Sydney Yajima


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保守化する労働党

2010-06-30 01:56:51 | オーストラリア株式
景気が悪くなると、保守化するのは、どこの国でも同じだ。
未曾有の大恐慌が ヒトラーの登場を後押しした。
景気が悪くなってきたから、オーストラリアでも、労働党の保守化が始まった。
まずは、マイニングタックスの見直し。これは、一般の市民よりもオーストラリアの保守層を念頭においた政策だ。そして、移民の制限。これも、移民を制限することによって国内の雇用を守る・・・という点で、保守的な選択である。

日本の民主党が保守路線をとらず、移民を受け入れるような政策を取り始めると、日本国民は反対するだろう。なぜなら、日本人は通常、保守的な選択をしたがるからだ。

例えば、あなたの隣にパレスチナ人や、バングラディシュ人が両隣にいて、向かい側にはパキスタン人、一見隣には、アメリカ人、そしてフランス人とベトナム人の夫婦がいて、上のフロアーには、シンガポール人のゲイカップルが住んでいるとしたら、どうだろう?
シドニーでは 当たり前の光景だが、日本では、あまり日常的にそういうことは、ない。

移民の蛇口を閉めるということは、とりもなおさず、溜め息をつくオーストラリア人の白人保守層の意見が大勢を占めているということでもある。

オーストラリアの人種差別は 悪名高いが、しかし、それにしても 移民してきた人間たちはその日から、教育を受けることができ、そして、病院にいくことができ、そして、様々な仕事を紹介される機関を利用できるのであるのだから、おそらく、システム上は 日本よりも差別は少ないとも言える。

いずれにせよ、日本にいる人たちは、一番ここが住みやすいと思っているはずだ。
そして、それは、大きく間違ってはいない。
もちろん、どの国にも良いところがあるけれど、悪い所だってあり、実際は、生まれて育ったところの水が一番身体に合うように記憶されているのだから、そこが 良いに決まっている。

私も長年 オーストラリアに住んでみて、ある日ふと、どうしようもなく 日本に帰りたくなるのは、とめられそうもない感情だ。たかが、サッカーの試合でも、いつの間にか、一生懸命に、応援していた。
負けてしまうと、なぜかとても悔しく、しかし、自分はこれほど日本を愛していたのかと驚くばかりでもある。
しかし、惜しかったなぁ・・・




親切の押し付け

2010-06-29 05:00:05 | Weblog
キリスト教の考えに、「自らの欲するところのことを人に施せ。」というのがある。
一見 いいように思えるが、よく考えるとちょっとわずらわしい話だ。

Xさんは、例えば、肉が好きで、Yさんは今、ダイエット中。
Xさんは、良かれと思い、Yさんに、肉料理を勧める。
Yさんは、食べたいとは思うが、今は食べられない。しかし、言うと相手の気持ちを害するのではないかと思い、躊躇する。そして、食べてしまう。
翌日、案の定 体重が増えている。
結局、Yさんは、Xさんのことを、良く思うことはできない、何度かそういうことが積もっているうちに、うんざりしてくる。
そして、なんとか Xさんのことを 嫌いにならないようにしようと、Yさんは、心の中で、格闘するが、また、ニコニコと、アイスクリームなどをみやげにくれたり、ビールを奢ってくれるXさんを次第に うんざりするようになってくる。
(いい加減、こうして付き合っていたら、今、私がダイエット中だってことぐらい、分かるだろ・・・っていうか、分かれよ)と、心の中で怒るが、Xさんは、そんなことは、決して分かる人ではない。
(この馬鹿!)とYさんは心の中で、思いつつ、ついに意を決する。
そして、Xさんに、「実は、ダイエットなんだ」とついに打ち明けると、今度は頼んでも居ないダイエット本を持ってきて、「こうすればいい」とか、「ああすればいい」などと、Xさんは、指導を始める。

こういうXさんは、実に、ヨーロッパ、キリスト文化の中核を占めていて、彼らには悪気がないぶん、日本人にとっては、うんざりさせられることが多々ある。

日本人の文化では、「自分がされたくないことを、他人にしてはならない」と教える。
そして他人から施しを受けることを、潔しとしないうえ、プライドが高いので、「結構です」とかなりつっけんどんに、断ろうとする。特に、Xさん系統は、一番うざいと感じるのが、日本人の気持ちで、頼んでも居ないことを、無理やりに親切そうな仮面をつけて、押し付けるな。と思う。さらには、親切そうにしているのも、自己満足したいからだろう?とまで思い始めると、もう、嫌いの拍車がかかり後戻りできなくなるほど、Xさんを嫌いになる。

イラクの戦争で、アメリカは「イラクの国民に自由と平和と民主主義を」とスローガンを大層にかかげて行った結果、誰がアメリカに感謝しただろうか?

