきたことの中に、アメリカをなめてはいけない と言う言葉がある。
そしてそれはいまでもそう思っている。

読者の皆さんは ASBという言葉をご存知か?
AはAIR
SはSEA
そして、BはBATTLEである。

アメリカはCSBAに示されているような危機感を持ち、現在そのために 確実に中国を眠らせるためのストラテジーを、立てている。

読者の方々は、日本は、関係ないだろうなどと 間違っても、思ってはいないはずだ。
日本はそれこそ、渦中のどまんなかに位置する。



この地図をご覧あれ。
中国の第一ライン そして第二ラインが明確に記されている。
中国は、日本を乗っ取ってしまうつもりなのだ。

アメリカは、台湾を併呑する中国の野望を阻止するために、最大限の布陣を敷くと言っている。
はっきりとさせておきたいことは、台湾がなんとなく中国の一部だと誤解している日本人が多いけれど、そうではなく、アメリカにとっては台湾は、ひとつの中国であるとディプロマティックには言うけれど、決して失うことの出来ない重要な拠点であるということだ。

そして日本は、今このど真ん中で、今後 かなりの緊張感を伴って、アメリカとともに自国を守るために、軍拡をしなければならないということだ。
かつて、ソビエト連邦が攻め込んでくるという冷戦状態とは違うことは、その当時はアラスカでアメリカとソビエトが密に連絡を取り合い、決してお互いが核爆弾を使わないように、話し合っていた出来レースだったのに比べ、今回は、北京、テヘラン ラインというイスラエルとイランといういつ爆発してもおかしくない火薬庫を抱えていることと、また1997年のアメリカの偵察機が中国によって、捉えられたという屈辱を アメリカは決して忘れてはいないということがある。(思い出して欲しい あのあと すぐにアジアクラッシュが起こった。)

今回は、アメリカはまず地固めとして、環太平洋の共同戦線を張ろうとしている。
日本はその中でも、もっとも中心であり、滑稽なことに、日本人がそのことに まったく気付いていないということだ。

さらにこの地図をごらんあれ


アメリカは、すでに中国のミサイルの能力を把握しているだけでなく、サイバー戦争はすでに始まっている。
つまり、日本人がよく分かっていないだけで、すでに アメリカと中国の戦争は、始まっているのである。

今 アメリカは中国の軍備が 思ったよりも早く、かなりのレベルに到達していることに 焦りを感じている。
これが、恐ろしい。
アメリカは、必ず 中国が手におえなくなる前に、叩くからだ。
このCSBAは、そのための最初の手引書である。

日本人たちよ、あまりにも、あなたたちは お気楽すぎる。

中国の破綻

2011-11-24 19:58:04 | 政治
中国のバブルが弾けつつあるのか、あるいは すでに弾けてしまったのかについては、各議論が分かれると思うが、ここで、非常におもしろい議論がなされている。
是非 見ていただきたい。

中国の、ほとんどすべての業種は、インフレによって淘汰されるという議論と、人民元の不当な為替をなんとかしてほしいというアメリカの思惑がぶつかり合っているが、これは噛み合わない議論である。なぜなら、人民元の不当な操作によって インフレが生じたのは、中国自身のせいである。アメリカの求めているものは、中国政府としての透明性と 人民元をマーケットに任せるということなのであって、結果がどうなるかということではないのである。
例えば、インフレが加熱しようと、しなかろうと、アメリカにとっては 関係ない話なのだ。

次に 中国が危機感を感じている中国軍事包囲網に関しては、アメリカの言い分は中国の100兆円以上に及ぶ不透明な軍拡が、問題なのであってアメリカのみならず周辺諸国はそれに脅威を持っているために、お互いが手をつなぐ形になったのであるというものであり、中国の言い分であるアメリカ主導の中国包囲網という言い方そのものが 当てはまらないと言うことになる。
これらは、言葉遊びに聞こえるかもしれないが、いずれにせよ 我々の住む地域は日本であれオーストラリアであれ、緊張してきているのは、疑う余地もないのである。

中国不動産がすでに破綻の危機になっているのは、そのオフィスや住居が 誰も住まないまま廃墟になりつつあるということでも、はっきりと失敗の後が見える。この失敗は、じつにソビエト連邦で行われた コルホーズ ソフォーズと同じ失敗だとまでは言わないけれど、かなり 近いものがある。
つまり、人がいてそこに国が整備することは政治力ではなく、自然力なのであるが、一方、政治力でまず道路を作りそして人が住むようにするというやり方は、日本列島改造論で田中角栄がやったことに類似している。それでも成功するところは成功するが 失敗すると巨大な第三セクターとして 残ったことは記憶に新しい。

さらに、中国の広げた風呂敷はアフリカをすっぽりと覆ったことが、上げられている。
これは、アフリカ全体をチャイナタウン化する計画であり、今後 安い製品が中国からアメリカに来るのではなく、メードイン アフリカとして来るようになるというジョークともなんともとれない不気味な終わり方をしている。

いずれにせよ、中国がアフリカに進出してきたのは、あくまでも、資源目当てであった。
このことは、中国が破綻した時点で、その後、どのくらいの資源が継続的に必要になるのかということが、まだまだ数値としてはっきりしていないことで、中国の政策が成功であったのか、失敗であったのかが分かるであろう。アフリカの政治リスクということを考えると、なかなか、アメリカやヨーロッパからでは手が出せなかったという経緯もあるうえ、いまさらアフリカとかかわってどれほど利益が出るのか、欧米は懐疑的になっている。しかし、彼らは今まで、それこそ散々なことを人種偏見とともにやらかしてきており それが、アフリカ諸国の反発を買っていることも、事実なので、欧米がアフリカで何かをするためには どうしても力づくでなければならないために、コストがかかりすぎ、その上結局は、信用をされていないので、何も得られないということになってしまう。
その点、中国人は、アフリカの政治などには一切の興味も無く、ただ、利益が出さえすればいいので、アフリカの人々にとっては、かえって分かりやすく 好都合なのであろう、 喜んで、協力することはないが、それでも欧米よりはかなり 緩いテンションで付き合いが始まる。そしてさまざまな合意がかなり短期間に為された。
日本は 長期にわたって、かなりアフリカに援助をしてきたが、おいしいところをみんな中国に持っていかれてしまった感がある。同じようなアジア人がきて、日本に好印象をもっていたアフリカ人たちが中国人を迎え入れやすい地盤があったことは、目に見えない日本の貢献があったことだろう。

その中国が破綻するということは、これらのさまざまな国々にとって どんな意味を持つのだろう?
私たちは とても 面白い時代に生きている。
そうは、思わないか?




