ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

機内映画:イン・ハー・シューズ、コープス・ブライド吹き替え版、シンデレラマン

2006年03月06日 | 映画
海外旅行の楽しみの一つに機内上映の映画があります。
今回エア・カナダではどんなのが観られるかなと思いましたが、成田~バンクーバーでは2本、トロント~成田では3本のうち1本は日本語がなかったので、実質3本しか見られませんでした。
バンクーバー~トロント間では「プライドと偏見」をやってたんだけど、英語ではやはりよくわからず・・・気がついたら寝てました(汗)

で、今回見られたのは「イン・ハー・シューズ」「コープス・ブライド」の吹き替え版、「シンデレラマン」でした。
この他、テレビドラマで「Mr.ビーン」(台詞ないから万国共通でいいですねあれ(笑))と、なぜか懐かしの「ファミリータイズ」のしかもリバー・フェニックスがゲストの回をやってました。マイケル・J・フォックスかわいかった・・・

まずは「イン・ハー・シューズ」ですが、いいとは聞いてましたが本当に良かった!
ありがちな、正反対の姉妹がお互いにコンプレックスを持っていて、なんて物語かと思いきや、妹の難読症という障害、精神障害?があった母親の存在、などで、物語が深くなっていたと思います。
しかしその分、姉よりも妹に重点が置かれてしまって、妹が主人公になっていたのが残念だったかな・・・姉の挫折と自分を見つめなおす過程なんかは、ありがちだしご都合主義にも思えてしまいました。
でも、姉妹の絆の描き方は良かったと思います。
妹が姉の彼を誘惑してしまったのも、姉に甘える気持ち、気を引きたくていたずらをしてしまう気持ちだったのだなと思いましたし。
姉もおそらくそのことは理解しつつも、さすがにことがことですから(汗)許すことができず、妹もやってはならないことをしてしまったのだということを理解していて・・・というあたりはなんだかわかるなあ、という感じでした。
妹が、自分が知らない間に姉が婚約したと知って「嘘!」とショックを受けるあたりも良かったかな。
そして、心を病んでいた?母親を、それぞれのやり方で愛そうとし、結果として失敗してしまい、対立することになった父親と祖母。
難読症の妹に詩を読むことを教えた老教師の話も良かった。
静かにそれぞれの愛情を描いていて、結構泣いてしまいました。思わぬ収穫でした。

次に観た「コープス・ブライド」は映画館で見ていたのですが、吹き替えを見る良いチャンスだなーと。DVD買わない予定だし・・・
吹き替えがなかなか良くてびっくりでした。台詞も字幕よりわかりやすかったし、声のイメージが皆ぴったりで。ビクターの声良かったなあ・・・
クリストファー・リー様演じた牧師の吹き替えが、サルマンも吹き替えていた家弓家正さんだったのがなんとなく嬉しかったりして(笑)
そして、マゴットの声が長島雄一さんだったんですね~。思わず喜んでしまいました(笑)かわいいですよねえ。
この話、ありがちな展開だとかも言われるようですが、私は素直に泣けてしまいます。エミリーの「もう自由にしてくれたわ」という言葉と、蝶になって飛んでいく場面は美しくて・・・
エミリーのキャラクターがとても生き生きしていたのが良かったんだなあと改めて思いました。

最後に「シンデラレマン」ですが、泣けると聞いていましたが、私はあんまり・・・(汗)思いっきりハッピーエンドだったので・・・これで最後がミリオンダラー・ベイビーみたいだったらかなり違ったとは思いますが・・・でもそれじゃあ割り切れなさすぎか(汗)
なんだか、「何人も殺しているボクサーとの対戦」というシチュエーションもミリオンダラー・ベイビーと似ていたし・・・ってボクシング物ではありがちな話?(汗)
死んだらどうしようとハラハラはしましたが、いざハッピーエンドでその後も成功して幸せに暮らしました、と言われると物足りなかったりして・・・(汗)ひねくれ者かも・・・
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暗黒卿ダースベイダー(ネタバレ)

