Sydney Yajima


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正しい意見

2011-05-31 18:29:26 | Weblog
人は 間違う。
それは、どんなに勉強した人であっても、あるいは 賢い人であっても、どんな組織に属している人であっても、人である以上、人は間違う。
人とはそういうものなのだから、完璧とか絶対を 求めてはいけない。

民主主義だから、いろんな意見があっていいと思う。
100人いれば100通りの意見があってもいいだろうし、それが当たり前で、社会というものだろう。
私自身だって、今日はこう思うけれど、明日は違うかもしれないのである。

とりとめのない人だと思わないで欲しい。
人はそういう生き物なんだ。

かつて、多くの日本人が間違ったのは、原子力発電所を安全で安心でクリーンなエネルギーだと思ったことだ。
実際は
危険で、不安定で、とっても汚れたエネルギー資源だった。

ここで、考えなければならないのは、私たちはこれからどう生きていくのがいいのかということだ。

今、何かアクションを起こさなければならない。
どこかへ向かって、吼えたい。
そういうふうに 何かをしなければならない気持ちになっている人は 多いと思う。
私だって その一人だ。
だから、こうして毎日ここへ、なにがしかを 書いている。

だけれど、何をしたらいいのか、どこへ向いて吼えればいいのか、私自身 まだ分からないのだ。
間違った人を、責めることは、多分、簡単だと思う。
今、私と反対の意見を持っている人・・・たとえば、今でも原子力は安全で、今後もすすめようと考えている人・・・に対して、何かを 言ったところで 多分 彼は、変わらないだろう。
また、おそらく変わる必要もないのだろう。
それが民主主義なのだから。

ただ、世論の大多数というものは、存在する。
そして、私の観たところ、その大多数はすでに、原発を恐れ 飽き飽きしており、できれば、なくしてしまいたい と思っている。

もちろん、きちんとした統計を取ればもっとはっきりするかもしれないが、もう少し時間がたてば、より 深刻さが伝わり、より、恐ろしい現実が目の前に突きつけられてくるのは、確実である。

それは、誇張ではなく、 様々な形で 向こう5年間の間に 起こりうる話なのだ。

私は、計算としての科学や、広告を通してのプロパガンダは いざ、こういう現実を 目の前に叩きつけられたとき、無力化することを知っている。

その現実は、激しく人々を恐怖に陥れるし、不幸にさせるし、さらに言えば、根っこから萎えさせる力を持つ。

日本人のうち、例えば100人程度の奇形が産まれたとして、それがフクシマの子供だと喧伝されると、すべての日本人はおそらく国際結婚の機会を失うことになるだろう。また、フクシマのほかの地域の子供たちであったとしても、差別を受けることになるかもしれない。

これが、萎えさせる力である。

思想としての平等は、この場合あまり役に立たないだろう。
人は、平等であるという思想を 装飾として持ちたがるが、実際は、そうではないからだ。


不安なく過ごす日常

2011-05-31 15:11:57 | Weblog
原子力は安全なクリーンエネルギーです

それを 信じて 不安なく過ごす日常の 甘い日々

原子力は安全なクリーンエネルギーです

日本人はそれを信じて過ごしてきた。

安全です

は 嘘で塗り固められた 神話だった。

安全です


は 嘘だった。

世論を馬鹿にする政治家

2011-05-30 20:45:00 | Weblog
仙石さんは、とても偉い人なんだろう。
日本国は国民主権で、国民の世論こそが、一番
のはずなんだが、彼は、世論は、「木を見て森を見ず」だと言い切った。

例えば、世論が 「戦争をしよう」と言えば、それは 戦争になるのであり、 世論が 「日本を沈めてしまおう」と言えば 日本は沈むのである。
それは 今までの歴史で そのように流れてきたし、これからも そうなのだ。