ドイツ国債「札割れ」未達額大きく「不安視」も

2011-11-24 16:16:38 | 政治
ドイツ国債「札割れ」未達額大きく「不安視」も

ドイツ政府が2011年11月23日に実施した期間10年の国債の入札で、60億ユーロ(約6200億円)に対して応札額が約39億ユーロにとどまる「札割れ」が起こった。落札利回りは1.98%となり、流通市場の価格を上回った。
ドイツ国債の入札制度では、入札予定額に届かなかった金額分の国債はドイツ連邦銀行(中央銀行)が購入することになっているため、「札割れ」するケースは少なくないとされる。ただ、今回のケースでは未達額大きく、市場関係者のあいだでは不安視する向きも少なくない。
南欧諸国の国債利回りが上昇するなど、欧州諸国の財政への不透明感は強まっていて、各国への波及がどこで歯止めがきくかは読みづらい状況にあるようだ。


以上 記事抜粋


私は、このニュースが世界の投資家やファンドを 今 震撼させていることを 知っている。
事の発端は、おとといのことだった。
私の友人の さる 大手のファンドの 仮に M君としておこう。が、「もうだめだ。もう 終わった」と繰り返し言っていたのである。彼は、いつも強気で、2008年の9月に出会ったときでも、2008年の3月に底値をつけた後であったにもかかわらず、まだまだ 新興国の需要があるので、オーストラリアは大丈夫。たとえ シドニーの不動産バブルが崩壊しようとも まったく 影響はないさ。と言っていた人物である。「どうしたって言うんだ?」と私は聞くことさえも出来なかった。彼は、終わったとしか言わないからだ。経済は生き物で どんな場合でも終わることはないと言うのが私の持論なのだが、一方に肩入れしすぎた人にとっては、すべてが終わるという閉じ込められた世界に入ってしまうこともあることがある。
私は分散投資に反対する場合と 賛成する場合があるが、おおむね 賛成する。それはリスク分散という意味での話だが、いかんせん、人は株式に得意だとか、不動産のエキスパートだとか、自分を何かひとつの分野に長けていると信じていて そのなかで、分散投資をする傾向があるので、それは、本当の意味では分散にはなっていないということに、気がついていないか 気がついててもその通りに実行できないことのほうが多い。

オーストラリアは、強い 鉄鉱 石炭の需要に支えられ、ここ数年、世界の低迷を尻目に 伸びてきている。
ここで、言っておきたいことは、日本も世界に比べれば、まだまだ 資金は潤沢で、言うなれば、全く問題のない大金持ちで、せいぜい庭先に飼っている鯉の何匹かが病気になった程度のものであったのである。
もちろん、オーストラリアだって、似た境遇だった。
しかし・・・

BMW フォルックスワーゲン ダイムラー などなど世界に冠たる企業を抱えている国、ドイツの国債が売れ残ったというのは、しかし、私にとっても 大きなショックだ。本当に 驚いた。なぜもっと、大々的にこの大事件を日本では報道しないのか不思議なほどだ。これは 9・11よりも、大きなニュースなのである。
この先、どうなるのか?ということを当然考えなければならない。
間違いなく起こりうるであろうことは、 ドイツの銀行が軒並み売り込まれるであろうし、そこから金を借りている企業・・・とくに、借り受けた金で、世界中のさまざまな会社を買収および拡張、(もしくは短期間での異常な膨張)をしつづけてきた企業などは、一気に破綻に持っていかれることを意味する。
それは、例えば中国などに進出していた企業が 一気に引き上げなければならなくなることも 当然、視野に入れておかねばならないだろう。
すると中国の雇用が 一気に冷え込み、その結果 すでに不満な分子が 暴れだす可能性が出てくる。すでに始まっている不動産価格の暴落サインを 温習の人々は見逃すことは無く、すでに損切りが香港で始まっている。
つまり、一時 世界から中国へ資金の引き上げが始まる可能性もあり、その結果 見えてくるのは、米ドルの再暴落と言うシナリオである。日本円は強くなり、(これは日本の経済の土壌がまだまだそれでも強いと判断した世界の投資家の信用度と一致しているわけだが)そうなると輸出関連企業は 軒並み下げることになり 現在すでにその傾向は 始まっているはずだ。

世界同時株安



この言葉は3年前に、GSMのメンバーたちは 散々 聞いただろう。
私は、GSM内で散々 警告してきたのである。
世界の意図は、はっきりしている。
それは、中国を引きずり落とすという計画であり、それは今も着々と 進んでいる。
表向きは、「我々は中国の発展を歓迎する」と言っているが、それは あくまでも (我々のスタンダードに添った発展)であり、決してそこから一ミリも出てはいけないという意味でもあるのだ。

また 以前 GSM内で 書いたとおり、すでに、アメリカ人やイギリス人、スコットランド人 南アフリカ人たちが オーストラリアに移民を始めている。
私の周りにも たくさんのアメリカ人の友達が増えた。
それは、移民という言葉に含まれるような貧困だとか、あるいは、難民という種類のものでなく、アメリカの最富裕層や、あるいは、南アフリカの富裕層なのである。この傾向は、もう 過去20年続いているのだ。その傾向が、いまではもはやシフトと言っても差し支えのないほどの人数と 資金の移動を伴っている。
オーストラリアのドルがますます強くなってきているのは、単に中国に石炭や鉄鉱を輸出しているからではないのである。

