Sydney Yajima


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朝鮮半島の没落

2016-02-29 18:43:03 | 経済
経済が回らなくなると、国はどうしようもなくなる。
韓国は、一時、中国と米国の両方に良い顔をして 蝙蝠外交というものを行っていた。

しかし、それは、もう終わりだということは、周知の事実で、北朝鮮が核実験をした際、朴大統領は、中国へ電話を入れたが、無視された。
無視というのは、何よりも侮辱である。
その侮辱を、国際的に笑われながら、だが、しかし、朴大統領はそれでも中国の袖にすがろうとした。
だが、無視され続けたのだ。

中国は、そもそも韓国を信用してはいない。
利用をしようとはしたかもしれないが、それ以上でもそれ以下でもなかった。

米国は、じっと見ていた。
そして、決断をする。

韓国を貧困のどん底に落とす決断だ。
米国とともに、朝鮮戦争を戦った勇士だと自負しているおじいちゃんたちは、まだ、生きている。
だが、彼らはもう社会的に影響力を持つ立場の人たちではない。
遠く、引退した人たちだ。

米国は、韓国を為替不正操作国に認定し、関税を韓国製品にかけることになるだろう。
また、今の韓国製のサムソン ギャラクシーのアンドロイドには、コンピューター ウイルスが侵入する事件が続いており、社会的に、あるいは世界的に大事件となりそうだ。

インドではサムソンの最新スマートフォンほどの性能ではないが、それでも十分に対抗できる機能をもったものが、420円で売りに出された。
そう、420円である。
スマートフォンは、もはや マーケティングでは、ドッグ(犬)になりつつある。
そう、あっという間にマーケティングサイクルが進み、スマートフォンの価値が下がってしまったのだ。

現在、業界最大手のアップル社のIPHONEでさえも、まだ価値を保っているが、2年以内に、新しい価値を見出さなければ、次々と安値攻勢をかけられるだろう。

時代は、残酷だ。
あるものは後退し、あるものは、消え去る。
そしてあるものは、復活し、あるものは、王道を極め続ける。

韓国の場合はポスコが経営再建を模索しつつあり、サムソンは、シェアを減らし、現代自動車は、新しい時代の車・・・スマートアシストに追いつけないまま、ただただ時間だけが過ぎ、片隅に追いやられようとしている。



上海下落

2016-02-25 23:26:12 | 経済
上海株価が今日、6%越えの下落幅を出した。少なくとも中国政府が3度は午後に介入して買い支えをしている・・・にもかかわらず・・・である。
これは、春節が終わり、本格的に株式の売買が始まったと同時に、上海株を売る動きが出てきたといえる。

日本は、こんな中、消費税を上げることをためらい始めた。
実にオロオロした政策だ。

消費税を、上げるためには、給与所得を上げなければならないのに、そこは、中途半端な上げ方だから、うまくいかない。
今、日本の景気は、しかし、さほど悪いわけではない。
もちろん、日本に住んでいない私が言うのは、いい加減に聞こえるかもしれないが、しかし、海外の状況からみて、あるいは過去15年間の状況から見ても そこそこ上昇しつつあるではないか。

中には、良い企業文化を持ったところと、あまりよくない文化を持っているところに分かれるという意見もあるだろう。
私もそう思う。

日本のモノづくりは、優れていると 日本人のみならず世界の人々が認めている。
それは、日本を大嫌いな韓国のもっとも激しい反日団体の超がつく人に聞いてみても、苦虫を噛みしめたような顔をしながらでも、認めることだ。

だが、私の本当に日本のもつ力というものは、企業の存続を続けている・・・と言う点だと思う。

日本の古い企業は、ギネス記録を持っているのをご存じだろうか?
そう、世界で最も古い会社は、日本にある。

日本の恐ろしさは、単に技術力ではない。
連綿と、ち密に残すその、粘り強さと仲間を大切にしながら存続する人間たちなのである。

世界で、200年以上続く会社は5586社あるがそのうちの半分以上の3145社が なんと、日本にある。

日本は、つぶれない。つぶされることはない。ただただ、連綿と存続するのである。
このことを、信じて疑ってはならない。



大恐慌の足音

2016-02-25 00:26:50 | 経済
それほど遠くではなく、いや、むしろ、かなり近くでそれは聞こえる。
とても大きくて恐ろしい奴だ。
それは、多くの命を奪うだろう。