世論が 政府の対応が おそまつだ といえば、 それはそのとおりなのである。

世論は、どんな場合でも、正しい。

例えば 戦国時代であっても、信長は 楽市楽座で世論を味方につけたのであり、また、秀吉は、その派手なパフォーマンスで大衆をひきつけたし 家康は、戦争のない世の中という安定を望む世論を味方につけたのであった。
それぞれ、時代にあった形で 世論を味方につけたのである。

明治維新も、マッカーサーがやってきたあとの戦後の昭和史も、すべて、世論が動かした。
坂本龍馬が動かしたのでもなく、まして、マッカーサーが動かしたのでもない。
世論が、「このほうが、よさそうだ」と反応したから、それはそのように収まったのである。

もし、今、世論が、
「まずは、多くの被災者の救援と復興が大事だ」と言えば、小沢さんあたりが、いくら目を三角にしても 日本の政権は今のままである。
世論は、まず復興と言っている。
フクシマのことは、今すぐには、どうしようもないだろうとも 思っている。
それよりも、まず 危ない原発を止めよ と思っている。
世論は、間違うこともあるだろう。
それは、大抵指導者が、うまい嘘をついたときだ。
例えば、 原発は安全です と 何度も聞かされたら、そうかな?と思う。
だが、 一旦来た道は、引き返せない。
今 世論は 原発はあぶないから、もう、やめてほしいと願っている。
そういう 世論に対抗して、原発を推進すると、その人たちはいずれ、国賊扱いされるだろう。
原発推進を今まで進めてきた、自民党が いくら私たちは 野党だといっても、世論は聞き入れない。
それを うか っと信じるほど 馬鹿でもない。

3・11を境にして

2011-05-30 16:52:20 | 世界情勢
日本人は 大人になった

3月11日前までは、日本人の関心事の最も高いものは、お金儲けであったり、あるいは、沢口エリカの離婚騒動であったり、あるいは、もうすぐ始まるペナントレースのことであったり したわけだ。

ところが

3・11に東日本大地震が起きた。

あれよ あれよ という間もなく、3万人が亡くなり、そして、東北のライフラインが寸断されて、さらに、原子力発電所が次々と 火の手を上げた。

毎日 見るのは、つらい現実と、目に見えない恐怖である。

それは 今も続いている。
こうして 私は今 シドニーで書いているわけだが、日本には台風2号が 熱帯低気圧となり、襲い掛かるということが現実として実感できる。
今、このシドニーでも真っ暗な空が 一日中 覆いつくしている。
昼間でも 電気をつけなければならないほどだ。
海は荒れて、雨は容赦なく地面を叩き付けているのである。

こんなことは、例年 なかったことだ。

環境がおかしくなっているのは、日本だけではなく、世界中 あちこちで同時に起こっている。

そんななか、日本人はとても賢くなった。
たとえば、XXミリシーベルト という単位が何を指すのかも、みんなすでに知っているし、原子力の恐怖も、把握している。
今更、「原子力は、未来のエネルギーとして CO2を出さない とーっても クリーンなエネルギーですよ~」と関電の八木社長あたりが言っても
「おっさん あほとちゃうか」と言われるのが落ちである。

今までそういうことを信じていた日本人は、確かに 簡単すぎた。
あまりにも 疑うと言うことを知らなかった。
だが、断じて言うが 日本人は 馬鹿ではない。

理解すると、それに対処する方法を考えるのである。
今、自然エネルギーをどう活用していくかということを、真剣に考えている。

しかし、ドイツは我々よりも、もうちょっと賢い。
ドイツは2022年までに原子力の前面撤廃を打ち出している。

ああ、なんと立派な国なんだろう。
と私は、感心する。

せめて、日本の未来をこの半分のスピードでもいいから、先進国らしく 考えてくれる政治家がいればなあ・・・



無理が通れば道理が引っ込む

2011-05-29 15:08:43 | Weblog
このブログを読んでくださっている方々も、そうなのだが・・・

世の中は 恥ずかしい人間が 分厚い面の皮で、何でも自分の利益になるように、細かい計算をしているところだ。
そんな人間たちは、一人や二人ではない。
それこそ ほとんどの人間は、そうなのである。
そして、「自分は 何某の友人で と有名な何某を持ち出しては、威張る」
そんな 友人は知らないよ
などと、有名人は迷惑な顔をする。
そんなことは ショッチュウある話だ。