オーストラリアは、アメリカと気候風土も似ており、また食べ物も安全で しかも治安は格段に良い。
アメリカ人は、子供たちをオーストラリアで育てることに、なにも 心配することなく、またやや英語は違うと言えども、英語は英語なので、ジョークのセンスなども、共有できるのである。

ところが、である。統計をみると、アメリカ人の到着はそれほどでもないことに私は正直驚いた。
と言うのは私の周りにいる 友人たちは ニューヨークから移民であってり、南アフリカからの移民であったりするわけだが、それは あくまで”私の周り”という特殊環境のなかでのみ起こる実感度であって、実際に人数から言えば やはり圧倒的に中国やインドなどからの 働き口を求めての移民が 多いのである。つまり私の周りの人数は、たとえばそれが数百人単位であったとしても、簡単に埋没してしまう程度に過ぎないので、統計には表れないということだ。

この統計という数字は、もちろん嘘をつかないので、私の実感がその意味では 間違っているということには なるだろう。
しかし、私は驚いている。
というのも、ここ数年 確かにさまざまな変化が起き、その中には、いままで オーストラリアには存在さえしなかった 新しい動きさえ出来てきたということなども、また 起こっているからだ。このことに関しては、詳しく書くことは、ここでは控えるが、GSM内でまた 議論することにする。

いずれにせよ、私には、今回のドイツの国債は すべての一連の動きの中から 、かなり大きなサインだと判断していることだけを 今日 ここに書いておくことで 今後の 意味を読み取ってもらいたい。







米倉さんへ

2011-11-21 23:44:23 | 政治
理屈なく反対、困った発言」米倉経団連会長が孫ソフトバンク社長を批判
2011.11.21 18:36 [財界]
 経団連の米倉弘昌会長は21日の会見で、ソフトバンクの孫正義社長が経団連の理事会で原発再稼働優先の提言に異を唱えた問題について「理解に苦しむ」と強い不快感を示した。

 「(理事会の前の)エネルギー委員会でソフトバンクの代表の方も意見を言われ、誰からの賛同も得られず結局は原案通り採択された」と指摘。「ちゃんとした理屈もなく反対だというのは困った発言だ」と批判した。

 経団連会長が会見で加盟企業を批判するのは異例。孫社長は意見が取り入れられなければ経団連からの脱会も示唆しているが「ご本人が考えること」と突き放した。

 ソフトバンクは福島第一原発の事故後、太陽光発電など自然エネルギー事業への参入を表明。一方、経団連は11日の資源エネルギー委員会で「安全性の確認された原発は再稼働が重要」とした提言をまとめ、15日の理事会で了承を求めた。


これは、産経のニュース記事からの抜粋である。

私は米倉会長が好きだ。
彼は、実直でとても頭がよく またその人柄はとても素晴らしいと思う。
しかし、今回のこの発言が事実だったとすると、私とは大きく意見が異なる。

理屈なく 反対している という米倉氏の意見なので、私なりに彼に対して理屈を述べたい。
此処を読んでくださっているみんなが、私の理屈が正しいか それとも間違っているのかを判断してほしい。

まず、放射能が人間にとって 危険かどうかという議論。
現在 日本のみならず、世界中で放射能の年間被爆量の数値が、きちんと提示されている。例えば医療用であっても、数値の上限が決められており、病院は患者に対して上限を超えてはならないと決められている。それは、放射能が、ガンや白血病、ホルモン異常などを引き起こすことが、科学的に実証されているからである。
そして、原子力発電所は、放射能を伴う発電所である。

フクシマの事故が起きて、原子力発電所の安全性の確認という土台そのものが、なくなった。つまり、国や原子力保安委員会などが、安全だと認定していたから 福島第一原子力発電所は運転されていたのである。しかしながら、それは事故をした。
繰り返すが、3月11日まで、福島第一原子力発電所は、安全であるという確認がなされていたのである。その発電所が水蒸気爆発を起こし大気中、および 地下水 および海水に大量の 人体にとって危険な放射能を撒き散らしているし これは現在も進行形である。
それにより、福島の広大な土地に人間が、住むことができなくなってしまった。そこにいた人々の人生、何世代にもかけて築かれた村、町 生活 などなどが、すべて 根底から無茶苦茶に壊されてしまった。
これは、事実である。
ここまで、書いていることに 一切の嘘もなければ、大げさな表現も 風評もないことを、まず読者に確認したい。
そして、この事実を米倉会長自身が このことを良くご存知であることを前提に 話を進めてみたい。

まず、安全確認とは何か ということについて考えてみたい。安全確認とは、事故が起きないという安全が確認できたということを指す。事故が起きないために、さまざまな処置がそれこそ たくさんのお金をかけて行われているわけで、そのためには何十兆円というお金が使われてきている。何重にも張り巡らされた最新施設には、これでもか、これでもか と放射能が外部に漏れだすことのないような防御策がとられ、ありとあらゆる想定を行い そして、安全確認がされているわけであり、それは、福島第一原子力発電所の場合も 同じであった。しかし 事故は起こった。
福島第一原子力発電所が特別に危険な発電所であったわけではなく、なぜ事故が起きたのかといえば、それは、国も原子力保安委員会もありとあらゆる学者先生も科学者も、十分ではなかったからである。
事故が起きたあと、今までの基準を見直したとしても、今後、いくら大丈夫です と言われても、誰ひとり もう、あなた方を信用できない。


事故が起きるまでは、日本人はあなたがたを信用してきた。
それは、何十年にもわたって、あなた方のさまざまな説明や、安全性のアピールなどによって 私たちが それを信用してきたからである。しかし、繰り返すが、事故は起きた。
この事故は、一度でも起こしてはいけないタイプの事故である。なぜなら、これによって 何百万人の方々がこれから数年後にさまざまな病によって苦しまなければならなくなるという 絶対に あってはならない大規模の失敗だからだ。
それでも、あなたがた原子力推進をする人たちは、この罪の大きさに気がついていないのであろうか?
それとも、気がつかない振りをしているのだろうか?
いずれにせよ、あなたがたの説明してきた 安全性は、もう 信用されることはないのである。
信用の意味は 重く 大きく そして高くつく。
あなたたちは、すでに渡ってはならない橋を 渡ってしまったのだ。