親切は、理由付けしなければならないようなことではなく、無言で相手に伝わるものだと思う。
「ありがとう」といえば、
「ああ・・・」という程度で伝わり、それ以上の説明はいらない。
だが、Xのタイプの人は 口をとがらせて、説明するし、人にも説明責任を求める。
言い訳しても、心は1ミリも動かない。決して 心が動くことはない。
口先だけで、人は動かない。
日本が、自分たちの自分たちらしさを見失ったとき、それは 相当に、格好悪いと思う。



デモクラシー ???

2010-06-25 03:42:42 | オーストラリア株式
ケビンラッドが首相の座を追われた。
一夜にして オーストラリアの国民はその結果だけを知らされ、新しい女性首相の誕生となったニュースで朝を迎えた。
みんな、一応に戸惑いの表情である。

オーストラリアの歴史が始まって以来のことで、労働党の党首が党内の選挙で一夜にしてひっくり返るということが ありうることなんだとみな驚いている。
ジュリア新首相は、イギリス生まれ。5歳のときにオーストラリアに移民してきた。年齢わずか49歳。

つまり、例えば、日本に置き換えて言うなれば、連坊議員が一夜にして首相になったようなもの。

こういうことが起こりうるんだということ。

では、なぜこんなことになったのか?
それは、ケビンラッドが、世界を支配している人々の逆鱗に触れたからだ。
ひとつめは、環境への取り組み。オーストラリアのような資源輸出を生業とする国に、環境問題に取り組むとか、二酸化炭素が問題だ・・・などと言うと石炭の輸出が止まり、儲からなくなってしまう。
次に、40%のマイニングタックスだ。これは、支配者層のもっとも嫌うことである。

そこで、支配者層は周到に準備し、労働党を二つに分裂させる仕掛けを作った。それが表面化して、いきなりの首相交代となったのである。

オーストラリアを支配しているのはオーストラリアの国民ではないということと、日本を支配しているのが日本の国民ではないということは、まあ 似たような話の結論になってしまう。

頑固である

2010-06-24 03:59:52 | フリーメーソン
フリーメーソンの人間の多くは、頑固である。
信念を曲げないと言えば、聞こえがいいかもしれない。
そもそもあの分厚い リチュアルを暗記して、それをなんども繰り返しているのだから、人間がどこか頑固にならざるを得ない。
暗記をすることは、常に脳細胞を活性化させる訓練にもなるので、決して悪いことではない。人間には記憶できるメモリーチップが一生では使い切れないほどあるらしい。
だから、どんなにつまらないと思っても頑張って記憶し、そして発表会(例会)に間に合わせることを毎月繰り返していけば、それなりに頭のいい人になれるわけだ。

フリーメーソンをとやかく言う人たちは、会ってもいない人を始めから見下していて、上から目線で、分かりもせずに、「あんたたちは・・・」と言う。
実際にやってみてその大変さを実感したならば、もうちょっと敬意を持って話してもらえるだろうと思うのだが。

片方をみて沙汰するな

という言葉を知っているだろうか?
メーソンの人間を見ないで、ただ 一方のほうの意見だけで沙汰をしていると、それは、間違ってしまうかもしれないとは 思えないだろうか?

