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スポーツカーグラフィック  イラストレーター 溝呂木陽  60-70年代のスポーツカーを愛するすべての人に。

PLUSALFA 3Dパーツ1/24ハセガワミウラ用ディテールアップセット

2020-07-14 08:41:10 | 模型

ハセガワから1/24ランボルギーニミウラ、最近も再販されていますね。エッチングパーツ付きも発売されていますが
あのエッチングのまつげはかなり大変。今回、3Dディテールアップパーツの開発をしているPLUSALFAさんの
ミウラ用ディテールアップセットを組んでみることにします。
3Dパーツでプリントされた繊細な、まつげ、フロントグリル、ボンネットスリット、リヤハニカムグリル、ドアスリット、フェルッチョミウラライセンスプレート
の豪華セットです。


こちら、僕のところでも5920円(税、送料込み)で予約を取って販売する予定です。
製作に必要なコツなどをお知らせします。


こちらがパッケージ。




扱いが繊細なのですが、その効果は驚くほど。細やかなパーツに目を奪われると思います。


まずはボディの下ごしらえ。古いキットですがバリやパーティングラインは少ない方でしょう。
各エッジのパーティングラインをペーパーでさらって、特にこのドアの付け根の部分は小さなバリがあるので
ナイフで削って、ペッパーでならしておきます。


ここもランナーがあるのでハサミとカッターで除去。







前後のグリルには3Dパーツが入るように穴を開けておきます。ドリルで穴を開けた後ハサミで繋ぐように切っていき
100均の爪やすりや鉄ヤスリ、ナイフなどで断面を綺麗にします。


こちらはリヤのグリル。


全面にサポートがついていますが、カッターでパリパリと折るように取り除いていきます。意外に簡単に除去できますが
メガネルーペは必須となります。エッチングソーを使う手もありますが引っかかったりしてパーツを破損しやすいのでカッターがいいかもです。




口の部分はグリルが一段出っ張るように。お尻のハニカムもこのように収まります。無理しないようにボディ側の断面を削ってフィッティングさせます。




これらのパーツは繊細なのでまだ切り出していません。



ホイールやミラーはキッチンハイターに漬けてメッキを落としてサフを吹いておきました。



成型色を生かして塗装しようと思うので、まずボディ裏にグレーサフを透け防止に吹いておきます。
サイドのインテイクは別部品なので蓋をした後パテや瞬着で養生しておきます。



マスクしてサフを吹き傷をならしていきます。



サイドのスリットは切り出して様子を見ておきました。
これ、置いただけですよ。


こちらはサイドシルにシルバーを吹いてマスクを外したところ。オレンジは成型色です。



サイドシルにマスクをして、ブライトオレンジを吹きました。


ホイールもシルバーに吹いて、タミヤのメタルシルバーを軽く吹いて光らせました。




ウィンドウの縁に4アーティストマーカーのシルバーを塗って、ボディ内装にデッキタンを筆塗り。リヤエンブレムを貼ってクリヤーコートしました。
ライトの黒い部分はデカールですが、黒い縁はボディ面よりも一段下のラインから黒くなるようにします。






サイドのインテイクは厚塗りすると曲がりそうなので、軽く白サフを吹いてからボディカラーとクリヤーを重ねて、マスキングして黒サフを吹きました。
ボディにはハイグレード模型用接着剤で固定して、ボディとの色合わせと艶出しを兼ねて、ボディカラーを筆塗りしました。
ウィンドウも貼り付けてあります。


キットのライトを組んでいます。

ボディにあてがってみて

このまつげの切り出しは最高に緊張しました。一部折れてしまい、貼るときにつなげて置くように貼りました。

ライトを先に入れるとまつげが入れづらかったので、ハイグレード模型用接着剤をそれぞれにつけて、ライトを後から入れて
3つのパーツの位置合わせをしながら位置出ししました。ライト自体位置が出しづらいパーツなのでここのあたりはそれぞれの位置関係を出しながらですね。



ミウラSVには本来まつげはつきませんが、まつげ付きの個体もあるようですね。
このセットには有名なまつげ付きのSV、フェルッチョのミウラのライセンスプレートが入っています。
そちらの個体はもうちょっと濃い朱色でホイールとサイドシルは金色になります。

SVまつげ付き、品がありますねー。エッチングを組み立てるよりはずっと楽ですよ。


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1/24 USCP シトロエンSMにハセガワミウラのレジンフィギュアを組み合わせました。