あなたがたのしてしまった、償うことのできない大きな過ちについて、ほんのわずかでも気がついているのなら、あなたがたには、原子力発電所の安全確認ができたものについては、運転を再開するということへの反対について もっと真率に向き合うべきではないだろうか。
反対する意見にたいして困った発言とする言葉を 米倉さん あなたは、日本国民があなたと同感できると お思いでしょうか?
もし、本当にそう思っているのであれば、あなたは 人間が人間に対する信用の重さとそれを失った罪の重さについて、どうお考えなのでしょう?あなたの経歴や 年齢、それに受けてこられたさまざまな人生訓のなかで、信用について、どうお考えなのでしょう?

私たち 日本人は、産業を育成していくことを、とても大事だと思っている。雇用も経済もまた、企業の活力もそのために必要な電力の供給についても、とても大事だと考えている。だが、それが大事だと考えている理由は、家族のためなのである。
一般の日本人は 権力を持ちたいとか、大富豪になりたいとか、あるいは大企業の社長になりたいとか考えているわけではない。
私たち 一般の日本人は、家族を持ち、子供を持ち、その成長に満足し 贖える範囲の趣味をもち、まあまあ一日充実していたなと感じれば幸せなのである。
そのためには、いつも一生懸命 働いてきたし そのなかで、社会について 自分の周りの人々について 考えていたりするのである。
おそらく 米倉さんとは まったく違った定規で考えているので、そういう私たちを あなたには愚かな人間にしか 見えないのかもしれない。
しかし、私たちは父であり 母であり、そして愛する子供たちを守るという責任を果たしたいのである。
この一握りの心根を、どれほど大きな企業であっても、産業であっても それがたとえ国であっても つぶすことは出来ない。

私たちが 米倉さん あなたに期待することは、この一握りの心根を 大事にしてくれることなのです。

私たちのかわいらしい子供たちが、放射能汚染という とても恐ろしい目に見えない汚染に 今まさに冒されているか 冒されつつあるかわからないという とても不安な日々を送っています。この不安な心を、あなたは理屈なく反対 と切って捨てることは、本当に正しいと お考えですか?

米倉さんが、「理屈なく」というのは、安全確認をされた原子力発電所の 安全確認が信用できないということを私たちが言っていることを 指しているのであれば、なぜ信用がなくなったのかについて もう一度良く考えてみるべきではないでしょうか?
私が 言いたいのは 私たち一般人は、原子力発電所についてのあなたがたの見解や意見を初めから信用しなかったわけではなく、信用した結果 現在の惨状に至ってしまったことを とても 悔いているのです。つまり 原子力発電所を擁護する立場の人々を 信用するべきではなかったと とても後悔し 臍をかんでいます。それは 大きな取り返しのつかない 事故が起こったからです。そうです、3・11 は取り返しのつかない 大きな 大きな事故だったのです。
津波のせいだとか 想定外だったという言い訳ならば、 やめてください。それ自体 まったく 意味がない議論です。

もし 電力の供給がなければ、産業に支障をきたし 雇用が減り あなたがたは 困ることになりますよ。
と米倉さんは 考えているかもしれない。
経団連は日本の雇用を守るために、頑張っているのだとおっしゃるのかもしれません。
思い上がらないでほしいのです。
私たちは、経団連の人が全員いなくても 生きていけます。父であり母である 私たち日本人は経団連が出来る前から、生きてきました。しかし、普段はとてもおとなしく穏やかな、多くの私たち日本人が殺されるのは、歴史上、いつも、そういうあなた自身のような思い上がった資本家の人々や 政治家たちによって、間違った国の選択をされる場合のみでした。そして今回の事故もまた、そうでした。私たちはそんなあなたがたに、感謝などできそうもないのです。

私たちは、ただ 穏やかに生きたいのです。幸せに暮らしたいのです。放射能に 脅えることなどなく、また「このままだと仕事がなくなるぞ」などという ありもしない 愚かな脅しを受けることもなく ただ、毎日を子供たちとともに、生きたいのです。
あなたの今から行おうとしていることや、今まで行ってきたことは、そういう私たちのささやかだけれど、あたりまえの人間の願いを、踏みにじっていくものでしかありません。
あなたのような人を、もう わたしたちは、懲り懲りした気持ちで見ています。
もう、うんざりなのです。

私たちの価値観は、3.11以降 180度、変わったのです。
今までのような、商業主義でもバブルのような贅沢指向でもなくなりました。
そのことに気がついて、日本人とそのなかで生きてきたあなたの半生を ふと立ち止まって 見直してみてはくれませんか。
どうです?
見えてくるものがきっと おありだと思うのです。
あなた自身の 本当の優しさに もう一度立ち戻って下されば、私たちはきっと 理解しあえることと思います。







愚かな行動とは 何だろう?