ちょっとでも、自分の得になるように、損にならないように、大したことのない人間ほど、えらく見えるように、利用できるものはなんでも利用して 着飾る・・・

世の中の大半は、実にそんなつまらない 人間ばかりだ。
昔は たとえそんな つまらない人間でも 多少は恥ずかしいという気持ちを自分で持っていたものだったが、今は違う。
堂々と、恥ずかしい顔を、てらてらと見せて、歩いていたりするものだ。

しかし、こんな時代でも 道理を守ろうとする人間が居る。
俳優であっても、自分の道理を通そうとしている人がいる。
そうすると、降板させられる。

無理が通れば道理が引っ込む


うんざりするような 世の中だが、自分の信じる道を通すためには、そういう心構えが 必要なのだということである。
多くの日本人は、臆病だから、彼のようなことを真似できない。
せいぜい、どこかの掲示板で、なにやらわけの分からない愚痴を書いて、小さく鬱憤を晴らす。
おめでたい

それで、何が変わったのか 教えてもらいたい。



次に 世界を制する力は 食料になるだろう

2011-05-28 15:30:23 | フリーメーソン
日本には、穀物自給率が28%程度しかない。
その もともと少ない自給率の日本の食料自給率から、福島を引き、さらに 放射能汚染された海産物を引くと、かなり悪くなるだろう。
さらに新興国は今後20年で30%食糧消費が増えるといわれている。
つまり、食料自給率をいまから引き上げる努力をしなければ 日本は餓えるかもしれないのだ。

オーストラリアの旱魃、洪水は、すでに毎年のお祭りのような行事になっており、ロシアも今年は小麦が取れず、アメリカの異常気象は、莫大な損害を出している。また、自給率を上げるはずの とうもろこしなどの穀物を、アメリカはエタノールの材料にしてテキサス州の収入にしてしまい、そのために、CO2の問題はさらに悪くなり、食糧難はさらにひどくなるという悪循環ができている。

日本は、脱原発 自然エネルギーと同時に、食料自給率を上げることをしなければ片手落ちになるだろう。
なぜなら、たとえば太陽光パネルは広い場所を必要とし、そのために土地がすくない日本では、自給率を下げてしまうことになるからだ。

私は潮流と風力発電、それに地熱をもっと開発して、海洋での発電を優先させながら、国内の土壌はなるべく多くを穀物生産にするべきだと主張する。

2030年問題と銘打つ。

それは2030年には、このままいくと、弱りきった日本経済はすでに穀物を輸入する力が無く、餓死者が出るということを、言っているのである。

今、すでに あなたたちは、賞味期限と銘打って、多くの食料品を ただ捨てている。
そして、それらは食べられる前に生ごみとなっていく。
そういう飽食をしていて、そのうちに また神が鉄槌を下すことを、あなたがたは、予想さえしていない。

そうして フクシマが起きたことを もう一度 思い出して欲しい。


大雨

2011-05-27 22:16:05 | Weblog
今日から数日、台風の影響が出るので、大雨が日本各地を襲う。
問題はそのあとで、地盤が緩み、さらに地震がくると、甚大な土砂崩れなどの災害が出ることだ。

今度の災害は 西日本を中心に広がるので、警戒してほしい。
地震は、すでに東日本から、南海もしくは東海へ移りつつある。

すでに原発を止めているところは、二次災害の危険性が減るけれど、それでも大きなインフラの事故などがありうるので、気をつけよう。
災害が起こってから、ものを買いに行くのではなく 備蓄をすることは大事だ。

安全と安心を確保するのは、自分自身である。

本当の敵

2011-05-26 06:26:53 | Weblog
現在 9%の日本の電力は 自然エネルギーで賄われている。
自然エネルギーとは 風力 太陽光 あるいは地熱などなどで、環境に影響を及ぼさないエネルギーのことである。

9%はしかし、かなり高い水準ではないだろうか?