大恐慌だ。


大恐慌は、デフレとともに来る。
今、日本の株価が下がっているのは、円高のせいで日本の企業の実績が悪いからだという人がいるが、それが全てではない。
物が売れないのだ。

物を買う人が居なければ、在庫が積もってしまう。

物価は、わずかでも上がればそれは良い景気をもたらすことができるが、下がれば、インフレよりも悪い。
消費税を上げることで、人工的に物価の上昇率を達成することができるかもしれないが、同時に、人件費を上げなければ人々は枯渇する。
2%消費税を上げるなら、2%一般庶民の所得を上げてやらなければ、吐き出しになり、一部には生きていけなくなる人が出てくる。

ヨーロッパの難民問題が深刻だ。
ヨーロッパを南北に二分して、ノース ユーロ とサウス ユーロにするという議論が出ているそうだ。
そうでもしなければ、生き残れない人が出てくるからだ。


なにしろ400万人の難民だ。
毎日2000人近く増えているのである。

ヨーロッパはナイーブな反応をしているが、強硬派が出始めている。
つまり、排他的な集団・・・レイシストの台頭である。
不況によって、不満が集まり、弱い立場の難民に怒りが向かうことは、火を見るよりも明らかだろう。

インドについて

2016-02-21 11:10:04 | 経済
商社マンでインドに駐在した経験がありか、外務省の派遣でインドに行ったことがあるか、あるいは、よほどインドの文化に興味があるか、おそらく、そのどれでもない、大半・・・9割以上の日本人は、インドのことをあまり知らない。
今までの人生の中で、インド人に出会い、話をし、あるいは友達にいると言える人が何人いるだろうか?
商社マンであっても、友人にインド人がいると言える人は、少ないかもしれない。
異質だとか、異文化だとか、様々なことを言うことは 簡単だ。
だが、彼らを知らずに、彼らのポテンシャルだけに魅力を感じて投資をして金儲けをしてやろうとする企業は、恐らく しくじる。

私の知るインド人たちの話をかいつまんでする。
まず、インド人の定義だが、例えばフィジー島にもインド人がたくさん住んでいるが、彼らはすでにインドの文化を継承しておらず、していても、わずかなので、インド人のカテゴリーからはずそう。
ヨーロッパにいるジプシーたちも元々はインド人だったかもしれないが、しかし、彼らもインド人の定義には当てはまらない。
ではバングラディッシュとかパキスタンはどうだろうか?
彼らは、血という意味ではインド人である。イスラム教によって、分断された違う文化を持ち始めた時点で、しかし、本来のインド人ではないと、一応、混乱を避けるためにインド人と別のものとしよう。

インドは多くのプロビンスに分かれる。
言語も複雑だ。
お互いが会話できないほどの違いもある。
もちろん、世界最古とも言われるサンスクリット語が語源となっているにせよ。

インダスの矢と呼ばれる大きな原爆を爆発させた時代があったとインド人の多くは信じている。
当時の、記録や様々な文献はインダス文明によって継承されていたが、神話だと馬鹿にできないほど詳細で、秘密が多く、おもしろいことに、ナチスが、その多くをドイツに持ち去って、それを基に、様々な武器や科学の発達そしたのだという。

コヒヌールという名前の有名な、ダイアモンドがある。
インドでは、ダイアモンドをかつて生産していた。
現在でもダイアモンドカッティング工場はボンベイにいくつかある。
原石を、58面体にカットする工場だ。
ちなみに、コヒヌールは、現在イギリス王室の女王の王冠に飾ってある。
インド人はイギリスに盗まれたと今でも恨みに思っている。
なにしろ400年間!!!イギリスから植民地として差別され、搾取され続けたのだから、彼らの白人に対する劣等感、コンプレックス 恨みは、例えば、韓国が日本に抱く 恨などとは比較にならないほど深く、暗い。

インド人は、日本が好きだ。
何しろその憎むべきイギリスを第二次世界大戦のときに、打ち負かしてくれたからだ。
敵の敵は味方
という簡単な構図ではないだろう。
だが、インド人は日本が大好きだ。少なくとも、日本が嫌いなインド人に私は出会ったことは無い。