2011-11-20 21:34:32 | 政治
原子力発電所の危機管理について、日本と欧米の根本的な違いは、なんだったか。
それは、日本においては、事故が起きないように最大の努力をすることが危機管理であり、欧米では最悪 事故が起こったときにどうして人命の損害を最小限に抑えるかが、危機管理であると言う点だ。
つまり、日本では、事故が起きないように最大限の努力をしているから、「事故は起きない」のであり、したがって、事故が起きたときの想定は 「不必要」なのであったわけで、そんなことを持ち出すと 「なにをごちゃごちゃ言ってる?」と馬鹿にされたのである。
しかし、事故は 起きた。
そして これから多くの人が、何の罪もないのに苦しみ死んでしまう。

それも、たかが電気のためである。
そう、フクシマに人間が住めない村をいくつも作り、人々が苦しんでいるのも、これらはすべて たかが電気のためであった。

人間の行動とは 実に愚かだ。

それは、一番 起こっては困る 厭なことがあると、「そんなことは起きない」ことにしてしまうことで、安心を得ようとすることだ。
ちょっと気の利いた人なら、保険に入るということをするが、実際に保険は、すべての損失をカバーしてくれることはない。

ここで、私はあなたの心の中を言い当ててみよう。

今、これを読んでいるあなたの心の中だ。

あなたは、不安を感じているはずだ。
その不安の中身は具体的には、分かっていないが、しかし とても不安なはずだ。
無理やり 「そんなことは起きない」ことにしてしまって、今夜も寝ようとしている。
だが、あなたの心の不安は、簡単には消せない。

今ほど不安なことは、人生の中でなかったはずだ。


直視 してみよう。
不安は的中するかもしれないのだ。
それは、さらに来る大きな地震かもしれぬ。
あるいは金融崩壊かもしれぬ。
あるいは、もっともっと 思いもつかない恐ろしいことが待ち受けているのかもしれぬ。
だが、告白すれば、私もあなた同様に 不安なのだ。

今のような時代は、かつて なかった。

どんな経験則にそっても、当てはまらない時代だ。
ある日 価値観が がらりと崩れてしまう。
そして 何もかもなくなってしまう。
そんな 不安だ。

私は、何を始めようとしているのか。
それは、私の家族のための、守りしかないと考えている。
さまざまな行動をすでに 始めた。
それは、シドニーの北部のある山で、自分の家を買った。
そこで、いざとなれば、篭城できるような準備を始めている。
異常な行動ではある。
自分でも 徒労になるかもしれないくらいのことは、分かってはいる。
いや、むしろ 徒労であってほしいと願ってもいる。
しかし、どんな場合であっても、私は子供たちを守らなければならない。
この徒労こそが、父親として 今の私にできることだ。

もし、私が日本に住んでいたなら、どうしただろう・・・
おそらく、すでに関東や関西という都会は 離れているだろうと思う。
高知に帰り やはり同じようなことをしていただろう。

逃げることは、卑怯でもなければ、臆病でもない。
とても勇気のいる挑戦だと思う。
生きていてこそ、陽の目も当たる。
子供たちのために出来る選択は、かわいい奴らを まず 死なせないことだ。


死んでしまったら、どんな後悔も先には立たない。

そのためには、お金、資産などの損失など 私にとっては 本当に どうでもいいことだ。
そんなものは、いつでも取り戻せるからだ。

そう思うのだが、お金や資産を損失覚悟でする私の行動は やはり愚かなのだろうか?
お金は、何を買ってくれて 何を贖ってはくれないのか、私は分かっているつもりなのだが・・・


東京大学 大橋教授

2011-11-20 01:26:51 | Weblog
東京大学の大橋教授のプルサーマル討論会のリンクが消されていたので、ブックマークに、アップした。
かつてのさまざまなそういう動画を、「誰か」がリンク先を消すので、私はこれからもネチネチと アップし続けようと思う。
消されたら、また別のどこかにアップされてくるであろうから、またリンクする。
こうして、ネチネチといつまでも、原子力村の人間が一番嫌がるであろうことを、私は続けるつもりだ。
もちろん、この読者の皆さんの中でも、同じような動画を見つけられたら、私に教えて欲しい。
私たちの戦いは、インターネットで一人でも、多くの人に知ってもらうことでしょう。


天候の不順

2011-11-19 21:37:15 | 世界情勢
オーストラリアの旱魃と洪水。タイランドの洪水。カリブ海のハリケーン。日本の地震に津波。中国の旱魃と洪水。ヨーロッパの異常な暑い夏とロシアの旱魃。列挙していくとこの数年、世界はさまざまな異常気象によって 被害を受けている。
平均気温が1度から3度ほど上昇したために、これらのことは、起こった。
これから30年 50年先、地球はどんなふうに変わり、そして私たちの生活はどうなっていくのだろうか?

海岸に近い平地の多くは、台風や津波などによって今後も多くの被害が出る。山側は地すべりなどによって大きな被害が出る。日本は火山国なので、今後火山が活発化するだろう。そのためさらに地震と津波が起こる。オーストラリアは大陸なので、旱魃と亜熱帯低気圧と、気温の高低差による嵐、または洪水が起こり、山火事も頻繁に起こる。アメリカは大型ハリケーンと、カリフォルニアの地震さらに、竜巻による被害と山火事が続くだろう。

ヨーロッパの農家は不作になり、また暴動によって人心が乱れ、今後30年、今までとは全く違った世界になる。

現在シリアに暴動がおきつつある中東では、すでにさまざまな政権が崩壊し、新しい政権が発足しようとしている。こんな中、イランへの戦争をイスラエルが決行したら、核戦争になるかもしれない。こうなると、もう、世界はおしまいなのだ。

私には子供がいる。
かわいらしい かわいらしい 子供がいる。
だから、守らなければならない。

私は、このクレージーな世界から、子供たちを守らなければならない。

太平洋経済圏

2011-11-18 23:42:30 | 政治
じっくりと考えてみた。
TPPについてである。

構想の、基本は、アメリカとオーストラリア、日本の三角形にカナダ、東南アジアを加えた 経済圏を作るということである。
反対意見を集約するとおおよそ次の三つである。
日本にとっては、農業の危機のみ取り沙汰されているが、それは日本の投票の違憲状態によって、おこる投票格差・・・つまり都会の一票が田舎の五票に当たる・・・ために、農業票を大事にするあまり、農家の補償問題のみ大きくなっていることによる反対。
または郵貯の金が自由化によって アメリカに食い尽くされてしまうという心配。
あるいは、保険などの新しい商品が日本にどっと流れ込んでくるという金融の不安。
などである。