今後 2030年までに首相は20%にするという。

しかし、もし、各家庭が、奮発して太陽光を取り入れ始めたら、もっと早く それこそ あっという間に、数値は 増えるだろう。

日本中の屋根にソーラーがついて、9%がその10倍になれば90%になる。
今の水準など超えることは いとたやすいのだ。

また、需要が増えれば、供給も増え始め、値段も下がり、そして 普遍的にそれは日本を 長期で繁栄させていくことになるだろう。
いずれ、電気は無料が当たり前の時代にさえ なるのかもしれない。

だが、それまでに多くの戦いがある。

長期で戦うためには、敵が誰なのかを良く知っておく必要がある。

私は、戦いたいと思うが、戦うために ただ、デモをすればよいとは思わない。

私たちの戦う相手は、東電でも日本政府でも ましてや大橋教授でもない。
彼らは、ただの走狗に過ぎないからだ。

本当の敵は もっともっと大きい。

仮に、私たちが日本中のエネルギー資源を電気に特化し、電気をすべて自然で賄えるようにして、電気自動車で日本中を走り回ることが出来、そして、一切 他のエネルギー資源を使わなくなったら、どうなるか?と 想像してみて欲しい。

素晴らしい世の中だ。

われわれの輸入する石油、石炭の需要は減るし、環境はすばらしく良くなり、しかもわれわれの最先端テクノロジーは各国からの羨望の的となり、多くの日本のハイテク輸出産業は潤い、日本円は強くなって世界のスタンダード為替となる。
また平和利用と脱原子力の二つの基軸は、多くの平和国家を標榜させ、世界は日本のようになりたいと願うであろう。
子孫には美しい日本を手渡せることができ、我々の様々な過ちの贖罪を行うことも出来そうだ。
そして、ほぼすでにテクノロジーという意味に特化すれば、できそうだ。
太陽光発電、自然風力、潮流発電 地熱発電など、コストをかかるかもしれないが、すべての応用科学技術力の基礎は確立されている。

だが、長期でそのコストを支える覚悟は必要だ。
むろん、できないわけではない。
今の日本の国力は衰えたとはいえ まだまだ多くのことができる。

しかし、それをされると、困る国があるのを 知っているか?
それは、世界を不幸にしてきた 国々である。
彼らの、ビジネスは 今も過去においても、資源をいかに自分たちのコントロール下に置くかというものだった。

それは、石油であれ、石炭であれ、あるいはウラニウムであれ、労働力資源(奴隷貿易)であれ、食料資源であれ、すべてのそういうものに対しての権益を 武力によって行い、彼らの作った法律で 縛り上げ、彼らにとってのフェアを守ることで 行ってきた。
日本に対しては、さまざまな 経済的な法律の枠組みを適用した。
それらは、例えば、会計システムであったり、あるいは、格付け会社で日本の国債価値を下げることであったり、あるいは、貿易摩擦における関税などで、締め付けを行った。これを 日本人は、ジャパン バッシングだとか、 ガイアツ だとか言うが、何も日本だけに行われたわけではなく、世界のすべての国にたいして それは行われてきていた。
まだ、日本はそれに完全に屈服してこなかっただけである。

その大勢力は、イギリス、オランダ、アメリカ、フランス、カナダ オーストラリアにまたがって広がり、世界を牛耳っている。

彼らこそが、日本の未来の構築への障害になりうるのである。
単純な人なら、その勢力をフリーメーソンだと言うかもしれないし、もしその人が右翼ならば、彼らと戦うためには、神風特攻隊を組織する(つまり今で言えば原子力爆弾を作ること)と言い出すかもしれないだろうし、左翼の人なら、中国とタッグを組んで、対抗すると 言い出すかもしれない。
残念ながら、どれも 間違っている。

