Sydney Yajima


GSM会員希望者は下記のURLへお進みください。
http://www.gsm.jp/

選挙

2012-12-18 17:54:01 | 政治
予想通り、自民党が圧勝し衆議院の3分の2を占めるに至った選挙であった。
一方 多くのメディアが伝えているように、自民党が支持されて勝ったという選挙ではなかった。
どちらかというと 地すべり的に 小選挙区制といういかがわしい制度で勝ったのである。

自民党の主張は、改憲と原発推進を中心に富国強兵を行いたいというものだ。

今の日本にとってもっとも重要な課題は、少子高齢化である。
今回の、選挙の争点では、反原発や景気対策などが大きな争点となっていたが、あまり少子高齢化については語る候補者が少なかった。

私は、反原発主義者だが、今回の選挙で、がっかりしたのは、推原発の自民党が勝ったからではなく、あまりにも未来のビジョンを考える政党がいないことであった。
これは、しかし、大問題なのである。

小さな政党が、シンクタンクを抱えて 未来の国のビジョンを描くことができるかどうか?と問われれば、それは 難しいだろうと思う。
だが、大政党でさえ、どぶ板選挙を展開し、有権者に土下座をして回ることが、選挙だと考えている候補者がいることは、驚きに値する。

今は、21世紀なのだ。

国民の高い識字率を鑑みれば、より知性的なアプローチで、きちんとした
経済対策や未来の青写真を描くことが、できたはずだ。

日本の失業率は低い。日本の失業率
欧米に比べれば、現在の4.2%の水準は うらやましい数字だ。
だが、この数字には大きな問題がある。それは、労働人口に対して数字であり、定年を迎えた人口が含まれていないという点だ。
もし、未成年の人口と定年を迎えた老人の人口が同じであれば未来に問題は少ないだろう。だが、老人の人口比がピラミッドを逆さまにしたように圧倒的に多いのが現状なのである。人口推計(平成23年10月1日現在)
‐全国:年齢(各歳),男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級),男女別人口‐



短期的に、日経が上がるということは、実は何の意味もなさない。
(もちろん、短期で日計りで投資しているトレーダーのことを言っているのではなく、国としても未来という意味である。)
才能と技能を持った人間が日本にはたくさんいるが、彼らが永遠に陽の目を見ることなく、絶望させられるのであれば、彼らは永遠に日本にとどまる道は選ばないであろう。
誰よりも早く自分の道を見つけるために海外へ出て行き、そしてそこで 身の丈にあった報酬と生活をするはずだ。