友あり遠方より便りあり

2010-06-22 23:35:25 | 世界情勢
数年前にある会社の社長を日本に連れてきて、プレゼンテーションを行った。
彼が、辞任し、そしてその秘書をしていた別の人物が社長に就任した。
昨日、メールがその人から来た。
もちろん、内容はここでは書かない。
ところで、そのある会社の株価は、あっというまに10倍以上になった。

もちろん、そのある会社が、どこなのかは、GSMのメンバーならばすでに知っている。
なぜなら、何人かのGSMのメンバーは、その会社のおかげで、億単位の資金を手にしたし、その資金で、億ションを買ったり、一軒家を手に入れたり、と様々だった。
私は、ただ、ニコニコと、その成功を見ていた。

そのある会社はゴールドを掘っているマイニング会社である。

彼は日本に行って、もう一度プレゼンテーションをしようと持ちかけてきた。
私が持ちかけたのではなく、彼から持ちかけられたのである。彼が私にそういうことを言うときは、何か理由があるときだ。
材料もなく、話が来ることはまずないからである。

さあて・・・どうするかな・・・


人生

2010-06-22 01:38:52 | 世界情勢
人生は、人生を過ごすための準備をしているうちに、大半を費やしてしまい、気がついたら残りの大半は、それを振り返るうちに 終わってしまう (BY 南で食事をする男)

国を人生だと置き換えて考えてみれば、どうだろう?
中国が、安く物を売り、人民元を安く抑えていたのが前半で、そして、ターニングポイントを迎えた今は、強い人民元で 海外の様々なものを買っていくつもりらしい。

日本の企業も、買われている。レナウンだけではなく・・・

中国の人民元が強くなると日本の輸出に競争力が出来ると喜んでいる人がいる。
一面ではそういう部分は確かに存在するが、別の角度からみれば、インフレが始まり、日本国内での、物価の不均等が抑えられている人件費とともに、社会問題になるかもしれない。
デフレもインフレも急激なのは、困る。
インフレターゲットを1%から2%程度に目標設定して、公共料金と公務員の給料をちょこっといじる。そして、金利を3から4%にまで 徐々に上げていく。もちろん10年くらいかけて行えば、日本の国は、少しずつ景気が上向く。
よく少子化を問題にするが、人口の年齢比率が逆ピラミッドになるのは、確かに良くないことだが人口が減ることは、それほど悪いことではない。
明治の初め、日本の総人口はわずか3700万人だったが、ちゃんと国は回っていた。
わずか130年前の話である。
その後、急激に増えた。
1億2000万人は、この国にとって、多すぎる人口ではないだろうか?この人口を維持し続けることにどれほどのメリットがあるのだろう?

人口が5000万人になっても日本人は十分に幸せにやっていけるのではないだろうか。
ただし、教育水準と勤勉力、それに、開発と国際競争を、怠らなければ・・・である。


最近、思うことがある。
携帯電話のない時代のことだ。
今では考えられないかもしれないが、そんな時代があった。不自由だとは感じなかった。わずか20年前の話だが、私と同じ年代の人ならその時代に恋愛を経験して、それなりにすごしていたはずで、それほど悪かった時代だとは、思わないはず。
そんな確信さえある。

携帯なんて古いねといわれる時代が来るだろう。
ブラウン管が、骨董品扱いされて、それで、プラズマになったからといって、どうなのかな・・・幸せになりましたか?
映画館でポップコーンを食べながら映画を鑑賞するほうが、家の大画面で観るよりも、雰囲気とか、映画の後の食事だとか、様々な楽しみがあると思う。

今、中国はそんなことは理解できないだろうけれど、一度頂点を極めて、そのあと、なんだかむなしく感じた日本人なら、この、発展と成熟した社会が幸せであるかどうかとは、別の意味をもつことを理解できると思う。

持たないということは、持つ楽しみができるから、いいんだな・・・

坂本龍馬 ブームらしい。
私は思うことがある。

もし、今の時代に坂本竜馬が生きていたら、どうしているだろうか?と。
多分、日本に居て、大学を卒業して就職をして・・・という人生は送らなかっただろう。
野球選手とかミュージシャンになって という風になっていたとも思えない。彼は剣術の達人であったけれど、道場を持とうとはしなかったから、野球はうまかったとしても選手になって過ごす事は、きっと退屈だと思っただろう。ミュージシャンになったとも思えない。彼は音楽は好きだったかもしれないが、芸能で生きるような生き方はしていなかった。
坂本龍馬は、多分 日本を若い時期に「狭すぎる」と飛び出したはずだ。
世界のあちこちを回り、多くの人々と交わり、そして、今頃、世界中に商船を走らせて貿易会社を作っているかもしれないし、あるいは、なにか、別のファンド会社でも興しているかもしれない。
ただ少なくとも、日本の国のなかで、ぶつぶつとボヤきながら生きてはいなかったろうと思う。

人生は本人が生きたい風に生きるのがいい。
他人をうらやんで生きるのはくだらない。

半分はどう生きたいかを考えるため。
残りはどう生きたのかを考えるため。

そういう意味なんでしょうかね?