正しい戦い方とは、長期で勝つことだ。
それには、粛々とテクノロジーを磨き、無言でそのエネルギー革命を行うことである。
国の政治には、彼らを刺激させずしかし屈せず という強い意思を持ったリーダーを持てばよい。

あなたの国なのだから、あなたの思うとおりに改造していけばよい。
そして、あなたの民なのだから、あなたの願うように幸せになればよいのである。
そして その戦いをするのは、あなた自身なのである。

あなたの敵は、強い。
彼らは、何百年にもわたって世界を支配してきた。
支配の力はすべて エネルギー政策にあった。

日本は

一歩も引かぬ不退転の覚悟で望むしかない。
私は、もしそういう考えによって、進みたいと願う同志がいたなら、是非、仲間に入れていただきたい。

血税

2011-05-25 23:39:25 | Weblog
血税とは、あなたの毎日納める 税金のことである。


毎日 あなたは働き、そこから、あなたの税金が支払われる。
労働は、あなたの 血を売ることであり、その血を納めるから、血税なのである。

今、あなたは、怒らなければならない。
なぜなら、あなたの国のことだから。
あなたの、血とそして 将来のあなたの子供たちのために。


東電にかかる賠償金は 4兆円であると国は試算を出した。
これは少なすぎる。
実際は、こんなものでは 絶対に収まらない。

私の控えめな試算では 国民一人当たりにつき、15万円を向こう3年以内に支払うことになるだろう。
それは、電気代の値上げであったり、あるいは、増税であったり、直接、間接的に、あなたの支出は増え、収入は減る。
しかもこれは、一人当たりの数字で、大人も子供も老人も含めてである。

一家 4人家族であれば、60万円の支出になる。
年間平均 20万円の支出を覚悟しなければならないわけだ。

これが、東電だけではなく、多くの天下りの元官僚たちのポケットに入る。
あるいは、さんざん良い思いをしてきた 今までの利権を得た人間たちのツケ払いに回される。

私はむしろ、驚きをもって あなたを見る。
半ば、尊敬であり、半ば 軽蔑の眼差しをもって。
あなたは、なぜ怒らないのだろうか と?


諦観なのか臆病なのか あるいはその両方なのか、あなたは、いずれにせよ 犠牲になり、そして自分の子供にもそれを強いている。


あなたの選択は 今のままで 本当に いいのだろうか?
どうか、胸に手を当てて よく考えてみて欲しい。




いつから 始まったのか

2011-05-25 00:19:22 | Weblog
日本にさまざまな、外圧があったのは、1990年代からだった。
しかし、そのたびに、パッチワークのようなやり方で、ひとつひとつを誤魔化してきた。
ごまかしは、時には、あまりにも、露骨にアメリカに媚びるやり方で、それほど右翼でもない私でさえ、胸糞が悪くなるほどのものだった。
だが、それらをひとつひとつあげつらうことで、誰が悪いとか、誰を槍玉に挙げるということを、したところで、解決はない。

今の原子力の問題でも、誰が悪いとか、誰を槍玉にあげるということでは、解決はしないのと同様である。
私たちは、今後もこの深刻な問題と 否応なしに、正面から向き合わなくてはならない。
なにしろ、福島県というひとつの県とその周辺にあるさまざまな人々の生活と人生、それに寿命にいたるまで、あの原発は変えてしまったのである。
このことは、たとえ原発を推進してきた人であっても、あるいは、放射能が身体に良いと言っている医者であっても、あと3年から5年たつと、治験結果が目に見えて出てくるので、認めなくてはならない結果になるだろう。
私は医者ではないし、原子力の専門家でもないが、しかし、この結果がどうなるのかということくらいは、分かる。
被爆の結果は、被爆の結果が待っているということだ。