インド人はしかし、中国人が大嫌いでもある。
これは、肌の色のせいなのか、長い国境線をはさんでの領土問題のせいなのかは分からない。
だが、インド人は中国人を信用していない。もちろん、中国人はインド人を下に見ているだけでなく、信用もしていない。
もっとも、中国人は自分たちだけが偉いのであり、それ以外はすべて辺境の民という意識だから、インドに限った話ではないかもしれない。

インドは民主主義国家ということになっている。
議会政治もあり、しかし、賄賂が行きわたっている世界であることは、アジア独特の文化をきちんと継承している。もちろん、皮肉のつもりだ。
日本でも賄賂を好む役人が後を絶たない。
従って、そういう国の発展は、その腐った根を持つ分だけ遅れてしまうのである。
日本に素晴らしい技術があっても、それを生かせきれないのは、ここに原因がある。
例えば、役人が賄賂をもらわなければ、許可や認可を遅らせるということが、日常茶飯事に起こっていれば、新幹線など通せるはずもない。

インドに日本の新幹線が走る日も遠くない。
新幹線の輸出は同時に、発電や送電の輸出にもつながる。
従って、日本の官民一体のビジネスモデルを作らなければならないだろう。
当然、官僚たちはそれを見越して多くの話し合いを始めているところだろう。
しかも、銀行が絡むので、金融もパッケージの中に入れなければ話は進まない。
小さな話ではない。
世界地図を変える話だ。

もし、日本とインドが手を組めば、それこそ世界地図が変わる。
差別してきた国と差別を受けてきた国が、ごろっと立場を入れ替えるということだ。

良い点と悪い点は常にある。
日本は、さまざまなコンテンツを作ることに長けているが、プログラムを組む点では、インドのほうが、優れている。
彼らの数学の力は、それこそインダス文明の力を垣間見るような、実力だ。

ところで、インダス文明は、あまり分かっていないことが多い。
世界最古の文明だったという人もいるし、そうではないという人もいる。
しかし、私は、かなりな文明だったに違いないと思うし、空を飛べる力をも持っていたのではないかと思っている。

インドの寺や古い建物の地下に、大量のゴールドが眠っている。
彼らはゴールドを愛している。
世界最大といってもいいゴールドの消費市場だ。
インド人はゴールドを好む。
ゴールド価格は彼らの景気と、連動している。

・・・つまり、インドの景気が良くなると、彼らは、米ドルやポンドやユーロなどという白人の通貨を買うことは無い。
ゴールドの現物だけを買い、そして貯める。

・・・どうだろうか?
初めて聞く話もなかったかもしれないが、参考にしてほしい。

なんでそうなる?4号

2016-02-19 17:08:37 | 経済
やや、旧聞になりつつあるが、日銀のマイナス金利についてまだ、私は考えている。

日本円が強くなった理由について、だ。
実に、短期間で円高を更新したのはまぎれもない事実であるからだ。

そして、その資金がどこから流れてきたのかも、おおよそ想像がつく。
ファンドだ。

しかし、その資金を日本に流したファンドの目的が何だったのかは、多くの意見が出てくるところだ。
例えば、ファンドに不信感を持っている人ならば、日本の株価を下げる工作だとか陰謀説を唱えるかもしれない。
もちろん、考えられないことではない。
日経平均が下がったことも事実だし、この時点で、買いを入れて利益を出すことは、できないことではないだろう。

だが、彼らは日本が介入をするというリスクを考えずに行うだろうか?
という疑問が出てくる。

ミスター円と呼ばれた榊原氏の時代には、確かにそういうことがあった。

しかし、今回、日銀は一切の介入をしている証拠がない。
ただ、円高を見守った。

なぜなら、この円高が日本の経済にとって、不利益になるとは考えていないからだ。
もちろん、輸出は減るかもしれない。
だが、野村ファンドも130円程度を維持すると言っているとおり、今の円高は一時的であるという見方も少なくはないのである。

前回も書いたが、金利をいじくって結果が出るのは、半年後の話だ。

また、ファンドはそれぞれ、地域ごとに担当が分かれているのが通常で、アジア方面の担当は、同時に中国や韓国も受け持っているので、一旦、韓国や中国から引き上げた資金を、ドルではなく日本円にしておくことは、常識の範囲なのだ。
今、急激に引き上げた中韓からの資金は、一度 日本にプールしているので、円高になるのだと言う見方はできないものだろうか?