日本の参加は、アメリカにとって、とても重要である。日本が参加するかどうかで、例えばカナダなどは、意思決定をしたいといっているほどだ。
逆に日本が参加しなければ TPPは、始まらないのである。
ここで、日本はじらすことを選択したのであるが、交渉を有利に運ぶために、じらす方法は、決して悪くはない。
ただ、アメリカをなめてはいけない。

アメリカは、着々と自分たちのできる準備を始めた。
アメリカのできる準備とは、軍事である。

すでにオーストラリア ダーウィンにアメリカ海兵隊2500人を常駐させる基地を作ることは書いた。しかし日本に4万人、韓国に3万人の規模にくらべると、わずかである。しかし、現在では軍事は、人数ではなく、兵器である。
兵器といえば、アメリカは今日の発表で、音速の5倍のスピードで飛ぶミサイルの開発に成功し、配備をするとした。
さらに、「音速の5倍とは、たとえば、ハワイから飛ばして3700キロ先まで30分で到達するというスピードである。」とも付け加えた。ハワイから3700キロの直線距離がどこを指しているのかを、私が改めて言うまでもないかもしれないが、ようするに、中国を壊滅させるのに必要な所要時間は 30分だとアメリカは言っているのである。
アメリカが、先制攻撃をしたら、今の技術の中国では、何もできずに、一気に土俵下まで放り投げられるのである。

アメリカが、着々と準備をしているという意味を、この面から理解すれば、日本が自分たちにとって、有利に交渉をすすめようと、じらしていくことに、どれほどストレスを与えることになるかは 自明である。
日本には、来年中にTPPへのコミットメントが求められるはずだし、日本に NOと言える選択はない。
NO と言えば、アメリカはどんなことでも仕掛けてくる。それはCIAを使うかもしれないし、露骨にトレードの邪魔をするかもしれないし、あるいは日本の根幹企業であるトヨタをまた、ターゲットにするかもしれない。
こんなことは、アメリカにとって いけないことでも何でもないのだ。
ミシシッピ川でアメリカンインディアンが開発したとうもろこしの畑を、紙一枚の大統領命令書で、全員を放り出して、乗っ取るということをやってできあがった国だ。気に入らない国には爆弾を落とし、従わせてきた国だ。今も昔も アメリカはアメリカなのである。
しかし、彼らが日本人に比べて、なにか特別に優れているということはない。
恵まれた土地と、恵まれた条件を持っていたと言うこと以外、人間として特別彼らが 上等であるとは 私は思わない。
だから、TPPで、日本は、損をするのか得をするのかは、日本人の資質によって、左右されるだろうと言っているのだ。

日本はどんな場合においても、戦争は避けなければならん。
中国と日本は たとえ何があっても、二度と 争うべきではない。
アメリカのやり方では、争いが起きるかもしれない。
ここで、日本は、真ん中に立って、なんとか、賢く行動をしてほしい。
争う以外の、選択を日本は真剣に 日本独自に考えた上でのTPPの参加が、一番 望ましいのである。

オーストラリアは、アメリカからさまざまなことを押し付けられて 実は内心 迷惑している。
中国との良い関係も継続させていきたいからだ。
日本はそこのところを、よく観察しなければならない。
その上で、どんな参加をすればいいのかが、見えてくるはずだ。

アメリカは確かに 大きく強い国だが、日本のように小さくても何が出来るかを考える国こそが、本当は、もっとも強い国なのである。
自分たちを過信することなく、自分にできることを身の丈にあったところで、実現していくことだ。

核爆弾について思うこと

2011-11-16 21:52:07 | 政治
北朝鮮が、核爆弾を保持して 先軍政治を行うとしていることは、もちろん、ご存知の通り。
これについて、今日は考えてみたい。

そもそも、核爆弾は、1945年に広島、長崎に 落とされて以来、実際に戦争で使われてはいない。
過去、ソビエト連邦は、多くの核爆弾を保有したが、結局 崩壊した。
戦争というのは、元をたどれば、力と力がぶつかり合い、そこで強いものが勝つ という単純なものである。
強い者は 弱いものを従えていき、そして さらに強くなる。
強くなるために、さらに戦争をし続ける。
というのが、戦争の原理である。
もちろん、正義のための戦争だとか、さまざまな理屈付けは、軍隊の軍人が「俺たちは 何のために、一体 誰のために命をかけているのか?」と自問自答し続ける限り、必要である。
しかし、それは 戦争の核心部分ではない。
戦争は、勝者と敗者ができる。
それが、核心部分なのである。

もし、この定義を 現在に、当てはめてみるならば、今後、核爆弾を使用して戦争をする可能性は、絶対にないといえる。なぜなら、その後に残るのは、地球と言う名前の核爆弾の残骸だけだからだ。敗者も勝者もいない 放射能の砂漠には 人も植物もいなくなる。
だから、それは戦争ではなく 人間という愚かな動物の集団自殺でしかない。

核爆弾は、アメリカが北朝鮮を攻め込むことを躊躇させるだろうと 北朝鮮は考えている。
もちろん、北朝鮮が そこまで追い詰められて考えなければならないほどのことを、アメリカは行ってきた。最近では リビア。過去には、フセイン、ビンラーディン などなど 常に邪魔な者は殺す。このメンタリティーは、21世紀になっても 西部劇の当時から変わっていない。

あなたは、アメリカのインディアン悲史を 読んだことはあるだろうか。
アメリカに住んでいた レッド インディアンを虐殺したアメリカの歴史は、アメリカ人自身が言っているように、どれほどの言葉を尽くしても決して正当化されうるべきものでは、なかった。

しかし、アメリカはそういう彼ら自身の行ってきたことを、謝ることはしない。ベトナムでの枯葉剤で多くの奇形児を作ったことも、また、日本での原爆で多くの無辜を殺したことも、アメリカは、悪いことだとは思っていない。アメリカにとって、正義というのは、アメリカに都合の良い 市場とビジネスが得られることであり、そのために、戦争を起こすことは、自然の成り行きなのだ。