サッカー

2010-06-20 10:35:03 | 世界情勢
サッカーを観ながら、ワインを飲む。
家の子供たちは、毛布や、布団などをラウンジに持ち込んで、寝転んで、観戦する。
娘は、11時半を回るころには、眠ってしまった。

昨夜の話である。

日本VSオランダは、惜しかった。もうちょっとで、ゴールできたのに・・・でも、いい試合だった。感謝。

しばらく寝不足になるし、更新も滞り勝ちになるが、まあ、いいか。
経済がどうのとか、中国の人民元がどうの・・・よりも、昨日のワールドカップの話のほうが、よほど楽しい。

日本のサッカーのレベルもしかし、大したものだ。オランダはオランダ人だけで構成されているチームではなく、多くの優秀な選手を引っ張ってきている。

日本の相撲も、多くの外国人が参加しているので、多分今の相撲のレベルは、考えようによっては、歴史上最強なのではないかな?
人気は落ちたけど

日本のサッカーも国際化が進んで、いずれ、多くの国の人が日本人代表として参加するようになるかもしれない。

プロ野球だって、そうだし、日本の金融もそうだ。
日本だけがどうのこうのという時代は、根っこから植え変わってしまっている。



アジアはみんな仲良くしたいもんだね

2010-06-20 07:42:26 | 世界情勢
日本人、韓国人、北朝鮮人、中国人、香港、台湾、フィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール、ベトナム カンボジア タイ ・・・

われわれは、仲良くしたほうがいいに決まっている。
北朝鮮は、韓国とまず仲良くなるべきだし、中国は日本ともっと協力して、お互いの友好的な交流を深めていくことを優先し、もちろん 日本もそうするべきだ。
軍事行動を日本に対して減らすべきだし それに台湾との友好的な交流をもっと進めていくほうがいい。

アジアが仲違いをすると、必ずそこに西欧諸国のつけいる隙を与える結果となるだろう。この構図は、明治維新から変わっていない。

もし、中国が日本に軍事的圧力をかけなかったら、日本はもっと簡単に沖縄の米軍基地をはずすことができる。もちろん、北朝鮮が韓国や日本を軍事的に脅すことをしなければ、もっと日本の軍備はリラックスできる。
対ロシアだけを考えて、中国や韓国と共同でアジアの安定を構築することができたなら、本当にわれわれは、不必要な軍備費を使わずに、安定した経済成長ができるのだ。

もちろん、利益がぶつかり合うことがあるかもしれないが、それにしても、話し合いで解決できないことはないので、お互いの利益と尊敬を尊重して行えば、できないことはないのだ。

例えば、電波のなかで、韓国の悪口を言う いわゆる名無しさんたちが 2ちゃんねる たりにたくさんいるとしても、本当は、その彼らにしても、平和と安定と発展を望んでいるのであって、戦争がどれほど大変で、愚かで、しかも利益を生むことなく、問題と後遺症だけを残すことになることはちゃんと分かっている。

中国と、日本、それに韓国と北朝鮮などが対立して、一体だれが得をするだろうか?

チベット問題について、いろいろと違う意見がある。
北朝鮮の問題やそれの対応についてもいろいろと違う意見がある。
兄弟だって、どんなに仲の良い家族だって、意見の食い違いはあるもんだ。

違う意見=戦争 となるのは、20世紀まででいい。
戦争=核爆弾なんて、うんざりだ。

違う意見=話し合い で解決を探るのが、21世紀のあるべき姿であってほしい。

ところで、日本の武器は、核爆弾を持つという選択肢以外にもたくさんある。
例えば、経済力。それに、技術力、開発力、それだけではない。
自然の美しさ、四季、安全や文化、清潔さや、食べ物のおいしさ、そんなもろもろが、すべて、日本の武器になりうる。
そういうもろもろのものを、海外の人々が日本人と同じように愛してくれたら、誰が日本に核爆弾を落として皆殺しにしてやろうと 考えるだろうか?