今後、この資金は、いくつかの選択の中からインドへ向かうこととなる。
インドとの交易を盛んにしている企業を探すことは、面白いかもしれない。
特に、インドの遅れたインフラを整備するための日本企業の請負企業からは、目を離してはいけないだろう。

なんでそうなる?3号

2016-02-14 23:37:15 | 経済
日銀がマイナス金利を、実施したことで、設備投資や企業投資が増えるはずだ。
だが、実際にそれが実体経済に反映されるまでには時間がかかる。
おおよそ半年はみなければならないだろう。

気の早い人は、「二週間たったけど何も起こらないばかりか、かえって日経平均は悪くなり、しかも、円高になっている」と声高に叫ぶが、こういうことを叫んでいる人はよく経済が分かっていない。

金利を扱う作業は慎重に、しかも長期の見通しのなかで行われるものだ。

円高は、日銀の決定以前から起きていた事象であり、マイナス金利を導入したから、この程度で済んでいるのだとも言えなくはない。
もちろん、もっと複雑な市場の思惑が絡み合っていることなのだ。

だから、まだ、今すぐに、どうなった こうなった・・・と大騒ぎする時ではないし、また いたずらに大騒ぎするべきでもない。
民主党は、すぐに、大騒ぎしたがるだろう。
それが、彼らの仕事なのだから、仕方がないが、しかし、あまりまともに取り合うほどの議論にはならないはずだ。


なんでそうなる? 2号

2016-02-14 00:01:39 | 経済

今の日本円の円高は1998年以来だ。
現在の株価が下がっている理由もそれが原因だと言われている。
だが、本当のところは、どうなんだろうか?

世界的な景気後退が、もっとも大きな原因で、日本円へと資金が避難しているために、起こっていることだとは思えないだろうか?

ちなみに1998年には何が起こったのか?

ヘッジファンドが仕掛けた、アジア通貨危機だ。
当時、韓国 インドネシア タイ マレーシア などなどのアジアの国々が軒並み通貨を破たんさせる危機が襲った。
当時の宮沢大蔵大臣が、アジアの通貨バスケットを作って、危機対応すると言ったら、米国が大反対した。
このことは、あまり記憶にない人がいるかもしれないが、当時 ヘッジファンドとIMFはほとんど双子の兄弟のようにアジアの新興国を牛耳る手を打った。
特に、被害の大きかったのは、韓国だ。
韓国はIMFの管理下に置かれ、徹底的に搾り取られた。
その後、ほとんどの韓国の企業は、外国人の比率を大幅に上げてしまった。

今でも、尾を引いているのは、韓国の労働者たちは、韓国の企業が自分たちの国の会社だという意識が少ないがために、徹底した労働闘争を行っている現状である。
韓国の初任給は日本の約1.5倍だ。

今回は、通貨危機は起こってはいない。
だが、逆に円高から始まる通貨危機の再来もありうる話だ。
少なくとも、はっきりと言えることは、昨日の韓国のマーケットは8%の下落を経験した。

月曜日、中国の春節が明けるので、マーケットが再開される。
上海がどの程度下げることになるのかが、当分の焦点となるだろう。

なんでそうなる?

2016-02-13 00:13:01 | 経済
黒田総裁が、マイナス金利を発表したことが 現在の円高の原因だ・・・などという人がいる。
金利が安くなると、通常、その通貨は弱くなる。
日本の場合で言えば、円安になる・・・はずである。
なぜなら、金利の高いところで利ザヤを稼ぎたいと考えるからそういう通貨は買われるということだ。
これは、まったく当たり前の理屈なのだが、しかし、現実には、金利をマイナスにした時点で、逆に日本円は安くなるどころか円高になった。

ここのメカニズムは、実はあまり、誰もよくわかっていない。
多くの数式を出して、理解しようとすればするほど、もがき苦しむことになる。
だが、分かっていることは、ただひとつだけある。
それは、円高になっている ということだ。

もちろん、私の常識であっても、円高になどなるはずはない。だった。
だが、現実は円高なのだ。
だから、私の常識や、偉い人の考えなど、この際どうでもいい。
日本円は信用があり、そして買われているということだ。