アメリカのオバマ大統領が アフガニスタンでのオーストラリアの兵士たちを 懇ろに称えている。
英語のジョークも交えながら。
「オーストラリア人たちは 別れ際に チーズ (CHEERS)というが、どうしてそんんあに チーズ(CHEESE)が好きなのかね?とアメリカの兵士は思ったんだ。しかし そうではなく、チェアー(Chairs)だったんだな。」などと ぼけてみて、その上で、「私たちは、英語を使うが時々 違う単語を使う。しかし、意味するところは同じだ。共に戦おう」と結んでいる。

英語圏の人間たちなら、大笑いしながら、聞くわけだが、日本人にとっては、「なにがおもろいねん?」となるだろう。
絶対的な 感覚の違いが ここにある。
しかし、この感覚の違いほど恐ろしいものは、また他に ないといえる。
私が いつも言う 「なんとなく」の恐ろしさである。
「なんとなく」は 私に言わせれば、 核爆弾よりも、もっともっと 恐ろしいものなのだ。

日本人は、ある程度 そのことに気がついているが、そこに到達するまでには大きな大きな 壁がある。日本生まれの日本育ちの、純日本人の感覚で、ある日 アメリカの大統領やオーストラリアの首相たちと出会っても、せいぜい笑顔で握手するくらいで、本当の意味での「感覚の共有」ということは難しいであろう。

もちろん、日本にもそういうことが出来る人が たくさんいる。日本人にも世界へ羽ばたいて 外国の水を飲んで苦労してきた人がたくさんいるのだが、今度は、彼らを 日本人たちは 煙たいと感じる。「欧米か!」という漫才が端的に物語っているかもしれないが、欧米でもまれてきた日本人を、日本で過ごしてきた日本人たちは、ちょっと違った人 という扱いをする。
ちょっと違った人 である「欧米か!」の日本人にとっては、そういう扱いに やや戸惑いながら、日本で生活をしている。このちょっと 違った日本人たちが、例えば日本の政治の表舞台で、日本のために活躍するということは、今のところ、まだ 行われたためしがない。


それでも、日本は他のアジア諸国のなかで、かなり開けているほうだ。
シンガポールやフィリピンに比べると、国際感覚はやや後進的かもしれないが、それでも、まだまだ、中国や北朝鮮 ベトナム カンボジア インドネシア などに比べると、はるかに進んでいる。

こんな中で 核爆弾について考えてみる。
中国や北朝鮮が、核爆弾を伝家の宝刀のように思っているのは、アメリカを理解していないからだし、また、戦争の本質をより強い武器に頼るという戦略にのみ固執しているからだ。
戦争は、武器の競争だけでは もう成り立たない。
少なくとも、日本人はこの点、世界的にはかなり先を行っている。
戦争の本質は、これからは経済である。
より、頭のいい人間・・・数字に強く 勘のいい人間・・・がこれからの世界を制覇していくのではないだろうか。

つまり、核爆弾という究極の兵器が出来上がった時点で、世界は第三次世界大戦を バーチャルな世界以外では、やれなくなってしまった。代理戦争で、小さく、核爆弾のない国同士や、あるいは 核爆弾を使わないというシバリ? を行ったうえでの戦争ならば、成り立つが、そんなものは、戦争ではないのである。戦争とは、勝つために行うものだし、そのためには手段を選ばないことこそが、戦争なのだ。
例えば、相撲は土俵の上で、力士が争うが、コブシで殴ることは反則だし、倒れた力士に 蹴りを入れてもいけない。それは相撲という体技の中でシバリがあるからで、殺し合いではないからだ。
しかし、戦争は殺し合いだ。
ならば、シバリなどは、存在しないはずなのである。

したがって、核爆弾を持つことで アメリカからの侵略に備えようという北朝鮮は、戦争を前提にして、世界を無茶苦茶にしてしまう決意をもっているならば、とても正しい選択をしているし、もし、そうではなく、彼らのいうように戦争抑止力としての核兵器保持ならば、それは 旧ソビエトの轍を踏むことにはならないであろうか?
旧ソビエトは、内部から滅んだのである。
内部に向かって核爆弾は使えない。
そして、内部崩壊は 経済崩壊とともに起こる。
中国のバブルが、私の予想通り2015年に弾けたなら、北朝鮮の経済も一気に崩壊してしまうのだ。

北朝鮮がイランに大量に核爆弾を販売するという、別の角度での問題は しかし、同時に考えておかねばならないだろう。
この場合、宗教がからんでいるので、イランとイスラエルという最悪の戦争シナリオが起こる。
イスラエルとイランが戦争をしたら、核爆弾を使うことに、まったく なんの躊躇いもないだろう。
御互い 一人の人間も残らなくなるまで殺し合いを していくに違いない。
宗教の力は強い。
中東での核爆弾を考えるとき、先ほどまで述べてきた 旧ソ連や、中国 アメリカ 北朝鮮などのスタンスとはまったく別の定規が必要になる。
繰り返すが、彼らは、己の信じる神のためならば、核爆弾を使うことに なんの躊躇いもない人たちなのだ。
もし中東で核爆弾が使われたなら、どうなるだろうか?
石油の高騰とともに、アメリカ、NATO それにロシアなどの介入が 起こるだろう。
そして、それはいつ起こるのか、全く予断を許さない状況なのだ。

EUが崩壊すると、EUから中東への睨みが弱くなる。こういう微妙なバランスの崩れが、一気に 最悪の状況になることだってありうるのだ。

私は、中東での核爆弾の販売を、北朝鮮が止めるべきだと思う。あるいは もし 止めなければ、アメリカの空爆が遠からず始まるであろうことをも、予想している。アメリカの大統領が、オーストラリアに来て、ただ、オージービーフに舌鼓をうって帰るとは、誰も思ってはいない。きちんとした戦略のもと、来年の大統領選挙までに、強い指導力を示す アメリカの大統領というパフォーマンスの始まりであるのなら、来年は、北朝鮮にとっては、正念場になる。
ともかく、日本のためにも、北朝鮮のためにも、アジア全般のためにも、北朝鮮は今、核爆弾に野心を持つ時期ではないし、ましてそれをイランに輸出するなどということは、やめたほうがいい。
アメリカは、選挙で国内のユダヤ人の票を得るために、北朝鮮に空爆を大統領が許可(サイン)することだって、ありうるのだ。