2006年03月06日 | 読書

ep3直後のスピンオフ小説、ということで買ってしまいました。あの後のアナキンの心の変化を知りたいと思っていたので、ナイスタイミングでした。そういう需要から出てきたノベライズなんだろうな~と思います。それにまんまと乗っているあたり・・・(笑)
「悪の迷宮」と同じくオールキャスト出演、という感じです。ep3の生き残りはヨーダ以外ほぼ全員登場しています。
R2-D2とC-3POまでちゃんと活躍していたのにはびっくり&ちょっと嬉しかったです。ep3ではファンサービス登場?と思われたチューバッカも活躍するし。
というわけで、まあファンサービス的な話かな・・・と思いきや、結構一つの物語としてもなかなか面白かったのですよ。
物語の軸としては、ダース・ベイダーになったばかりのアナキン、それに対する、この小説オリジナルのジェダイ、ローン・シュラインとオリー・スターストーン、になるわけなのですが、このオリジナルのジェダイたちの物語が私にはなかなか面白かったです。
フォースとのつながりが薄れていることの不安を感じていたローン・シュライン、若きパダワンらしい性急さと正義感を持つオリー。この二人の設定もなかなか面白かったし、この二人の変化も面白かったです。
それと同時に、アナキンが次第にダース・ベイダーとなって行く様も良く描けていたと思います。旧シリーズのダース・ベイダーのイメージが強い人には違和感があるようですが、アナキンの成れの果て(汗)だと思うととてもハマっているように思います。
シュラインがダース・ベイダーとの戦いの中で「フォースは死なない」と実感する場面は感動的でしたし、逆にダース・ベイダーがシュラインとの戦いの中でフォースの暗黒面の力を実感できるようになった、という設定もよくできていたと思いました。
ダース・ベイダーがシュラインに自分がアナキン・スカイウォーカーだと告げる場面もちょっとワクワクしてしまいました。ワクワクってのは変かな・・・
そうそう、ダース・ベイダーが、シュラインに機械の体になった理由を聞かれた時、「自分でやったことだ。オビ=ワン・ケノービも少しは関係しているが」と言ったことがちょっと嬉しかったりして。オビ=ワンのせいだと恨み続けていたのではなく、自分が招いたことだと理解できるようになったんだなあと・・・
でも、やっぱりちょっと寂しいなあ。最近ちょうどクローン大戦シリーズのコミックで、皆がオビ=ワンが死んだと思っているのに、一人だけ「オビ=ワンは生きている!」と信じ続けていたアナキンの話を読んだところなので、なんだかやっぱり切ないですね・・・
それから、性急に自分が信じる正義を貫こうとしていたオリーが、最後にはシュラインの思いを理解したところもちょっと感動的でした。
最後のオピ=ワンの登場も、ちょっとでしたが嬉しかったな。
というわけで、気がつけば今まで読んだスピンオフの中では一番面白かったかも・・・
今後もダース・ベイダーになったアナキンのその後を描いたスピンオフが出てくるといいな~なんて思ってしまいました。できれば旧3部作をダース・ベイダーの視点で書いたものが読みたい・・・(同人誌探せば?という感じでしょうか(笑))

ところで、巻末の用語辞典を読んでいて知った事実。クローン大戦のコミックスで活躍するジェダイ、クィンラン・ヴォスが、キャッシークで死んだという話がこの本の中にも出てくるのですが、用語辞典によると「キャッシークで死んだと言われている」という書き方なんですねえ。
ルミナーラ・アンドゥリなんかははっきりと「キャッシークで死亡」になってるので、これは死んでない=また登場するかも、ということなんでしょうか。
さらに、アサージ・ヴェントレスも生死不明なんですねえ。ということはまた出てくるのか・・・これは「スターウォーズ全史」でも「実は死んでなかった」というようなことが書かれてましたし・・・
いや、この二人のことはわりとどうでもいいんですが(汗)ep4までの間にまだまだスピンオフが出そうだな~と思う次第でございました。
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白のガンダルフはとんがり帽子を被っているのか?

2006年03月06日 | 指輪物語&トールキン
今日の写真はプリンセス・オブ・ウェールズ劇場の外壁にあった看板?です。反射しちゃってよくわかりませんが(汗)ナズグルです。宣伝用の画像は、このナズグルかタイトルロゴかどちらかでした。

さて、今日の話は、以前にも似たようなことを書いたと思うのですが、再びこの問題が自分の中で再燃したため(笑)また書いてみようと思います。
なんで再燃したかというと、ジョン・ハウの原画展で「ミナス・ティリス前のガンダルフ」という絵があったのです。ミナス・ティリス前を馬に乗って走っているガンダルフの絵なんですが、そのガンダルフがとんがり帽子を被っていたんですね。
もしかしてミナス・ティリスに指輪のことを調べに行った時では、とも思ったのですが、馬に手綱も鞍もないし、これ飛蔭だよね、となると白のガンダルフだよなあという結論に達しました。
「白のガンダルフは帽子を被っていない」というのは、映画で広まった認識のような気がするんですよ。バクシアニメでも白のガンダルフは帽子被ってます。
でも、原作を注意して読んでいると、アラゴルンたちとファンゴルンで再会した時には帽子を被っていますが、最後までずっと帽子を被っていたという記述はないんですね。
以前このことに気をつけながら原作を読み返していたのですが、原作ではエドラスで灰色の衣を脱ぎ捨てた時に、帽子も脱ぎ捨ててそれきり被っていないのではないかと思われます。
ただし、帽子を被っているとも被っていないともその後書いてはないので、真実はよくわかりません・・・
そういうのもあって、以前はガンダルフは白になっても帽子を被っている、という認識が主流だったのではないかと思うんですが、どうでしょうね?
映画では、マザルブルの間で戦う時に帽子を脱ぎ捨て、それっきりになっています。オーディオコメンタリーによると、ガンダルフのとんがり帽子は「ホビット」の陽気な(とは言ってなかったと思いますが(汗))ガンダルフの名残のようなもので、物語がシリアスになるにつれて、脱ぎ捨てさせたということです。
正直なところ、原作を読んでいた時にはガンダルフが白のなったという違いがよくわからず(汗)視覚的なイメージもそれこそ色が白になった、くらいのものしかなかった私には、映画のガンダルフの変化というのは「ああ、そういうことだったのか」という理解につながって、なかなか良かったと思うのですが。
で、トロントで上演中のミュージカルでも白のガンダルフは帽子を被っていません。髪の毛も白のサラサラストレートで、このあたり映画の影響を感じずにはいられないのですが・・・(このミュージカルにはそういうところが多々あります・・・)
しかし、映画でのガンダルフのストレートヘアは、「サルマンと似ている」という前提であの髪型だと思うのですが、ミュージカルのサルマンはスキンヘッドだからなあ(汗)ストレートの意味について考えてしまいます・・・(笑)
実際のところ、原作における白のガンダルフのルックスはどんなものだったのでしょうか? エルフやホビットの耳がなぜとんがっているのか、と同じように気になる問題です。
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