ジョージ ソロス

2010-06-12 18:58:45 | 世界情勢
世界は今、大恐慌の入り口に立っているに過ぎない。これから、第二幕が始まる・・・
とジョージは言う。
確かに、そうだろうと私は頷く。

例えば、経済評論家たちは、注意深く張り巡らせたワナを仕掛けて、自分たちの利益になるように無知な人々を導いていく。決して自分たちが、後々批判されないように 注意深く。

例えば、コンシューマー コンフィデンスが下がっていると言うニュースがあると、これはしばらく、この傾向が続くと見て間違いないだろう。と言うことで、どのくらい世論に影響があって翌日の株価や為替に影響するのか、それが予測の範囲内であるのか、あるいは予測より何パーセント多いのか、少ないのかを見守りながら、出来るだけ自分に利益があるように導いている。

ジョージだって、例外の人ではない。

彼のビジネスはファイナンスで、それは、基本的にはお金の貸借を繰り返す中で、利益を出すのだから、これから大恐慌になっていくという言葉を出すことは、それ自体、彼にとっては逆張りをすることを、示唆している。

今、スペインからポルトガル、そしてハンガリーから一気に東欧諸国へと広がる危険性が指摘されている。
私は、中国が危ないと繰り返している。

よく、中国の西の地域はまだまだ開発されておらず、これからたくさんの需要が出るだろう。という論があちこちで散見される。

長期ではそうかもしれないが、西側の中国は、はっきり言って、アフリカの海岸線の国々よりも絶望的だ。西側の中国が発展することは、絶対にない。
鉄道を通しても、経済が活性化されるどころか、赤字路線が国の経済を弱体化させるだけになるだろう。
中国の発展する場所は、日本に面している海岸線からせいぜい内側に500キロメートル入ったあたりまでだけだ。それより内側は、自然が厳しく工事も難航し、人口は老人が多く、しかも深刻な少子化だ。なにしろ60歳以上が10パーセントを超えているのが今の中国の現実だ。しかも彼らの60歳は、日本の60歳に比べてもっと栄養状態が悪く、環境、健康管理など、すべての面でより遅れているために、老けて見える。

ジョージの言う、大恐慌の第二幕は、おそらくヨーロッパを指し、第三幕は、アジア。とりわけ中国を指すのだろう。
第三幕のときには、日本にも信用不安の波が来る。

日本もより公共支出を減らすので、それが雇用問題となって、よりひどい不況になるかもしれない。

今の民主党が、どれほどこれから2年以内に来る大恐慌の波に、備えているのか、知りたい。




ゴールド市場

2010-06-11 03:19:46 | 世界情勢
ゴールド市場は 小さすぎて投資対象にはならないと中国が言っている。
流動性が無く、市場も不安定だとも言っている。http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/2010-06-10T220409Z_01_NOOTR_RTRMDNC_0_JAPAN-157713-1.html

一方彼らは、ゴールドの保有を進めており、2003年の600トンの保有から1054トンにまで増やしている。

ゴールドが本当の価値基準だと考える人は多い。
これは、確かに正当性のある、しかも保守的で、固陋な考えだと批判を受けていたとしても、大きく間違ってはないと言う点では、誰もが認めるだろう。
価値基準と、今、私は言った。
この、価値基準というものについて、考えてみたい。

価値基準というのを、人間が決める以上、それがどこにあるかの観察は、まず、人間を見極めなければならない。人間には、様々な要素がある。
好みの変化、宗教、戦争、政治、過ち、理念、理想、横暴、嫉妬、欲望、偽善、殺人、抑制・・・
その、どれもに共通することは、人間は様々な価値観を持ち寄ってお互いの住み位置を探りながら暮らしているが、実際には、それぞれの人間が少しずつ違うものを持っているのであるということが一つ目。
次に、違いがなぜ生まれるかということになるのだろうが、それは、各個人の持つ美意識によるのではないか?という点が二つ目だ。
極端なことを言えば、禅をする坊主がいたとして、彼の美意識は、簡素、清潔、あるいは喜捨などという俗世間からかけ離れた点であろう。
一方、華やかなファッションデザイナーの世界に身をおく女性がいたとして、彼女ももっとも重要な関心事は、次の流行であり、スタイルであり、あるいはダイエットであるかもしれないし、セレブリティーの動向であるかもしれない。
もちろん、こちらのほうは、最先端(少なくとも彼女がそうであろうと信じている)の世界で、相当にお金もかかり、欲望と麻薬 が飛び交う世界かもしれない。そして この世界こそが彼女にとっては美意識の頂点なのである。