例えば、ドイツのCOCO債が原因の一つだと言う人も、出てくるだろう。
COCO債は、リスクの高い商品だが、購買金額の総額が、さほどでもなく、日本円をここまで強くさせる力があるかどうかは、不明だ。
ただ、銀行株が軒並み下げていることは、確かでドイツにしても、COCO債を持つ人はこのところ、3割ほど株価が下がった状況では、損失が目に見えているので、気が気ではないはずだ。
かといって、すぐに円高の原因になるとか、日経平均の下げにつながるのだと、なたで割ったような説明では、原因のひとつになるうるかもしれないとは思うが、しかし、危険だ。






ところで、為替、と お金 は別物だ。
為替は、人為的に動かせるものだからだ。

現在の円高コンフリクトの謎のカギはじつに、ここにある。

世界を動かしているのは、今のところ二つの勢力だ。
ひとつは、昭和の時代からずっと日本を苦しみ続けてきた、石油メジャー。
彼らは、オイルの栓を開けたり締めたりすることで、ずっと、日本を思うがままに操ってきた。
オイルショックのときも、角栄が、政治家を退かされた時も・・・その石油メジャーは陰に陽に ずっとかかわってきていた。
だが、風向きが変わった。
彼らは、新しいテクノロジーを目の当たりにしてうろたえている。
それは、シェールオイルだけではない。
ガソリンの要らない車の登場だ。
水素で動く車が次の社会の主流になるということだ。

日本の技術力は、ほとんどオイルの要らない時代にまで到達しつつある。
このことは、日本のオイルの消費量を見れば分かる。
年々 減少しているのだ。
経済が弱くなっているからだとか、製造業を海外に移したからだとか、そういう議論があることも私は知っている。
しかし、日本の技術力は、確実にオイルの要らない世界に近づいていることを否定する人はいないだろう。

次に、世界を動かしている勢力は ウォール街だ。
彼らは、大きな絵を小さな絵をうまく使い分けて、確実に儲けを出す。
今回の大きな世界中の混乱が金融の不安をあおっているにしても・・・最後に笑うのは、彼らウォール街の人間たちだ。
このことだけは、断言しておこう。


この二つの勢力が、今、大きな絵を描いている。
一つは、新しいエンジン・・・経済を引っ張る・・・ものへと移行させるための準備。
そのために、邪魔になる勢力・・・中国共産党とロシアへの仕掛け。
この絵を見破ることができる日本人はまず、私の知る限り、ほとんどいない。
まったく いないとは言わない。
だが、ほんの一握りの人たちしか知りえない絵なのである。

ところで、私は、南の食事に出かけることにする。

劣化

2016-02-10 16:57:05 | 世界情勢
ある国が、技術力を持ち、それを発展させ 経済成長を成し遂げつつ、さらなる技術を発展させるというモデルは、見ていてすがすがしいほどの力を感じさせる。
かつてのイギリスはそうであった。
19世紀のイギリスは世界を席巻し、その進んだテクノロジーで工業を起こし、産業革命を起こした。
1930年代以降、その力はアメリカにとって代わられた。

発展と衰退の歴史は、100年間の時間をかけて行われる。

ドイツ

彼の国の技術力は多くの科学者を生み出し、世界中から尊敬されてきていた。
だが、去年のVW社の不正事件が明るみになって以来、その技術力や倫理に疑問符がついている。
そして、今度は、鉄道事故だ。
一本しかないレールで真正面からぶつかった。
そんなことが、あり得るのだろうか?もちろん、どんなことでも、ありうる話だ。
だが、それがドイツで起こったということが 私を含めて多くの国にとってショックであった。
何にショックを受けたのか?
それは、彼の国の劣化度に、だ。

私は最近、新しい洗濯機を購入した。
BOSCH製のものだ。
とても、いい。
だが、この機会がむこう25年持つとは思えない。
なぜ25年か?
それは、最近 壊れた洗濯機がなんと25年間休まずに、最期まで新品の時と同じパフォーマンンスで動いていたからだ。
それは 日立だった。

日本は、海外への家電マーケティングをほとんどやめてしまった。
理由は、円高で儲からないからだというのもあるが、部品供給だけをして、海外生産を進めてきたという側面がある。
日本の国内で流通する日本製品と 海外で購入できる日本のブランド製品との落差が激しいのはこのためだ。

