中国の言い訳外交

中国の経済が極端に悪くなっている指標については、もう４年前からＧＳＭ内では指摘してきたとおりだ。
ほぼ、当時の私の記事どおりになってきているだけである。
だが、来年はもっと確実に、悪くなる。

すぐさま３００兆円の金を中国政府は必要としている。

実に、経済というものは、素直で、一切の手加減もないまま、国の根本を揺るがす力を持っている。

中国の経済問題を考えるとき、その根本にあるのは、常に、二つのことだと念頭に入れておく必要がある

一つ目は　統制経済

二つ目は　自由市場経済

この二つは、決して相容れないものだと理解している人が多い。
確かに、違う論理で推し進められている経済理論だ。
だが、忘れてはならないことがある。
それは、どちらも、まぎれもなく
経済　という化け物を、相手にしているということだ。

私は経済を読み解くのが好きだ。
なぜなら、それは大蛇であり、無謀な挑戦者であり、グロテスクであり、あるいは綺麗に整った正方四辺形の演算のようでもある。
だからどんな理論も、実は、当てにならない。
過去、天才達がなんとか読み解こうとして、読めることができなかった素数の謎のようなものが、おぼろげながら、経済にもっとも形が似ているものでは、ないだろうか？
宇宙の真理とつながっているといわれても、私は驚きはしない。

それほど、魅惑的なうえ、到底　理解不可能なものが経済なのだから。

その中国が　金に困っている。
まるで、コンクリートの壁に、激突する前の、お祭り騒ぎのような、はしゃぎ方であると、例えることは不謹慎だろうか？

なぜなら、これから１億人以上の中国人が失業し、路頭に迷い、ボロ舟に乗って、世界中のあちこちに難民として流れ着くからである。
もちろん、あなた方のすむ日本にも、大量に押し寄せてくるだろう。
彼らが来るのを、あなた方は、決して歓迎しないだろうことは、簡単に予想が出来る。
中国人難民たち自身も、自分達が乞食のような風体で、流れ着いて　誰かに歓迎してもらえるとは、ゆめゆめ思ってはいないはずだ。
だが、それ以外に方法がなければ、彼らはやる。

中国の失業率が１０％になっても、日本人全体ほどの人口になるのだ。という感覚を、私達はどれほど理解できるだろうか？

あれから一年

習近平が中国共産党中央委員会総書記となって、もうすぐ１年になろうとしている。
この一年　中国のバブル経済は破綻し、大きく屋台骨が傾いた。
さらに、軍を掌握できず、米国ではオバマを始め、おおくの政府関係者を仰天させ、日本には軍力増強で、かえって軍拡を招いた。
韓国大統領のあまりにも幼稚で、しかも狭量な性格を知った上で、これを利用しようとすることには成功したようだが、かえって、仲良くなりたいと擦り寄られる結果をまねいた。
中国の友人はイラン、パキスタン、それに北朝鮮だけであったが、今後、韓国も仲間入りする様相になっている。
しかし自動車や半導体部門で中国と相容れない産業がある以上、韓国において中国が手放しで歓迎してくれることは、まずなさそうだ。

中国の天安門事件、
あれから、二十年の歳月が過ぎた。

今、中国はどこへいこうとしているのか？