どちらが正しいとか、誤りであるとかの答えはないだろう。ただ、この極端な二人の対比は多くの人に、考えさせる力を持つ。ふと、「自分はどちらにより近い考えを持つだろうか?」と考えてしまうのである。

まずは、この100年間の間に、人間の意識がどのように発展してきたのかを 振り返ることで、一つの指針になるのではないだろうか?

コスト意識を高めるという会社の絶対的に正しい利潤の追求というものに、毎日しのぎを削っていたかもしれない。
あるいは、高いローンを組んでその支払いのために、くたくたになるまで働いて、気がつくと、残りの人生はもうあまり長くはないということに、驚愕しているかもしれない。
あるいは、学歴だけを自慢に生きてきたけれど、良い大学を出たと思っていた自分の後にも次々と優秀な人間がベルトコンベアーで流れてくる製品のように次から次へと出来上がってくるのを見て焦りを感じているかもしれない。
あるいは、離婚を経験し、それが悲しいことなのか、あるいはほっとしているのかさえ、解らないまま、何年も経ってしまったという人もいるだろう。

こういう価値観を持つようになったのは、実に、ここ100年間のことなのである。
ばっさりと切って言うなら・・・
100年前なら、コストと言う意識は今ほどではなかったし、高いローンを組んで家を買うということも、あるいは、学歴が今ほど重要な価値観でも、ベルトコンベアーが何なのかも、知らなかったはずだし、離婚率だって今よりずっと少なかった。

つまり人間はどんどんと価値観を変えつつ、しかしそれに気がつかないまま、良いとか悪いとか、そういう内省さえせずに、生きてきただけなのかもしれない。

その中で、ゴールドの価値は常に高かった。
様々なものが市場で、いろんな値段をつけて流動して、あるいは、捨てられてきた中で、ゴールドは常に高い位置を占めている。
なのに中国は、不安定だと言う。
長い歴史を持った国だが、もしこれが、そういう言葉を発することによって、ゴールド価格の急上昇を抑え、自分たちがその間に買おうという意図がなく、本気でそういっているのならば、中国はこの長い歴史の中で、一体 何を学んだのだろう?と疑問符さえつくのである。

ゴールドに流動性がないと言う言葉は、例えば、どう解釈すれば良いのだろうか?
ゴールドほど、すぐに紙幣にどこの国においても変えることの出来る便利な金属は、他に私は知らない。
鉄と何万トン持っていても、どうやって、裁くのか、私には想像すらできない。
新型のハイブリッドカーを10万台売って来いと言われても売る自信はないが、ゴールドを10キロ売って来いと言われれば、明日にでも売ってくることはできる。
流動性とは、売りやすさをさす言葉ではないのだろうか?いつでも換金できるものは、流動性ではないのだろうか?
例えば、不動産に流動性がないと言われれば、それは私も理解できる。
しかし、ゴールドにそれが当てはまるだろうか?



もし中国が自分たちの欲望を満たすために、ゴールドの価格を上昇させないことを計算してこのようなコメントをこの時期に出したのであれば、市場をミスリードしようとしている悪意が感じられる。しかし、この程度のコメントでミスリードできると信じているのなら、彼らの持つ、戦略、分析能力、それに計画性とゴールの設定には幼稚さを感じる。


もし、中国が本当にこの言葉通り信じているのなら、彼らの経済は、終わった。顧みる価値さえない。

地震

2010-06-07 18:41:53 | 世界情勢
今、ロスから電話があった。
地震だ。かなり大きいようだ。

詳しくはまだ分からない。だが、アメリカはいま、大変だ。
BPは責任逃れをしようとしているし、オイルは毎日流れ出ている。カリフォルニアは未だ破産の状態で、今度は竜巻が起こり、そして地震。