2020-07-08 08:08:04 | フィギュア

完成したウクライナ製レジンキット、USCPのシトロエンSMにレジンフィギュアを組み合わせましたよ。


最近ミウラを作るために入手したこちらのキット。辻村さん原型のレジンフィギュアが同梱されたシリーズです。
人気があるようで最近再販されて、まだ手に入りますよ。ポイントがあったので2000円くらいで買うことができました。


とりあえず形にしてみました。辻村さん流美女造形。健在です。これを手彫りで作るのですからどれだけたくさんのお仕事されているのかと思います。
最近のリリースラッシュは尋常じゃないですね。


今回はロングスカートで行きたいので、コピーペーパーをスカートの形に切ってからドレープをつけて、腰に巻きつけて切り揃えました。
裏表から刷毛塗り瞬着を塗り、硬化スプレーで固めておきます。使ったのは’ダイソーの木製品模型用接着剤。



動きが出るようにドレープやスリットを入れてあります。


こんなイメージ。


3つのパーツに分かれます。まずミッチャクロンを吹き、


肌の部分にタミヤのピンクサフをぱらっと吹きました。



肌の部分をマスクして白サフを吹いて白くします。スカートにも白サフを。
細かいシワの部分がなかなか白くならず、なんども白サフを吹きました。




マスクを外すとこんな感じです。ここで下地塗装終了ですね。



ここからアルキド樹脂絵の具のアキーラが登場です。オレンジや紫、黄緑を肌の下の透けてくる部分に置いておきます。
青っぽく透ける部分に黄緑と紫を混ぜたものを置きました。この下地の色が乾く前に、自作の肌色でコートして色を混ぜていきます。
自作の肌色のレシピは、白とオレンジと黄土色に若干紫を混ぜて彩度を落とし、筆でなんども下地を撫でていくと皮がはったような質感になります。
肌を塗るというより肌を作るイメージです。


細かなところをメガネルーペをかけて。髪の毛は黄土色に紫と白を混ぜて、影の部分は紫多めです。顔はあまり手を加えなくてもいい感じとなりました。
何度か写真をとって、荒いところを修正します。


自作スカートがないとこんな感じ。


スカートを入れて接着しました。







夕暮れ時で暗くなってきていい写真となりました。
ちょっとアンニュイでゴージャスなイメージ。
シトロエンによく合いますね。お勧めフィギュアです。
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1/24USCP ウクライナレジンキット シトロエンSM 完成!

2020-07-07 08:53:04 | 模型

ウクライナから輸入した1/24USCPレジンフルキット、シトロエンSM 完成です。
まずは昨日の製作から、内装に取り掛かりました。




内装の革表現が素晴らしい。まずオキサイドサフを吹いてからブリリアントオレンジを軽く吹いて明るさを調整。陰影が出る感じにしました。
形状が素晴らしいですね。




このエッチング使いが新しい。各スイッチパネルなどがエッチングで処理され、エッチングは黒サフを吹いて磨くとこんな表情を見せます。
ドアの内張のスピーカやスイッチもエッチング。細いクロームラインはハセガワのミラーフィニッシュです。
コンソールはオートマとマニュアルが選べるので今回はオートマで。
エッチングの貼り重ねで立体感のあるコンソールになります。




シャーシに組んでみると床の色ともマッチングしていい感じです。後ろのトレイはネービーブルーに。
ボディに貼り付けたウィンドウのサイズが大きいと内装の内張と干渉するので気をつけたいです。



黒く塗ったレジンパーツの裏に、透明シートに印刷された文字盤をセット。
上からエッチングがぴったりと被さり、手間いらずでこんな素敵な計器盤となります。ここだけでも素敵。






実にSMらしいインテリア。


室内にミラーとバイザーを付けてから、上下合体。ミラーはウィンドウにGクリヤーで接着します。
その際窓側にマジックで黒い点を裏から書いておくと、接着跡隠しになります。
ドアの内張が窓より片側はみ出たので塗装前に内張の高さは低くしておきました。この辺りは仮組したほうがいいですね。
付属のネジで締め上げて固定します。