今後、そういう恐ろしいものを、もう作らないということは、もちろんのこと、どうにかして、電気をやりくりさせて、すべて廃炉にしてしまいたいと願う。
私だけではなく、国民の多くが、今はそれを望み、そして、いままで十分に反対してこなかったことに 反省しているはずだ。
もし、今は、それほど深刻に捉えていない人であっても、あと数年後には、深刻にならざるを得ないだろう。

2号機、3号機もメルトダウンしていた。とのことを 今頃になって発表した。
そして土壌の汚染が ついにチェルノブイリを超えている地域についての発表もあった。

その広さ、なんと・・・600平方キロ・・・
狭い日本で、この広さはどうだろう・・・一体、いくらの損失になるのだろう・・・
天文学的数字になるはずだ。
それも、砂漠のような地域ではなく美しい、季節のある自然の豊富な地域なのである。
それが、今では肉を削られ、血を垂れ流し、誰も住めないことになってしまっている。

日本・・・

これほど、苦い経験をしたことは、かつてなかった。
広島と長崎の原爆でさえ、今回の 長い長い戦いに比べれば まだマシだったかもしれない。

私たちは、まだ、ほんの入り口に立っているに過ぎない。
だが、3年後、5年後、この恐ろしい結果が目に見えてくる。

本当に、どうしたらいいのか、分からない。
私のような、もともと根無し草のような男の感覚から言えば、逃げるとか、移住するなどということは、なんでもないことなのだが、父に言わせると多くの日本人の感覚は、そうではないのだと言う。
つまり地域社会とか、会社のなかでの同僚や、あるいは、学校や親戚付き合いなどが、大事なのであって、その中で生きている自分ということが いわば、唯一のモノサシなのであって、そこから逃げ出すとか、移住するなどということは、あってはならないことなのだそうだ。
私には 本当に分かり辛い感覚なのだが、一所懸命という言葉がある以上、きっと、そうなのだろう・・・
しかし、逃げるとか移住するということは、私の感覚で言えば、それはワクワクするような興奮と不安と、期待が入り混じった相当充実しているものなのであるが・・・

生きていれば、いい事もあるのだから、本気で移住計画をしてみればどうだろう?
何も私みたいにオーストラリアにまで移住することはない。
それこそ、和歌山とか宮崎あたりにでも引っ越せば、いい。
それだけでも放射能の影響は随分と減るし、仕事や収入は、先々で また考えれば いい知恵も浮かんできたりするもんだ。
北九州あたりなら、今後、アジアンビジネスの基点となるので、様々なビジネスチャンスもある。
山口県から小倉にかけては、それこそ、大きなチャンスがごろごろと転がっているはずだ。




3・11後の日本経済について

2011-05-22 13:56:21 | Weblog
今後、日本の経済は どうなるのか。
専門家たちは、口を揃えて 悪い方向に行くと言う。
例えば、産経新聞{編集委員・田村秀男 3・11で貧しくなる日本}によると、今後中国が 安くなった日本を買い叩くであろうと言っている。

インフラの破壊、復興のための増税、そして悲劇的だとさえ言われる内閣の迷走。

そのどれをとっても、なるほどと思わせることがある。
但し、私には中国が日本を買い叩くということが、どうもピンとこない。
以前にも、書いたが、中国のバブルはもう引き戻せないところまできている。