オーストラリアのバブル経済が弾けたら・・・

2010-06-07 17:06:59 | オーストラリア株式
先週末、ニューヨークの相場が崩れ、株式に影響が出ると考えていたが、今日、123ポイント ASXは下げて、4350になった。2%以上下げたことになる。さらに、オーストラリアの利上げはしばらくないだろうという観測が、オーストラリアドルを押し下げ、それによって、米ドルで取引される資源の利益率が下がることとなった。
これは、オーストラリアの基幹産業である資源の輸出という重大な芯に、NO と言っているのと同様で、このままいくと、倒産する企業が相次ぐことになる。
企業は、様々なサービス企業も含まれている。
つまり、ホテル、レジャー、なども含み、中国のバブルが破綻すると、もっと危険な状況に追い込まれるだろう。
オーストラリアは自国の貨幣を防衛するためには、利率を上げざるを得ず、それが、不動産価格の暴落を生むことは、想像に難くない。つまり、今のケビン ラッドが非難されて退陣する可能性が高く、オーストラリア人の熱しやすく、冷めやすい国民性が、彼にNOを突きつける日も近いということだ。

中国が、粉飾をやめて、実質のバランスシートを出せば、すでにバブルが弾けているかもしれない。
そして、その影響はどこかに出てくるはずで、それが、物価の異常な上昇であったり、あるいは、勘違いした政策であったりと形を変えて出てくる。勘違いした政策とは、日本などの外国企業へ対して、給料の上昇を求めたりというようなことで、日本を始め外国企業は、中国に進出した理由の最大の理由は安い労働力であったわけで、それが無くなれば、メリットは少なくなり、進出することに躊躇感が出ることになる。すると、海外からの投資流入でそれを使って、様々な事業や、あるいは、アメリカドルの保有率を上げるような政策はあ、もうできなくなる。すると、自然と消費が減り始め、中国自体が消費国としての魅力がなくなり始める。外国企業はより、法律の確立した、また労働者のマナーの良い国でよい品質を作ったほうが、利益になると考えるのは、当然の帰結で、それにより、東南アジア諸国へ、シフトする可能性が出てくるだろう。

オーストラリアの今の経済は、中国のバブルの影響で助かっている部分が高く、それがなくなると、オーストラリアの経済は、かなり収縮してしまう。
今の段階では、まだまだ結論を見るには早すぎるかもしれないが、いずれ、資源ブームが終わることを念頭に、次の投資をする枠組みを考えなければならないときに来ている。

日本の取り組むべきことは、次世代の労働力であるロボットの開発、次世代のエネルギー、それに、国内自給率を上げることだろう。


ゼロではないが100でもない

2010-06-07 04:24:39 | 世界情勢
日本人とは、なんぞや?

こういう疑問を持つと、これは日本古代史にまでさかのぼり、やがてわけが解らなくなるので、明快に、解りやすく言えば

ほぼ、古代縄文人、韓国・朝鮮人、中国漢民族、南方系移民(ベトナム カンボジア フィリピン等)、その他
となるのであろう。
その他には、ユダヤ人、アングロサクソン人、アラブ人、スラブ人、などなどが含まれる。

つまりどの人種、民族もほぼ我々の血の中にある。もちろん、100%韓国系でもなければ、中国系でもなく、ユダヤ系でもなければ、南方系でもない。
ミックスジュースのように、何百年のかけて混ぜられたもので、それが日本人だ。
しかしそのどれもが0%でもない。何分の一か、何百分の一、あるいは何万分の一の単位であるか、もしれないが、入っている。

世界の多くの人々とどこかでつながっている。

確かにロマンはある。


日本人が特別なものではなく、たまたま人口、国土面積、自然地理条件が重なり、日本人が世界で優秀な科学技術力や、教育レベルを持つに至ったのである。
日本人が、同じ血を持つ単一民族であるという主張を好む人がいたりするが、それは、科学的な見地に立ってもいなければ、移民史、DNA解読、などなど様々な資料を、すべて無視して感情的に、そうであればいいのになあ・・・といういわゆる妄想から出発しているので、聞くべき価値はない。