細かいエッチングも黒く塗ってペーパーを当てるとご覧の通り。


リヤレンズは上下を削って入れ込みます。塗り分けがインストだとウィンカーとブレーキライトが逆のようです。
枠はミラーフィニッシュ細切り。


エキパイとネジ隠しのカバーの取り付け。



そして今朝、ワイパーを取り付けました。
エッチングのワイパーアームは裏表逆方向に曲げるので、よくインストで方向を確かめてください。
アームもブレードも左右があるので間違えないように。エッチングが非常に硬いのでベンダーなどの使用をお勧めします。
僕は平行ペンチを使っています。
ミッチャクロンと黒サフを吹いて、ハイグレード模型用接着剤で固定して完成です。







実に良い佇まい。
























一瞬だけ晴れたので外撮影しました。風が強くて早めに退散です。
多めに写真を掲載します。
今まで手に入らなかったシトロエンSMの模型、楽しんで作りました。
もしご希望の方が集まりましたら、送料込み21000円くらいでまた輸入できるかもしれません。
お問い合わせはブログ左メッセージボタンまで。



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1/24USCP ウクライナレジンキット シトロエンSM 製作開始

2020-07-05 22:07:56 | 模型

昨日からUSCPのシトロエンSMを作り始めました。
ウクライナのミーシャさんから個人輸入したもので、非常に魅力的なキットです。
今回友人の分も輸入しましたので、またご希望があれば、次回また輸入したいと思います。
今回は送料込み21000円でしたので、次回もそれくらいになるかと思います。



ボディは非常に滑らかなレジンで、精度もバッチリ。窓の補強を切り取って、仮組みを開始します。パーツは中性洗剤で洗っておきます。


足回りはガッチリと作りたいので塗装前に組み立てます。
ロワーアームが華奢なレジンだったので真鍮線に交換しました。タイロッドを自作すればステアできる設計だったので、強度を持たせたかったんです。
タイロッドも真鍮線で自作して、シャーシのタイロッドの穴を貫通させれば、簡単にステアできるようになります。
アッパーアームも真鍮線で軸打ちしています。



姿勢はいい感じですね。




非常に透明なレジン整形のグリルカバー、下の部分をエッチングソーで切り取ってグリルに合わせます。
グリルの角が尖っていたので、丸くなるように削りました。



ウィンドウは分厚いバキュームパーツで透明度もいいですね。切り出して仮合わせです。


ミラーも真鍮線で足を作りました。


今朝、ミッチャクロンを吹き、グレーサフを吹いてから下塗りのクレオスのダークイエローを吹きました。




さらにタミヤのチタンゴールドを薄く吹いてクレオスのクリヤーでコートしました。タミヤのコンパウンドで磨いています。



下回りはマスキングと一部筆塗りで塗り分けました。足回りと排気管の部分が筆塗りです。





窓枠はリキッドクロームマーカーなどで塗っています。





ホイールはシルバーで塗った後、黒で筆塗りして、リキッドクロームマーカーでメッキ部分を塗っていきました。




シャーシへ接着してみました。







グリルの塗り分けです。全体を濃いめのグレーで塗ってからカバーを使ってマスキングを切り取り、上半分をマスクして黒サフを吹きます。
ラバー部分をマスクしてクリヤーを吹いてからスパッツスティックスミラークロームを吹きました。
マスクを剥がして、グリルの上側にハセガワのミラーフィニッシュの細切りを貼り付けています。




グリルのライト周りを黒で筆塗りしてから、ライトにリキッドクロームマーカーを塗りました。





ウォッシャーノズルは下穴を開けておいたので虫ピンを刺しています。


ライトの中に楊枝でクリヤーイエローを垂らして

透明レジンのレンズをハイグレード模型用接着剤で貼り付けました。


エッチングのナンバープレートは、ミッチャクロンと黒サフを吹いてからペーパーで削り取ってクリヤーコート。









ウィンカーも透明レジン。全体のイメージが出来上がってきました。
非常に綺麗な整形で作りやすいキットです。
楽しんで製作しています。








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シトロエンアミ8 2010年7月のパリ

2020-07-04 07:57:50 | イラスト

2010年、ヴィラージュサンポールのモノプリの駐車場で見た青いアミ8。
若いお姉さんが乗っていました。10年まえの7月のパリの夕暮れ、10時ごろでしょうか。


下書きを当時の写真を見ながら鉛筆でドローイング。


太めの刷毛で描いていきます。


背景に色を置いていきます。


背景から仕上げていきます。


クルマは見せ場から描いていきました。







綺麗なボディカラーを描いて完成です。
遠いパリに想いを馳せて描きました。
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