新唐人テレビの {IMF 中国バブル崩壊を警告}によると、スタグフレーションが進行中だという。
スタグフレーションというのは、割合に新しい経済用語で、スタグネーション と インフレーションの二つの言葉が合わさった造語である。つまり ここでも言われているとおり、通常ならば、経済がよくなって消費意欲が上がり、価格の上昇があがることを インフレーションと言われているけれど、そうではなく、景気が悪く 消費意欲が下がっているのに 物価だけが上がり続ける状況のことを 指してスタグフレーションと呼ぶ。
経済ではこれは、インフレーションよりもたちが悪いので、いわば、蛇蝎のように忌み嫌っている状況である。
例えば、年間3%程度のインフレーションがあることは、かえって、良いことだとされていて、インフレーション 3%の目標を決めて それにあわせて金利を決めたり あるいはマネーサプライを決めたりと 各国銀行は知恵を使っているが、2008年以降、世界の経済は中国を除いて 低迷しており、その世界経済を牽引してきた中国でさえ、多くの内包事情を さすがに隠匿できなくなってきているのが実情である。
このまま、行き着くところは、中国内部の暴動であり、また右翼の台頭であり、北朝鮮の緊張と、尖閣諸島の衝突、それに、インドとの紛争地域の大問題である。実際、近年 中国の領土的野心はかなり高くなってきている。

理由は、強力な経済とそのために必要な、資源であったが、今後 経済が滞り国内事情が複雑になってくると、企業の淘汰がはじまり、また外国資本の逃避も同時に起こるので、資源の需要は減るかもしれない。
したがって、動機としての領土拡張野望は あるていど緩和されるが、しかし 軍事的誇示としての領土拡張野望は 逆に強くなるかもしれない。
そうなると、戦争は避けられない事態となり、日本では、さらに自衛隊の拡張と充実が 重要事項となってしまう。

まず、今の日本に打てる手があるとすれば、この中国という大陸といかに ソフトの部分で仲良くなれるかということで、一般に中国国民の持っている 対日感情を、研究しなければならない。

対日感情を やわらげていくことによって、日本は戦争に巻き込まれることのない空間を作ることが、もしかしたら、できるかもしれない。
もっとも、世界最強の米軍基地を有する日本という島国にとって、いくら対日感情をやわらげる工作をしたとしても、戦争になって中国が「日本は好きだから攻めない」などというのは、絵空事にしても あまりに楽観的すぎるだろうが・・・
それにしても、ソフトの部分での対日感情のやわらぎ ということは、今後ともに行っていくほうが 長期的には、日本の利益には 叶っているだろう。
動かしがたい 地勢的リスクという面を考えると、大陸とわずか日本海を隔てただけで接している日本にとって、様々な働きかけは、長期的に日本の利益になるかたちで、続けていかなければならない。

私の心配していることは、今後 中国の経済が悪くなるということではなく、その後の右翼の台頭と日本との戦争リスクのほうであることを 最後にもう一度書いて、今日は 筆をおくことにする。
素晴らしい 日曜日の午後を 私とて、楽しむ権利はあるはずだから。


日本の飯を食っていない私

2011-05-22 09:51:03 | Weblog
多くの日本人は、日本の飯を食って生活をしている。
日本の飯とは広義で かなり多くの人が含まれる。
それをいちいち挙げてみると きりがないが、大まかに言えば・・・
官公庁
日本の企業
レストラン
日本の農家、漁業従事者
などなど、当然 日本に住む人々
もちろん年金生活者も
海外では
日本レストランなどで、日本人をビジネスの対象としている人たち
ODAをあてにしている人たち
などなど、日本人以外の人たちも入る。

私は、幸か不幸か日本の飯を食っていない。
一応 こう見えても、オーストラリアでオーストラリアのビジネスを基本としているので、日本人と日本は 明日いきなりいなくなっても 実は、全く 困らない。
だから、私がこうして毎日更新しているのは、一切 自分の利益のためには なってはいない。
儲けようとも思っていないし、有名になりたいわけでもなく(名前さえ出していない)、欲しいものは何もない。
ただ、一途に 日本を愛しているから、こうして毎日書いている。

もちろん、言いたい事も言える。
何もビクビクすることはないからだ。
なにしろ、日本のどんなに怖い人が来ても、私は自分が正しいと思うことは、言うし、そのためには、様々な行動を起こすし、また多くの手助けをしてくれる人もいる。

だから、こんな私だから、言いたいことがある。
日本は、あまりにも、小さいところで、いつまでもぐるぐると回っている。
それを、まずはなんとかやめなさい

20兆ベクレル!!!