日本がアジア人であることを、もっと強烈に意識してみることは、実に理にかなった 極々自然なことだ。

よく、アジア人はインド人も含めると言う人もいるが、少なくとも英語圏ではインド人はインド人として扱われ、アジア人とは別になっている。インドが、南アジアに地理的に位置していることは、小学生にでもわかることだが、語族的・人種的にインドは、インド・ヨーロッパ語族に属している。
大勢のアジア人の言語、人種とは、やはり異なる。

日本は、漢字文化である。
それは中国、韓国も同じで、元来中国から伝わっているのだから、この、漢字文化圏であることにもかかわらず、欧米のヨーロッパ語族の言語をひたすら学ぼうとする健気な日本人の姿は、痛々しいほどで、おそらくその痛い人のなかに、確実に私自身も位置していて、外国の大学で学んだりしたわけである。

こういうことだから、痛々しい日本人たちは、自分たちの姿、形、仕草、流行、センス、などあらゆるものを西洋化していく。
むろん、私自身を含んでいる。
ある意味、情けない話だ。
なぜか?

日本人は独自の文化を、それでもこの小さな島国で2000年以上かけてはぐくんできたわけで、その文化、精神、心などは、大切に次の世代に伝えていかなければならないと思う。

その意味において、やはり情けない話だと思うのである。
私は心の中の、わずかに燃えている日本人としてのアイデンティティーをせめて絶やさずに持ち続けて生きたいと思う。

自分の人生は、自分で決めると、大見得を切って、海外に出て、20数年たち、ようやく解ったことは、やはり自分は紛れもなく、日本人であり、より日本人であり続けるために、何を、どう考えて向き合わねばならないのか?を、考えていきたい。という当たり前のことであったと言えば、笑われるだろうか?



雇用

2010-06-06 05:29:09 | 世界情勢
考えてみれば、雇用は、1850年代から始まった産業革命から以降一つの流れで続いてきたものだ。
当時は、単純労働を、いかに効率よく行うかということを、労働者たちに、道具を与えて、時間管理とその他多くの、様々なコントロールを計算して行い、しかも給料をどの程度まで支払うかというところまで、トータルで考えていた。
もちろんその後、マルクスの資本論などへと時代は進む。
その合理的経営法に対しての批判や、労働者からの搾取が社会問題となり、やがて大きなうねりとなって、世界を二分するほどのイデオロギーの対立などという構図まで進む。

政府から、民間へ。

さまざまなことが試行錯誤の末、政府から利益を優先するために効率を考える民間へとうつすことが行われた。

日本でも国鉄がJRになったりしたことなどは、象徴的だろう。
しかしそれがJALのような破綻につながることなども起こりうるということも、わかり、もう一度民間から政府へという流れも、できたりと、時代はまだ試行錯誤の真ん中で右往左往しているのかもしれない。

アメリカがロケットを民間にうつし、打ち上げを成功させた。
ロシアでも利益と言う点を考えた民間事業へと流れが出来ているし、いずれ、日本も宇宙産業について真剣に考えなければならないはずだ。(決してロケット産業のみではなく、例えばレンズやハイテク技術など、宇宙産業の裾野は広く、また、世界に対して、技術とハイテクで一歩リードし続けてきた日本は、今後もさらに、持ち前の器用さと、独創力と発明によって、精進していくと私は信じている)

日本は、宇宙産業のどの部分が儲かると知るまではなかなか、参入はしないだろうと私は思う。
アメリカなどは、宇宙産業、および宇宙軍なども創設し、いずれ宇宙が重要な開発と未来の現場になると今から準備を始めている。
資源と言う点から言えば、宇宙には∞にあるだろうし、また移住や、さらには、科学的な探査など、プロジェクトの意義はあるかもしれないが、普天間基地と辺野古基地、北朝鮮と韓国、日米安保条約、捕鯨問題、新内閣の誕生、賄賂問題、それに、野球やサッカー、エンターテイメント、リストラ、飲みすぎ、ついでに一発芸人の話題などなどに 日々忙しい日本人にとっては、宇宙開発など、どうでもいいのかもしれない。

しかし、まあ、未来の雇用が国内 国外ではなく惑星外というところまで広がるかもしれないということは、面白いとは思わないだろうか?

「JTBの  火星10日間の旅」
とかね。