かつての松下電器が作る製品は素晴らしいものばかりだった。
ソニーもそうだった。
だが、それらは海外工場を作った時点でどんどんと劣化していった。

劣化するのは当たり前だ。
従業員が違う。
文化など一朝一夕で、できるものではない。

例えば、清潔さを求めるなど、文化が違えば定規も違ってくる。
たったこれだけの違いが、大きな結果の差となる。

ドイツにはそういう文化があったはずだ。
それが、劣化している。

日本もよくよく考えてみなければならない。
他山の石として自分を鑑みてみなければならないだろう。



中国の経済鈍化は喜ぶべき祝福だ

2016-02-08 18:35:49 | 経済
まず、中国は、世界一の人口を持っている。
その人口は、将来において、世界一の消費を約束しているのだと考えても間違いではないだろう。

消費人口に限って言えば、米国と日本を足したよりも多く、すでに1000兆円に達している。
しかも、
中国はインターネットが急速に普及しており、多くの人が、スマートフォンを持つようになり、そして、今までのビジネスのパターンは変わってきている。

もし、この巨大な国が、今まで通り、二ケタの成長率を続けていたなら、世界はどうなっていただろうか?
と、考えてみてほしい。

インフレが世界中で始まり、それは多くの国の利率に影響するに違いない。

オイル価格や鉄鉱石は高騰し続け、それは、多くの世界の事業を高いものにしてしまうことだろう。

そういうことを、勘案してみると、今の中国の経済鈍化はむしろ、喜ぶべき祝福ではないだろうか?


デフレの危険を考えると、それは、金融緩和と補正予算や経済対策で何とかしのげるものであって、それは国内問題だと言ってもいいだろう。
だが、中国が、急成長を継続的に今も続けていたとしたならば、世界は、遠からずパンクしたに違いない。

今の中国の経済鈍化は、悲しむとか恐れるという種類のものではないのかもしれない。
むしろ、長期的には、必要な時期だとも言えるのだ。



迷走する日銀

2016-02-03 23:36:06 | 経済
日銀が、迷走している。
確かに、カンフル剤としてマイナス金利というものは、悪い政策ではないだろう。
短期という意味においては。
しかし、このために、銀行はどこかに融資をしなければならなくなるので、融資先を探す結果となる。
簡単に、オーストラリアの国債を買うとか、あるいは、ゴールドに逃がすことを行うだろう。
日本の銀行は、果敢に事業主とともに、攻めていくという姿勢を昭和に置き忘れてしまった。

昭和の銀行は、今ほど、守ってはいなかった。
もちろん、融資限度額や、支店長の裁断が今よりも緩やかで多かったことも原因の一つだが、世間がもっと、イケイケだったから、あるいは自信をもって、何かをやろうとしていたから、間違いも多くしたが、しかし、それを十分に担保するほどの成功をも手に入れることができた時代だった。

今、日本は、一人の天才を求め、そこに一極集中型をして、堅い成功方程式を導きたがる。

テレビ番組でも、同じようなことを、すべての放送局が一度に流す。
同じタレントを使い、繰り返し、流す。
覚せい剤で捕まった元プロ野球選手の話など、日本中の人がみんな知っている大事件だ。
だが、一方、今日も上海市場が下がり、日経平均が500ポイント以上も下げている現状をどう、日銀は説明するつもりなのか?
などという、ことには、一切、誰も、興味を持たない。
持つ必要がないのではない。
持つために必要な能力というものが、視聴者に欠けているのだ。

今、日本に必要なのは、新しい発想だろう。
人口が減っていく中で、効率よく経済を運営させるための発想だ。
そのためのインフラは、十分だろうか?
日本の端から端まで、セキュリティー 安全保障は万全だろうか?
日本の税制改革のなかで、消費税だけをクローズアップさせているが、例えば、2%の消費税を上げるのであれば、平均給与も2%上げるべきなのではないだろうか?
民の生活は、このままいくと、苦しくはならないだろうか?

などということを、政治家は、考えていそうもない。
なぜならば、今の政治家をしている人たちは、職がなく、困った経験もなければ、食べ物がないという貧困も知らない人たちばかりだからだ。

苦しい経験をした人たちの中から、
「これではいけない」
と立ち上がる若者が出てきて、初めて日本の国は良くなる。