2011-05-21 17:02:32 | Weblog
福島第一原子力発電所 3号機から海に流れ出た汚染水の放射能は 20兆ベクレルなのだという。
限度の100倍
また、郡山などというかなりはなれたところの水源にまで かなり高濃度の汚染が確認され、コンクリート工場が閉鎖に追い込まれている。

私たちが知らされているのは、政府と東電の小出し、小出しの情報だけが頼りなのだが、それが、毎日、少しずつ 悪くなっている。
大本営の発表のように、毎日 勇ましく頑張っている兵隊さんたちと 玉砕のニュースがかわるがわる聞こえてくるような感じで、日本はいったい過去70年間、民度を上げることをしてこなかったのだろうか?と疑いたくもなる。

しかし、それにしても20兆ベクレルというのは、どのくらいの値なのか、あまりに桁が大きすぎ、見当がつかない。
たとえば、その海で海水浴をすれば、どうなるのか。
そこで獲れた ウニを食べると、死ぬのか?
そこの 鯛はどうなのか?
アワビは?牡蠣は?カニは?イセエビは?と、疑問が出る。
特に、最近は福島のほうで、イセエビの漁獲高が増えていたので、どうなるのか知りたいけれど、そういうことは、わからないままだ。
分かっているのは、わずかに、いかなごに放射能が検出されたと言う漁業組合の調査結果で、これも民間で行うこと事態、実は異常な話で、実際は原子力保安委員会が、きちんんとした第三者機関に依頼などをし、調査して、発表すべきなのだ。

考えてみれば、風向きをしっかり把握していたにもかかわらず、日本政府は発表しなかった。かえって、ドイツの気象情報に頼らなければ分からなかった初期段階(わずか二ヶ月前の話だが、ずいぶん前のような気がする)から、すでにおかしいと考えなければならなかったはずだ。
それに、小出しに出す情報以外にも、すでにもっと深刻な状況は起こっていると考えられるのであって、特に3号機の周りに飛び散っている高い放射能を帯びた瓦礫類は、おそらく建屋のなかの格納庫が、かなりひどく損傷していると考えるしか説明できない。
だから、メルトダウンは、当然起こっていたと考えるべきで、それが下のプールやコンクリートまでかなりのダメージを与えていたと言わざるを得ない。
そうなると、海に流れ出した20兆ベクレルの説明も、つく。

どうも分からないことが多いが、郡山のことを鑑みると、湧き水はかなり深いところから出てきていて、その湧き水の深いところまですでに放射能汚染が進んでいたとしたら、これは、今よりもっと、広範囲で汚染分布図を書き換えなければならないのではないか。それに、海水汚染の分布図も、しっかりと描かなければ、夏の海水浴で多くの人が 被爆をしてしまう。

疎開

2011-05-21 14:37:56 | Weblog
フクシマでは疎開が始まった。
まだ1%程度だと言う。
しかし、この一ヶ月で倍増した。
他都道府県に、移らねばならなくなってしまった福島の子供たちには、とても気の毒だが、なんとか、いじめなどの問題が無いようにと祈る。
藤子富士夫の少年時代の、いじめられた漫画を読んだことがある。
彼らも疎開先で ひどくいじめられた経験を生かして、マンガを生み出した。
彼らのマンガには、必ずと言っていいほど、ガキ大将が出てきて 主人公はビクビクしている。

少年期に、地震、津波 そして 放射能と苦悩する両親、それに 余儀なくされる疎開転校・・・これだけでも十分すぎるほどのストレスだ。

日本人は 本来 とても優しい民族なのだから、この可哀想な子供たちを暖かく包んであげることも きっとできるはずだと信じたい。

まだまだ、疎開先が決まっていないだけで、それでも 転校していく子供たちはきっと たくさんいるのだろう。
どうだろう・・・
里親制度などを作って 政府が主導して ホームスティをオーガナイズしてみたら。