ここは、みなが知恵を出し、賢く考えるべきところだ。
 

地球はひとつしかない。



タッチ グラウンド

2011-11-16 17:04:09 | 政治
アメリカのオバマ大統領が キャンベラに到着した。
現在、ライブで、その式典の様子を流している。

軍隊の楽団が、決められた楽曲を順番どおり流し、オバマ大統領は、剣を捧げ持った軍人に誘導されて 整列する軍人たちの前をゆっくりと歩く。

アメリカからやってきた 黒人の大統領に最大限の敬意を払う オーストラリアの白人たちを見て、私は この人種差別のきつい国の人間たちがどう感じているのかを 考えざるを得なかった。
人種差別は、かなり深い確執を伴っているものなので、表面上はにこやかであろうとも、内面は怒りで満ち溢れている場合もある。

オーストラリアがこの影響で ひと皮むけることが できるか、あるいは、同じなのかは、希望的観測をもって、むけていくほうに、賭けたい。

人種差別というのは、とても難しい。

しかし、今回は人種差別を超えて アメリカとオーストラリアが共同戦線をはらなければならない 理由があったのである。
それが、対中国だ。

ピョンヤンに行った日本人観光客が、「聞いていたイメージと違って、あちこちに物品があふれていた」と言う。
中国から多くの投資を受け入れ、そして北朝鮮は多くの資金を手に入れた。
そして、レアアースを武器に今後、中国と組んで 発展しようとしている。
ウラニウムは世界でも有数の埋蔵量を持っている。
もし北朝鮮が 核爆弾の量産に成功したら、パワーバランスは一気に崩れる。日本は、とても安心していられる状態ではなくなるのだ。

北朝鮮が中国の投資を受け入れたことで、今後、属中国化となっていくと、韓国はさらに厳しい状況に追い込まれる。
韓国の経済の脆弱さは、韓国人自身 理解していない。
韓国のウォンが不当に安く取引されているが、これは、いずれ、大きな転換期を迎えるだろう。
今の韓国経済が 安いウォンに支えられて輸出によって成り立っているのであれば、同じく安い製品を大量に作って輸出するという戦略をもつ、中国の存在が大きなライバルとなるだろうし、中国を相手に、同じ戦略で競争したならば、韓国には勝てる要素がないのである。なぜなら、人口 国内消費 それに、投資資金の違い、さらには、国土の広さなどなどを考えると、韓国の企業の多くは、なにひとつ、そう、まったく なにひとつ、である。勝てる要素がない。
今までならば良かった。韓国は、対中輸出を増やすことによって生き残ろうなどと、考えている企業もある。しかし韓国の評判は、中国でとても悪い。特に、中国人の誇りである文化を、韓国発だと言った事など、中国人の大衆はとても不愉快に感じている。例えば、対日の不快感は第二次世界大戦のものであるが、それは 教育によってもたらされたものであり、より毛沢東によって殺された中国人のほうが たくさんの人数になることを 若い世代は知っている。若い中国人の世代は、(そしてそれは 日々成長している巨大なマーケットだ) 日本のあらゆる物が好きなのである。
そして、第二次世界大戦によってもたらされた中国の被害についての 考察などというだけで、それはすでに過去のことであり、いまさら繰り返すことは 陳腐であるとまで言う。つまり、若い世代にとって そういう話題は、かっこわるいのである。それよりもアニメの話や 新しい日本のゲーム 流行 ミュージック などなどが関心の対象なのだ。この流れは止められない。つまり、戦後日本が一気にアメリカ的になったように、今の中国はどんどんと日本的になってきている。それは化粧、ファッション、音楽 などなどのソフトの部分での模倣である。
中国を変えていくのは、毛沢東語録ではなく、原宿のファッションなのだ。


この世代がやがて 年齢を重ね、50歳 60歳になったら。つまり、今から40年もたてば 自然と日本は、中国に対して大きな影響力をもつ国となれるであろう。
日本は、今後、アニメやゲーム ファッションやミュージックなどのソフトをさらに楽しんで大きくしていけば、中国が自然と日本化することになるのだ。
逆に言うならば、日本の中国化はありえないし、日本の北朝鮮化も韓国化もありえず、中国の 北朝鮮化も韓国化もありえないといっているのである。なぜなら、今のパンダ外交の中国も 整形文化の韓国も、先軍政治の北朝鮮も とてもじゃないが、若者たちが好んで受け入れるにしては、ダサい ダサすぎるからだ。

無論、アメリカはそんなことは知らない。
なぜなら、アメリカは自分たちのハリウッドの価値観こそが、世界だと勘違いしているからである。しかし、アメリカの価値観はディズニーとともに、古臭くなっている。
もちろん、アメリカの価値観には まだまだ面白いものが たくさnある。
日本人はそれが 大好きだし、今もこれからも おそらくそういうものを愛し続けるだろうが、しかし同時に日本発の 東洋人らしいアジアの文化も愛している。
アメリカのハリウッドには 意図的にアジア人を使わないという偏った文化があり、それは、アジア人脅威論 (黄禍論)までさかのぼることも出来るのだが、日本のような 何でも受け入れる雑食性かつ多様性の文化の素地には、いずれ 脱帽しなければならなくなるだろう。

だから、日本の今後、技術力のみではなく、文化の面でも、大きく世界(中国)を変えていくのである。

向こう40年という長期の時間を考える中で、オバマ大統領のキャンベラ入りとその意味を考えている。

アメリカは、何度も復活しながらも、いずれ 40年と言う時間のなかで、埋没してしまうのではないだろうか・・・と、ハリウッドのありかたから、考えている。